「家電大賞」は、モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の総合家電アワード。
今年で11回目となった「家電大賞2025-2026」では、2025年発売のノミネート家電151製品のなかから、読者の投票(投票期間は2025年11月21日~2026年1月5日)により、グランプリと部門賞(特別賞含む全28部門)が決定しました。
今回は、有識者特別賞、および媒体賞を受賞した製品を一気に紹介していきましょう!

※「家電大賞」は、株式会社ワン・パブリッシング及び株式会社インプレスの登録商標です(商標登録第6534313号)
有識者特別賞
【デザイン賞】ダイソン「Dyson PencilVac Fluffycones SV50 FC」
【デザイン賞】造形美に加え、素材感や操作性に至るまで革新的な新規性を備え、プロダクトとしての完成度と審美性を極めた製品を選出
家電プロレビュアー 石井和美さん
モノトーンやアースカラーが流行っている中で、あえてビビッドなダイソンらしいカラーをアクセントに取り入れ、斬新な筒状シルエットで今どきの雰囲気にまとめている点が印象的です。従来のサイクロン方式にとらわれない発想に挑む、ブランドの覚悟のようなものが感じられました。
デザインはもちろん、しっかり吸引できる基本性能も備えており、クリーナーとしての完成度の高さにも驚きました。思わず手に取りたくなる、魅力的な一台です。
【アンビエント賞】バルミューダ「Rain」
【アンビエント賞】日本の住環境を理解し、音・光・佇まい等で空間の質を損なわず調和を追求したノイズレスな製品を選出
家電ライフスタイルプロデューサー 神原サリーさん
12年ぶりの刷新で電気系統を上部に集中させるなど機能面で大きくブラッシュアップさせながらもまるでオブジェのような壺のようなデザインを踏襲。操作時に金魚が泳ぐ様子が高精細液晶部に映し出されるなど使うたびに暮らしが楽しくなる仕掛けもあって心躍ります。Rainを購入して以来、夫婦で奪い合いになるほど水を注ぐ作業を楽しんでいます。
【コンセプト賞】シャークニンジャ「Shark FlexBreeze コードレスサーキュレーターファン FA222J」
【コンセプト賞】既存の枠組みに捉われず、現代社会の課題解決や新たなライフスタイルを提示した画期的な製品を選出
家電ライター 田中真紀子さん
シャークの真骨頂は、1台で価値を拡張する“トランスフォーム”発想。本製品は扇風機とサーキュレーターを自在に切り替えられるだけでなく、コードレス仕様やミスト噴霧機能まで搭載し、季節家電の常識を塗り替えました。室内はもちろんアウトドアまで活躍の場を広げる提案力は圧巻。日本のユーザーの声に耳を傾け、固定概念に縛られないものづくりを続けるシャークの姿勢が結実した1台です。私自身、発表会や開発担当者への取材を重ねる中で、その挑戦する姿勢を強く感じています。
【テクノロジー賞】象印マホービン「オーブンレンジ『EVERINO』ES-LA30」
【テクノロジー賞】独自の先端技術や、圧倒的な性能向上を実現するイノベーションにより、業界に革新をもたらした製品を選出
家電ライター 近藤克己さん
コンビニの電子レンジでおなじみのマグネトロン2個搭載を家庭用で実現した、ありそうでなかった画期的な製品。どんなにたくさんの機能があっても、オーブンレンジで最も使用頻度が高いのは“あたため”機能。でも、あたためムラがあったり、時間がかかったりと不満が多いものでした、この不満をマグネトロンを2個搭載することで解消。ムラなく、時短で、さらに温度帯の異なる食品を2つ同時にあたためることもできます。開発の際には、2個のマグネトロンの配置に苦心したと聞いています。日常のちょっとしたストレスを解消する。そここそが技術の発揮どころだと感じます。
【ウェルビーイング賞】キリン「エレキソルト」
【ウェルビーイング賞】使うことで心身の健康や心のゆとりを育み、ユーザーの生活の質(QOL)を本質的に高めた製品を選出
IT・家電ジャーナリスト 安蔵靖志さん
WHO(世界保健機関)のガイドラインでは、成人の食塩摂取量を1日5g未満に抑えるよう勧告されています。しかし実際の摂取量は世界平均約10gもあり、かなり高いハードルです。世の中には、塩化ナトリウムを置き換えた「代替塩」や、塩分摂取を抑えるサプリメントなどの選択肢もあります。しかしエレキソルトのように、いつも使っているスプーンやマグカップをこの製品に持ち替えるだけで塩分を抑えられるのは魅力です。味気ない食事でQoL(生活の質)を損なうことなく、我慢や苦労をせずに減塩できるのは、かなり革新的だと感じました。
【ハイパフォーマンスバリュー賞】ハイセンス「ドラム式洗濯乾燥機 HWF-D120XL-W」
【ハイパフォーマンスバリュー賞】卓越した性能を驚きの価格設定で実現し、価格以上の感動と「賢い選択」という確信を与えた製品を選出
家電ライター 倉本春さん
乾燥まで全自動で行えるドラム式は、忙しい現代人にとってまさに救世主。需要の高まりを受け、2024年頃からはコスパモデルも続々登場しています。そして2025年は電気代高騰などの世情を背景に、コスパモデルにも省エネ性の高いヒートポンプ乾燥を採用した製品が登場。そのひとつであるハイセンス「HWF-D120XL-W」は、自動投入や温水洗浄、IoT連携など機能も充実。洗濯12kg・乾燥6kgながら比較的コンパクトで設置性の高さも魅力です。プレミアムモデル並みの多機能さながら、現実的に置けて買えるという点を評価してハイパフォーマンスバリュー賞に選出しました。
媒体賞
【家電 Watch賞】ケルヒャー「モバイル高圧洗浄機 OC Handy Compact」
家電Watch 編集長 中林暁
掃除をもっとラクで快適な家事にする新提案といえる家電が、この超コンパクトな高圧洗浄機です。今までゴシゴシと強い力が必要だった汚れを、水でサッと落とせるのはまさに快感!
高圧洗浄機のトップメーカーであるケルヒャーだから実現した、ずっと愛用できる使い勝手の良さと、用途の広さにも注目です。お風呂場やベランダ、アウトドアなど、家の中でも外でも持っていってキレイにできる楽しさを、みなさんに体験してほしいです!
【GetNavi賞】SwitchBot「マルチタスク家庭用ロボット K20+ Pro」
GetNavi 編集長 和田史子
単一デバイスを売り切るのではなく、エコシステムにデバイスを追加し相乗効果で利便性を高めていくのがSwitchBotの強み。そんな同ブランドにまたひとつ、個性的な家電が仲間入り。151製品がノミネートした今回の家電大賞において、振り切り度では群を抜いているのではないでしょうか。普及率が頭打ち傾向にあるロボット掃除機に、“自律する運び屋”としての価値を付加。家庭用ロボットの新しい形を提示してくれました。
「必要か…? 」という疑問が一瞬よぎるのは事実。でもなんだか面白い、この先“化ける”かもと期待させてくれる、昨今珍しい家電ではないでしょうか。















