覚えるべきはコレだけ!! いますぐ使える料理&スイーツ撮影の「5つのキホン」をプロが解説

ink_pen 2018/5/3
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覚えるべきはコレだけ!! いますぐ使える料理&スイーツ撮影の「5つのキホン」をプロが解説
吉住 志穂
吉住 志穂

風景写真家の第一人者・竹内敏信氏の写真事務所勤務を経て、2005年よりフリーのカメラマンに。「自然のこころ」をテーマに、花や自然の写真を撮り続けている。近年は、日本画に着想を得た和紙プリントや掛け軸に仕立てた展示にも挑戦。写真展は『Heartful Flowers』、『Yin&Yang』、『花時間』など多数。公益社団法人日本写真家協会会員。

昨今はブログやインスタグラムなどのSNSに、料理やスイーツの写真をアップする人が増えている。その多くはスマートフォンで撮った写真だが、一眼カメラを使うと、より一層、美味しそうに写せるのだ。ここでは、スマホからさらにワンランクアップした料理&スイーツ写真を目指す、一眼カメラでの撮影テクニックを紹介しよう。

↑一眼カメラなら、高画質かつボケを生かした写真が撮れる
↑一眼カメラなら、高画質かつボケを生かした写真が撮れる

 

スマホとはここが違う! 一眼カメラのウリは「高画質&ボケ描写」

一眼カメラとスマホで撮った写真の大きな違いは、「画質」と「ボケ」だ。一眼カメラの撮像素子はスマホの何倍もある大きさなので、被写体の細部もシャープに写すことができる。被写体が細部まで描写されると、素材の質感や立体感、色合いなども美しく再現され、より美味しそうに写せるのだ。昨今のスマホのカメラもかなりシャープに写せるようになったが、画面サイズ以上に大きく拡大していくと、どうしても粗さを感じてしまう。

↑(左)スマホで撮影。スマホの画面上で見るとシャープに見えたが、拡大すると粗さを感じるほか、エビの質感もイマイチ。(右)一眼カメラで撮影。スマホと同じ条件だが、メインのエビはシャープに写り、前後の食材が大きくぼけているので、主役が明確。また、一眼カメラのほうが色や質感の面でも美味しそうに見える
↑(左)スマホで撮影。スマホの画面上で見るとシャープに見えたが、拡大すると粗さを感じるほか、エビの質感もイマイチ。(右)一眼カメラで撮影。スマホと同じ条件だが、メインのエビはシャープに写り、前後の食材が大きくぼけているので、主役が明確。また、一眼カメラのほうが色や質感の面でも美味しそうに見える

 

一眼カメラの撮像素子の大きさはボケにも関わってくる。料理写真で背景をぼかすメリットは、主役を目立たせることと立体的な描写が得られることにある。撮像素子が大きいほど、大きなボケが作りやすいのだ。

 

スマホでも背景をぼかすことは可能だが、クローズアップしないとボケは作れないし、雑誌で見るような大きなボケには程遠い。その点、一眼カメラはそれほどクローズアップにしなくても背景をぼかせるうえ、レンズの絞りを開けたり、焦点距離の長いレンズに変えたりすれば、よりぼかすことが可能だ。またボケ具合を細かく調整できるので、自由度の高い撮影が行える。

↑左の写真のようにフルーツタルトを斜めから撮影すると、背景が離れるので大きくぼける。これはスマホでも同様だが、一眼カメラだとボケの大きさが違う。また右のように真上から撮ると、ピントを合わせた部分と背景が近いのでぼけにくいが、一眼カメラならほんのりとぼかせる
↑左の写真のようにフルーツタルトを斜めから撮影すると、背景が離れるので大きくぼける。これはスマホでも同様だが、一眼カメラだとボケの大きさが違う。また右のように真上から撮ると、ピントを合わせた部分と背景が近いのでぼけにくいが、一眼カメラならほんのりとぼかせる
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