NTTドコモとエイベックスによるスマートフォン/タブレットやPC向けの定額制映像配信サービス「dTV」が、本日11月25日より4K解像度の映像配信をスタートしました。dTV独占のオリジナルドラマやミュージックビデオなどを、フルHDの4倍の画素数となる4K(3840×2160ドット)画質で順次配信していく予定です。
対応機種は現在のところ、ソニーのAndroidスマートフォン「Xperia Z5 Premium」のみですが、年内には一部の4Kテレビでも視聴可能となるそうです。
手のひらサイズのディスプレイで体感できる4K超高精細映像とはどのようなものなのでしょうか?早速チェックしてみました。
4Kコンテンツ第1弾はAAAのミュージックビデオ
dTVは、パソコン、タブレット、スマートフォンなどから映像を視聴できる、月額500円の定額制動画配信サービス。NTTドコモが提供していますが、キャリアーフリーサービスのため、ドコモ以外のユーザーも利用できます。(利用にはdocomo IDの登録が必要)。
4K画質プレミアムコンテンツの第1弾となるのは、エイベックスの男女混合グループAAA(トリプルエー)の最新ミュージックビデオ「愛してるのに、愛せない」で、今後はAAAのミュージックビデオを中心に4Kコンテンツが順次追加されていくとのことです。
Xperia Z5の4Kディスプレイを活かしきる圧倒的な精細感
4K画質で撮影されたAAAのミュージックビデオを再生してみると、これまでの配信映像とは一線を画す精細な映像にビックリ!髪の毛の1本1本まで見てとれるほどキメ細やかな画質からは、撮影現場の空気感まで伝わってきます。また、圧縮ノイズなどが全く感じられず、再生中に一時停止をすると、まるで高画質な写真のよう。AAAのファンなら、好きなメンバーのところでストップして、ずっと眺めていたくなるほどの美しさです。
同じ映像をHD画質で再生してみると、こちらも十分キレイなのですが、4Kと比べると全体にソフトフォーカスがかかったようなややボンヤリした画質に感じられ、いかに4Kがクッキリ・ハッキリした画質なのかが実感できます。メンバー1人1人の表情も4Kだとしっかり確認できるので、ファンなら迷わず4K画質を選びたいところ。
一方で4Kならではの問題も。まず、4Kコンテンツはファイル容量が大きいため、視聴にはスマホがWi-Fi接続している必要があります。3Gや4G/LTE回線では視聴できません。また、自宅のWiFi接続時でも回線の混雑具合や時間帯によって、再生中にたびたび動画が止まることがありました。そういう場合は、画質をHDに切り替えるとスムーズに再生されます。
スマホの小さな画面でも4K画質の恩恵は十分に感じられるので、Xperia Z5のユーザーならdTVはぜひとも加入しておきたいところ。dTVはオリジナルコンテンツの作成にも力を入れているので、今後、ドラマや映画などの4Kコンテンツ拡充にも期待が持てそうです。