米国シュアのコンデンサー型イヤホンシステム「KSE1500」が1月15日に発売されました。同製品は、これまで小型化が難しいとされてきたコンデンサー方式のイヤホンと、DAC搭載の専用アンプが一体になったもので、PCやスマートフォン、携帯音楽プレーヤーなどと接続して音楽を聴くことができます。
繊細な音が特徴のコンデンサー方式
コンデンサー方式とは、平行に配置した電極に直流電圧をかけたときに発生する静電力を利用したもので、電極の間に挟んだ薄い振動板を静電力で駆動させ音を発生させています。使用する振動板は非常に薄くて軽いため、応答性に優れ、繊細で歪みの少ないサウンドが特徴です。
一方、高い電圧を利用するため駆動には専用のアンプが必要になるなど小型化が難しく、これまではスピーカーや室内用のヘッドホンなどにしかコンデンサー方式は用いられてきませんでした。
シュアは約8年にわたる研究の末、カナル型イヤホンにコンデンサー機構を組み込むことに成功。世界で初めて、コンデンサー型高遮音性イヤホンシステムを開発したのです。
KSE1500の開発ストーリー動画!
DAC搭載でハイレゾ音源にも対応。音質のカスタマイズも
専用アンプはDACを搭載し、96kHz/24bitまでのハイレゾ音源も再生可能。PCやスマートフォン、携帯音楽プレーヤーを接続して、高音質で音楽を楽しむことができます。携帯電話からの電磁波干渉を除去する「EMIフィルター」も装備しています。
音質のカスタマイズを行なえる「4-bandパラメトリックイコライザー」も搭載。「低音ブースト」や「ボーカルブースト」など、好みの音質に調整できます。
SPEC
●連続使用時間:約10時間(アナログ入力)/約7時間(USB入力)
●サイズ:59×111×21mm(幅×高さ×奥行)
●質量:226g
●価格:38万8800円