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レコーダー
2017/10/6 20:30

パナソニックとソニーどっちを選ぶ? 高コスパ「UHD BDプレーヤー」の双璧を4項目で徹底比較した

4K HDR画質を手軽に楽しめる、UHD BDプレーヤーの需要が高まっています。購入を検討する際は、画質はもちろんですが、使い勝手も十分に吟味したいところ。UIの見やすさやリモコンの操作性など、いざ使うと気になる4項目をテストしました。

 

 

処理性能の向上により快適に起動・再生できる

「君の名は。」などの人気コンテンツがUltra HDブルーレイ(UHD BD)化され、専用プレーヤーが注目を集めています。レコーダーより安価で、気軽に視聴を楽しみたい人にはもってこい。今回は、画質だけでなく操作性にもこだわるデジタルライターの岡安 学さんが、パナソニックとソニーの最新モデルをテストしました。

 

「処理性能の向上により、いずれのモデルも起動は快速。リモコンも、再生に関連するボタンを下部に集中させるなどの工夫が見られます。VODなどのショートカットボタンが多いのもポイントです。パナソニックのUIはシンプルで見やすく、ソニーはカスタマイズしやすいのが印象的でした」(岡安さん)

 

【パナソニックの高コスパUHD BDプレーヤー】

テレビ周りの設置に便利なコンパクトモデル

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パナソニック
DMP-UB30
実売価格3万5600円

テレビ周りのスペースに収まるコンパクトなモデル。BDやDVD映像の字幕の輝度や位置を調整できます。VOD視聴にも対応し、リモコンのボタンから簡単にアクセス可能です。【UHD BD対応】【4Kアップコン対応】【消費電力16W】【無線LAN非内蔵】●サイズ/質量:W320×H45×D191mm/1.3kg

 

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ホーム画面は「ホーム」ボタンですぐに呼び出せます。シンプルなメニュー画面で目的の項目が選びやすいです。

 

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再生中に「再生情報」を押すと、動画の素材情報などを上部に表示。解像度や音声コーデックなどを確認できます。

 

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リモコンは本体同様コンパクトで持ちやすいです。「HDR設定」を押すと、3段階のプリセットモードを切り替えて映像の明るさを調整できます。

 

【比較1:UHD BD再生の画質】

独自の4K対応エンジンが自然な映像を実現

「独自の4K対応エンジン『4Kリアルクロマプロセッサ』を搭載。UHD BDだけでなくVODでも、自然な質感と立体感にあふれる鮮度抜群のHDR映像を楽しめました。色再現力も高水準です」(岡安さん)

 

【比較2:リモコンの操作性】

再生関連のボタンが色分けされ見やすい

「再生に関係するボタンは色分けされ見やすいです。テンキーも搭載しており、検索時の使い勝手が高められています。サイズ感もコンパクトで手に良く収まり、各ボタンに指が届きやすいです」(岡安さん)

 

【比較3:UIのわかりやすさ】

アイコン表示が見やすくひと目で理解できる

「BD再生のほか、音楽や写真、ホームネットワークなどのアイコン表示はひと目で視認可能。アイコンは一画面で6個に収まっているため見やすい。面倒なネット接続のやり方も懇切丁寧です」(岡安さん)

 

【比較4:起動~再生の時間】

起動は多少かかるが再生までは十分に早い

「電源ボタンを押してから起動まで4秒ほど要し、そこから再生までさらに12秒程度と多少時間がかかります(合計16.2秒)。ですが、データ容量が多く処理時間がかかるUHD BDであることを考えれば、十分に満足できる速度」(岡安さん)

 

【ソニーの高コスパUHD BDプレーヤー】

高速起動モードに設定すれば電源を入れて1秒以下で起動!

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ソニー
UBP-X800
実売価格4万700円

 

「高速起動モード」に設定すれば、電源オフの状態から1秒以下で起動します。BDに録画したHD番組などをフルHD/60pに変換して出力、より滑らかな映像で楽しめる機能も。【UHD BD対応】【4Kアップコン対応】【消費電力15W】【無線LAN内蔵】●サイズ/質量:W430×H50×D265mm/3.8kg

 

 

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ホーム画面ではVODサービスもマイアプリとしてセット可能。自分好みのホーム画面にカスタマイズできます。

 

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本体にWi-Fi機能を内蔵するのもウリ。無線LANの環境があれば、NetflixなどのVODサービスを手軽に楽しめます。

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使用頻度の多い音量調節やホーム画面のボタンが大きく使いやすいです。Bluetoothボタンを押せば、ヘッドホンやスピーカーを手軽に無線接続できます。

 

【比較1:UHD BD再生の画質】

HDR非対応のテレビでも高画質を楽しめる

「同社の独自変換技術により、HDR非対応の4Kテレビやプロジェクターでも、エメラルドグリーンの海などの中間色も自然な階調で豊かに再現。水のきらめきや太陽の光の輝度も十分に描写できていました」(岡安さん)

 

【比較2:リモコンの操作性】

操作ボタンの配置が工夫され使いやすい!

「再生や一時停止など、BD視聴の際によく使う操作ボタンが中央下部にまとめて配置。ストレスなく操作を行えました。ショートカットボタンの機能もわかりやすく、使い勝手抜群です」(岡安さん)

 

【比較3:UIのわかりやすさ】

自分好みにカスタムできて見やすさもまずまず

「BD再生に関するアイコンが視認性の高い色合いで表示されており、使いやすいです。また、初期状態のアイコン数が最小限に抑えられているため、自分好みにカスタマイズしやすいのも魅力」(岡安さん)

 

【比較4:起動~再生の時間】

起動は爆速だが再生に時間を要する

「約2秒と標準設定としては驚異の速度で起動する。ところが、そこからBDが再生されるまでに15秒を超える時間がかかり、ちゃんとボタンを押せたか少し不安になるほどでした」(岡安さん)

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テストにはUHD BD「宮古 島 癒しのビーチ」を使用。起 動~再生時間は3回計測したう ち最も早かった値を採用しました。

 

 

【テストした人】

デジタルライター

岡安 学さん

デジタル機器を中心にゲームや家電など多岐に渡り、Webや雑誌などで活躍中。AllAboutのガイドも務める。

 

協力:楽天市場