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2017/10/3 18:33

同じ「小型高倍率ズームコンデジ」でもコレだけ違う! “光学30倍以上”の人気4モデルを並べて徹底比較

遠くにある被写体をアップで撮影したい。しかし大きく重いカメラは持ちたくない。そんな思いを持つ人には、高倍率ズームを搭載したコンパクトデジカメがおすすめ。なかでも最近人気が高いのは、300g以下(本体のみの場合)の薄型軽量ボディに、光学30倍以上のズームレンズを搭載したモデルだ。この条件に当てはまる4製品をチェックしてみよう。

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【その1】

ワンランク上の高倍率! キヤノン「PowerShot SX730 HS」

キヤノン「PowerShot SX730 HS」は、2016年に発売された「PowerShot SX720 HS」の後継機。有効2030万画素センサーや光学40倍ズームといったカメラとしての基本部分を継承しつつ、液晶のチルト可動化やBluetoothによる常時接続対応など、いっそうの高機能化を図っている。

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↑キヤノン「PowerShot SX730 HS」。発売は2017年5月。実売参考価格4万1380円。カラーバリエーションは写真の「ホワイト×シルバー」のほか、「ブラック×ダークグレー」が用意されている

 

【ボディ・操作性】

ボディは、曲面を多用した親しみやすいデザインを採用。レンズの付け根やグリップ部分は、緩やかなカーブを描きながら隆起し、しっくりと手に馴染むフィット感を生み出している。

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↑ズームワイド端の状態。レンズは35mm換算で24~960mm相当の光学40倍ズーム。今回の4モデル中では最大倍率を誇る。開放値はF3.3~6.9に対応

 

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↑ズームテレ端の状態。光学40倍ズームのほか、約4倍のデジタルズームや約80倍のプログレッシブファインズームに対応。手ブレ補正は効果3段分の光学式を内蔵している

 

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↑液晶モニターは上方向に最大180度まで可動する

 

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↑ボディの奥行きは39.9mm。フラッシュは側面のレバー操作でポップアップする

 

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↑手のひらに収まる小型ボディ。電源はリチウムイオン充電池で、撮影可能枚数は約250枚。付属充電器による充電のほか、USB充電にも対応する

 

操作面では、ファンクションメニューによって主要な設定に素早くアクセスできることや、背面のコントローラーホイールを回して各種設定を素早く変更できる点が便利だ。

 

【機能】

特徴的な機能としては、58種類のシーンをカメラが認識して各種設定を自動で最適化できる「こだわりオート」モードや、美肌効果によって肌がなめらかに仕上がる「自分撮り」モード、笑顔やウインクのタイミングで自動撮影を行う「オートシャッター」などを搭載している。

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↑フレーミングアシスト機能を搭載。これは、ズームアップした状態でボディ背面のボタンを押すことで、一時的にズームダウンして被写体を探しやすくする機能だ。ボタンから指を離すと素早く元の倍率に戻り、撮影を続行できる

 

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↑オートズーム機能では、カメラの動きや被写体との距離などを判別し、ズームイン/アウトを自動で行える。「赤ちゃん」や「子ども」といった被写体に合わせて自動的にフレーミングを調整することも可能だ

 

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↑低電力で常時接続ができるBLE(Bluetooth low energy)に対応。一度ペアリングを行えば、カメラの電源がオフでもスマホを操作するだけで、カメラ内の画像をスマホの画面上で確認でき、必要なカットのみを素早く転送できる

 

【その2】

とにかく軽くてコンパクト! ソニー「DSC-HX90V」

ソニー「DSC-HX90V」は、光学30倍ズーム搭載では世界最小をうたうコンパクトデジカメだ。小型軽量ながら、液晶モニターには3型のチルト可動式を、EVFにはポップアップ式の有機ELをそれぞれ装備し、幅広い撮影領域に対応。レンズにはカールツァイスブランドの「バリオ・ゾナーT*」を搭載する。

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↑ソニー「DSC-HX90V」。発売は2015年6月。実売参考価格は5万5460円

 

【ボディ・操作性】

ボディは、Yシャツの胸ポケットにも収まる薄型軽量を実現。両サイドに丸みを与えつつ、天面をフラットに仕上げたデザインの基本テイストは、より大型のセンサーを採用した上位製品RXシリーズから受け継いだもの。そのうえでグリップ部に突起を設けて、ホールド感を高めている。

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↑ズームワイド端の状態。レンズは35mm換算で24~720mm相当の光学30倍ズーム。開放値はF3.5~6.4に対応

 

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↑ズームテレ端の状態。光学30倍ズームのほか、約4倍のデジタルズームや最大459倍の全画素超解像ズームを搭載。手ブレ補正は光学式を内蔵

 

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↑液晶モニターは上方向に最大180度まで可動する

 

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↑ボディの奥行きは35.5mm。フラッシュは天面のレバー操作でポップアップする

 

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↑手のひらにすっぽり収まる小型ボディ。電源はリチウムイオン充電池で、撮影可能枚数は約390枚(液晶モニター使用時)。USB充電に対応する

 

操作面では、レンズ部に備えたコントロールリングを回すことで、各種の機能をスピーディに調整できることが特徴だ。自分の撮影スタイルに応じて、割り当て機能をカスタマイズすることもできる。

 

【機能】

特徴的な機能としては、11種類のシーンと4種類のコンディションを判別して、各種設定を自動で最適化する「プレミアムおまかせオート」や、13種類の特殊効果を加えるピクチャエフェクト、人肌を美しく仕上げるビューティエフェクトなどを搭載。

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↑独自のギミックとしてポップアップ式のEVFを内蔵。晴天の屋外でも画面の隅々を確認しながら撮影できるほか、ズームのテレ側使用時にカメラをしっかりと支えて撮影できるメリットがある

 

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↑GPSをカメラに内蔵。撮影場所の位置情報を記録し、付属ソフトなどを使って写真を地図上に配置して表示できる

 

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↑連写は、フル画素で最高10コマ/秒に対応。メカシャッターによる連写なので、電子シャッター連写のような歪みは生じない

 

【その3】

コスパ抜群! ニコン「COOLPIX A900」

ニコン「COOLPIX A900」は、スタイリッシュな薄型デザインを採用した「COOLPIX A」シリーズの最新モデル。レンズには光学35倍のニッコールレンズを、撮像素子には有効2029万画素のCMOSセンサーをそれぞれ搭載。チルト可動液晶を使ってローアングルやハイアングルからの撮影も楽しめる。

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↑ニコン「COOLPIX A900」。発売は2016年10月。実売参考価格は3万2580円。カラーバリエーションは写真のブラックのほか、シルバーモデルが用意されている

 

【ボディ・操作性】

ボディは、ごつごつとした天面のダイヤル類が目立つメカっぽいデザインを採用。表面に薄いシボ塗装を加えて質感を高めつつ、グリップ部に革シボ加工を施して良好な手触りを作り出している。

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↑ズームワイド端の状態。レンズは35mm換算で24~840mm相当の光学35倍ズーム。開放値はF3.4~6.9に対応

 

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↑ズームテレ端の状態。光学35倍ズームのほか、最大4倍のデジタルズームや最大2倍のダイナミックファインズームを搭載。手ブレ補正は効果4段分の光学式(電子式を併用)を内蔵

 

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↑液晶モニターは上に最大180度、下に最大90度まで可動。下方向に向けられるのは今回の4モデル中では唯一だ

 

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↑ボディの奥行きは39.9mm。フラッシュは背面のレバー操作でポップアップする

 

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↑手のひらに収まる小型ボディ。電源はリチウムイオン充電池で、撮影可能枚数は約270枚。USB充電に対応する

 

操作面では、天面の右端に設けたコマンドダイヤルによって、絞りやシャッター速度をダイレクトに変更できることや、超望遠での撮影時に役立つ「クイックバックズームボタン」を備える点が特徴だ。

 

【機能】

独自の機能としては、自動連写合成によって夜の人物撮影を美しく仕上げる「くっきり夜景ポートレート」や、クルマのライトや星空を手軽に撮影できる「比較明合成」、効果オンと効果オフを同時記録できる「クリエイティブモード」などを搭載。

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↑背面に「クイックバックズームボタン」を装備。超望遠での撮影時にこのボタンを押すと、一時的にズームバックして見失った被写体が探しやすくなる

 

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↑動画は最高で3840×2160の4K記録に対応する。最長で約7分まで連続記録が行える

 

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↑BLE(Bluetooth low energy)を内蔵。専用アプリ「SnapBridge」を使用することで、撮った直後にスマホやタブレットに画像を自動転送できる

 

【その4】

快適な操作感と多機能ぶりが魅力! パナソニック「DC-TZ90」

パナソニック「DC-TZ90」は、高倍率コンパクト「LUMIX TZ」シリーズの最新モデルだ。レンズにはライカブランドの光学30倍ズームを、センサーには有効2030万画素の高感度MOSセンサーをそれぞれ搭載。4K動画や4Kフォト、RAW記録対応などワンランク上の多機能も魅力だ。

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↑パナソニック「DC-TZ90」。発売は2017年6月。実売参考価格は5万200円。カラーバリエーションはブラックとシルバーの2色が用意されている

 

【ボディ・操作性】

ボディは、これまでの多くのTZシリーズと同じく、レンズ部を中央よりもやや左側に寄せた横長形状を採用。右手でのグリップがしやすいほか、液晶モニターの中心とレンズの光軸がほぼ一致するので、取り回しに優れるメリットがある。

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↑ズームワイド端の状態。レンズは35mm換算で24~720mm相当の光学30倍ズームで、開放値はF3.3~6.4に対応

 

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↑ズームテレ端の状態。光学30倍ズームのほか、最大4倍のデジタルズームや最大60倍のiAズームを搭載。手ブレ補正には光学式を内蔵

 

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↑液晶モニターは上方向に最大180度まで可動。今回の4モデルのなかでは唯一タッチパネルに対応する

 

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↑ボディの奥行きは41.2mm。フラッシュはグリップ部の上に装備。構えたときにふさがないように注意したい

 

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↑手のひらに収まる小型ボディ。電源はリチウムイオン充電池で、撮影可能枚数は約380枚(液晶モニター使用時)。USB充電に対応する

 

操作面では、レンズ部に「コントロールリング」を背面に「コントロールダイヤル」を備え、この2つの回転によって各種パラメータを直感的に調整できる点が使いやすい。自分にとって使用頻度の高い機能を割り当てることも可能だ。さらに、カスタマイズ可能なファンクションボタンは、本体背面に4つ、液晶上に5つの計9か所も用意されている。

 

【機能】

特徴的な機能としては、4K動画と4Kフォト機能のほかに、ピント位置をずらしながら高速連写し、あとから好きなピント位置を選べる「フォーカスセレクト」や、フォーカスセレクトで撮影した複数のカットを合成して、広範囲にピントが合った写真を生成する「フォーカス合成」を搭載。また、花火や夜景撮影に適した「比較明合成」や、メカシャッターによるフル画素の10コマ/秒連写などにも対応する。

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↑背面の左端に、0.2型/約117万ドット相当のEVFを装備。小型ながら十分な実用性があり、液晶モニターが見えにくくなる明るい屋外などで重宝する

 

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↑液晶モニターはタッチパネルに対応。タッチシャッターやタッチAFが使えるほか、タッチによるズーム操作や、EVF使用時にAFエリアを動かすタッチパッドAFなども行える

 

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↑今回の4モデル中では唯一、JPEGのほか、RAWやRAW+JPEG記録に対応。カメラ内でのRAW現像のほか、付属ソフトを使って発色などを細かく調整できる

 

まとめ

今回試用した4モデルは、いずれも高倍率ズームながら薄型軽量ボディであることをアピールしているが、そのサイズ感や操作感にはそれぞれ違いがある。

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↑左から順に、キヤノンPowerShot SX730 HS、ソニーDSC-HX90V、パナソニックDC-TZ90、ニコンCOOLPIX A900

 

最も小さくて軽く携帯性に優れるのは、ソニーDSC-HX90Vだ。ほかの3台は胸ポケットの大きさによっては入らない場合もあるが、DSC-HX90Vは小さな胸ポケットにも確実に収まる。高倍率+EVF内蔵で、このサイズと重量を実現したことは特筆に値する。ただしその半面、ボタン類は小さめで、筆者のような手の大きなユーザーには操作がやや窮屈な印象も受ける。

 

逆に4モデル中で最も重く、厚みがあるのはパナソニックDC-TZ90だ。適度な厚みによってしっかりとボディを支えられるほか、コントロールリングやタッチパネルの操作感も快適に感じた。

 

キヤノンPowerShot SX730 HSは、携帯性や操作性の面では圧倒的とはいえないが、テレ端の焦点距離がほかをワンランク上回る960mm相当であることと、トータルとしてのバランスのよさが魅力だ。

 

ニコンCOOLPIX A900については、ほかの3台に遜色のない高倍率と高機能を備えつつも、実売3万円前後で購入できる価格の安さに注目だ。コストパフォーマンスに優れたモデルといえる。

 

協力:楽天市場

 

 

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