オリンパスのミラーレス一眼は、美しいデザインや充実した機能が魅力です。エントリー層向けの主力商品としては、女性や若年層に人気の高い「PEN」シリーズの新作「PEN E-PL9」と、一眼カメラ風スタイルの入門機「OM-D E-M10 MarkⅢ」を発売中。個性的なデザインが光る2台です。今回は、その実力を画質・休日力・旅行力の3分野で判定。休日力は家族の週末などにおける使い方での実力を、旅行力は旅先での使い勝手について評価しました。
※テスト条件:色味は、屋外にて感度を最低感度に設定し、そのほかの機能を揃えて撮影。高感度は、屋内にて条件を揃えて撮影。掲載カット以外にも、全感度で撮影して評価しました
ユーザーの所有欲を満たす高品位なボディデザイン
オリンパスのミラーレス一眼は、外観デザインへのこだわりが見どころのひとつ。今年3月に発売された入門機「PEN E−PL9」は、薄型ボディに高品位な革調素材を巻き付け、クラシックカメラを思わせるレトロな雰囲気と、手になじむ上品な質感を生み出しています。
また、昨秋発売の「OM−D E−M10 MarkⅢ」では、一眼レフ風の正当派カメラデザインを採用。低価格ながら適度な高級感があり、装着レンズを問わず、しっかりカメラを支えて撮影しやすい形状となっています。
機能と操作面では、両モデルに共通して搭載された「アドバンストフォトモード」に注目。このモードでは、多重露出やHDR、ライブコンポジットといったワンランク上の撮影機能が簡単操作で活用できるよう工夫されています。
【今回テストしたモデルはコレ!】
夜景や星空などワンランク上の撮影も手軽!
オリンパス
PEN E-PL9
実売価格9万5300円(ダブルズームキット)
【1605万画素】【秒約4.8コマ連写】【常用最高ISO25600】【約380g】
2016年に発売された「E-PL8」の後継機。持ち運びに便利な薄型ボディを受け継ぎながら、ストロボの内蔵やグリップ形状の改善によって使い勝手が向上。新機能としては、懐かしさと現代風の雰囲気が融合したアートフィルター「ネオノスタルジー」や4K動画、ハイスピード動画などに対応しています。
SPEC●撮像素子:有効1605万画素4/3型Live MOSセンサー ●レンズマウント:マイクロフォーサーズ ●液晶:3.0型、104万ドット ●メモリ:SDXCほか ●サイズ:W117.1×H68×D39mm
【特徴01】
装着する全レンズで作動する手ブレ補正内蔵
望遠撮影時に生じやすい「角度ブレ」と夜景撮影で生じやすい「回転ブレ」を補正するボディ内手ブレ補正を内蔵。手持ちでも安心して撮れます。
【特徴02】
凝った撮影が簡単にできるAPモード
アドバンストフォトモード(AP)では、星空を光跡として記録するライブコンポジットや、無音で撮れるサイレント撮影などが行えます。