広がりのある音が特徴のイヤホン「INAIR」
お次はINAIRのイヤホンです。一見するとピンマイクの様で、一風変わった見ためのイヤホンです。イヤーチップでなく、スポンジを採用しているのは、ドライバーから筒を伝わって音が聞こえるこれまでのイヤホンとは違い、AIR TUBE Woofer Technologyというものが搭載されており、チューブ内で低音を増幅するようになっています。そのため、そのチューブを覆うようにスポンジが採用されているというわけです。試聴してみましたが、音に広がりがあるような気がしました。
スピーカーで聴くような音場を再現するヘッドホン「CZ-1」
次はCROSSZONEの「CZ-1」です。ヘッドホン特有の頭内定位を解決すべく、独自技術でスピーカーから聞こえるような音場を作り上げるとのこと。ハウジング内には3つのドライバーユニットが入っており、メインとなるドライバーユニットが前方にあり、反対の耳から聞こえる音のずれを、パイプを通すことで表現。さらに後方からの反射音をさらに長いパイプを通して遅らせることで、音場が形成されるということです。で、どうなるかというと、8畳程度の部屋のなかで前方のスピーカーから音を聴いているような感覚になるわけです。
3Dサウンドが楽しめるゲーミングヘッドホン「MOBIUS」
最後にAUDEZEのゲーミングヘッドホン「MOBIUS」。独自の立体音響機能を搭載しており、5.1chや7.1chのバーチャルサラウンド音声を楽しめることができます。「3D」ボタンを押すと顔の向きに関係なく音が定位するので、VRのような環境で音を聴いた時に、映像表現とリンクして音を感じられます。つまり、普通の立体音響では、顔を90度横に向いたとすると、音も90度移動し、右側から聞こえてくる音は絶えず右耳から聞こえるようになっています。MOBIUSの3Dの場合は、90度横に向くと、音自体は定位しているので、今まで横から聞こえてきた音が正面から聞こえるようになるわけです。
そうそう、GetNaviも今回のポタフェスに出展しておりました。本誌で取り上げたオススメのワイヤレスオーディオアイテムを、メーカーの枠を超えて一堂に展示しており、製品の聴き比べをするには最適の場所になっていました。ゲットナビウェブ編集部員がスタッフとしてかり出されており、35度を超える気温のなか、来場者に説明を行っていました。
GetNaviでのレポートは、新機軸や独自機能を備えた製品を中心にピックアップするので、今回はネタが少ないかなって思っていましたけど、いやはやどうして、これだけの気になる商品がありました。ヘッドホンって成熟した製品のイメージがありましたけど、まだまだいろいろなことができそうですね。ということで、次回は年末。今回来られなかった方々はぜひ遊びにきてみて下さい。きっと楽しいですよ。