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カメラ
2020/9/7 19:30

プロ写真家の撮り方に学ぶ! 身近な風景を「超広角レンズ」で切り取ってみよう

元々は小川だったへび道で猫を探した

これまでのカットを見比べると、私の方が説明的な構図が多いと感じます。お店はこう撮る、お寺はこう撮るといった既成概念にいつしか囚われてしまっていたようです。このため、15mmという画角を活かしきれずについズーミングしてしまいがちに。

 

小平さんは被写体と向き合った時には、凄く高い位置から、地面すれすれのローアングルまで様々な構図を試して、順光、斜光、逆光と光の向きも検討してシャッターを切っていました。お寺を撮るのではなく、そこに何か面白い発見があるかどうか探す。そんな視点で街を歩いているそうです。

 

ここからは藍染川という小川を埋め立ててできた、へび道を歩きます。猫を探しながら歩いたのですが、なかなか本物の猫には出会えませんでした。

 

【作例】

↑小平さんが最初に見つけた猫。民家の白壁に描かれホッコリした雰囲気、左手前のネコジャラシも効いています
(FUJIFILM X-H1 XF10-24mmF4 R OIS 1/500sec F5.6 ISO200 36mm相当で撮影)

 

↑私が発見した猫は三次元に飛び出していました。トタンの壁に映った影の形もユニークでした
(FUJIFILM X-E3 XF10-24mmF4 R OIS 1/1100sec F4 ISO400 36mm相当で撮影)

 

↑小平さんが撮ったホテルリブマックス日暮里。超広角レンズのパースを使って建物の高さを強調しています。手前に自転車を入れることで画面に動きが出ました
(FUJIFILM X-H1 XF10-24mmF4 R OIS 1/500sec F7.1 ISO200 15mm相当で撮影)

 

↑小平さんが撮った、千駄木駅近くの通り、古い建物と新しい建物が混在、右に見えるリバティというパン屋さんは地元では有名らしいです。手前を走る自転車が街を生き生きと見せています
(FUJIFILM X-H1 XF10-24mmF4 R OIS 1/500sec F5.6 ISO200 15mm相当で撮影)

 

↑私が撮った道端に植えられたほおずき。最短撮影距離24cmなのでマクロ撮影もできます
(FUJIFILM X-E3 XF10-24mmF4 R OIS 1/300sec F4 ISO200 29mm相当で撮影)

 

↑根津神社の千本鳥居。普段は参拝客で一杯らしいのですが誰もいませんでした。逆側から見ると家内安全などのお願い事が書かれています
(FUJIFILM X-E3 XF10-24mmF4 R OIS 1/75sec F8 ISO200 15mm相当で撮影)

 

↑小平さんが撮った千本鳥居。色褪せた鳥居を混ぜることで画面に奥行きが出ています。さらに道をカットして鳥居だけをオブジェとして魅せています
(FUJIFILM X-H1 XF10-24mmF4 R OIS 1/60sec F4 ISO200 36mm相当で撮影)

 

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