防滴仕様で水まわりで使える
次に、防滴タイプの「SR9001」を見ていきましょう。こちらは、IPX4相当の耐水性能を持ち、水しぶきがかかっても大丈夫、というもの。シャワールームやキッチンまわりなど、日常生活の水を使うシーンでの使用を想定しています。本体カラーは黒、白、ピンクの3色があるようですが、今回は白を購入しました。
注意したいのは、完全防水仕様ではないので、水に沈めたり、シャワーなどで連続して水をかけることに耐えられるわけではないということ。あくまで「水しぶきがかかっても大丈夫」というレベルの耐水性能です。また、使用中に濡れてしまった場合は、早めに水気をふき取って風通しのいいところで乾かしたほうがいいでしょう。
本体は、肉まんのようなフォルムで、底面に大きな吸盤が備わっています。これにより、タイルなどの平らな面に吸着させて設置できるので、置き場所がないところでも便利に使えます。
上部にはボタンが配置されており、電源ON/OFFや再生/一時停止などの操作が可能。曲送り/曲戻しボタンは、長押しすることでボリューム調整もできます。また、スマホなどにワイヤレス接続しているときに着信があった場合、受話ボタンを押せばハンズフリー通話も可能です。キッチンなどで使っていて、手が濡れてスマホを触りたくないときなどは便利ですね。
背面には充電用端子があるのですが、これがやっかいなことにピン状の独自端子となっていて、付属の充電ケーブルでしか充電できません。充電ケーブルをなくすと充電できなくなってしまうので、注意しましょう。また、端子部には水の浸入を防ぐキャップがついていますが、外れやすく心もとないので、ここから水が入らないように細心の注意を払いましょう。
スペックを見ると、通信規格はBluetooth 5.0で、使用距離は約10mまで。300mAhのバッテリーを内蔵しており、使用時間は2~3時間。充電時間は3時間となっています。
クリアで聴きやすい音
音を聴いてみると、先ほどの「SR9910」の音に似ていますが、高域がよりクリアで聴きやすい音質になっています。低音の迫力はないものの、BGMを流すくらいなら十分な音質ではないでしょうか。スピーカーが下向きになっているので音の指向性がなく、どこに置いてもあまり聴こえ方が変わらないのもいいですね。
実際にシャワー中に使ってみましたが、中高域が前に出るのでシャワーの音にかき消されにくく、ボリュームをしぼっても音楽を楽しむことができました。
こちらもコーデックは非公表ですが、SBCのみの対応と見られます。音の遅延などはそれほど感じられず、動画を見る程度なら音のズレも気になりません。お風呂にスマホやタブレットを持ち込んでネット動画などを見たり、キッチンで洗い物をしながら音楽を聴いたりするなら、このスピーカーを使うとよりクリアな音声で視聴できそうです。
以上、ダイソーから発売されている2つのBluetoothスピーカーを紹介しましたが、どちらも価格の割には十分使える“買い”な商品だと思います。低音が弱いのと、バッテリー再生時間が短いのが弱点ではありますが、この価格なら仕方ないと割り切って使えます。お手ごろなワイヤレススピーカーが欲しいという方は、一度試してみてください。
【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】
【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】