米グーグルは新型ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds Pro」の販売開始にあわせ、マルチポイントによるペアリング機能「Fast Pair」の展開を案内しています。
Bluetoothを利用したワイヤレスイヤホンでは複数機器へと同時に接続できるものが増えていますが、オーディオソースの切り替えにはユーザーが操作する必要があるなど、まだまだ便利とはいえません。一方で米アップルの「AirPods」シリーズでは、新しくサウンド再生をおこなったデバイスに自動で切り替える機能が搭載されるなど、より利便性が高くなっています。
Fast Pairは、AirPodsのサウンド切り替え機能をPixel Buds Proなどでも実現したものです。グーグルによれば、「ノートパソコン、タブレット、テレビ、Android や iOSスマートフォンにて、直前にペア設定したBluetoothデバイス接続先を自動的に切り替えることができます」とのこと。つまり、ユーザーが明示的にオーディオ再生デバイスを切り替える必要がなくなるのです。
Fast Pairでのサウンドの切り替えについては、その種類によって切り替えが実施されるかどうかが判断されます。例えば通知音では切り替えはおこなわれませんが、電話の着信では再生デバイスの切り替えが実施されるのです。また切り替えの際に通知が表示され、その通知をタップすることで元のサウンドの再生を続けることもできます。
Fast PairはまずPixel Buds Proにて利用が開始されますが、今後数週間でソニーやJBLの一部イヤホンも対応するとうたわれています。iPhoneでお馴染みだった便利なサウンド切り替えが幅広いデバイスで利用できるようになるのは、ありがたいの一言でしょう。
Source: グーグル via 9to5Google