TVS REGZAは1月4日、米ラスベガスで開催の家電見本市「CES」に出展。新技術を搭載した4Kレグザを披露しています。
参考出品されているのは77V型の4K有機ELレグザおよび、75V型4K miniLED液晶レグザです。加えて、高画質映像処理エンジン「レグザエンジンZRα」に搭載された、新たなテクノロジーを複数展示しています。
新しいテクノロジーは下記の4つです。
・ミリ波レーダー高画質テクノロジー
・ミリ波レーダー高音質テクノロジー
・構図推定 AI立体感復元超解像技術
・AIコンテンツ判別 ネット動画高画質化技術
ミリ波レーダー高画質テクノロジーは、ミリ波レーダーを使用してテレビから視聴者までの距離を検出。距離に応じて、最適な画質に自動で調整する技術です。たとえば画面の高さの1.5倍程度の近距離だとノイズを知覚しやすいため、ノイズを抑制して自然な高画質を実現します。一方で画面の高さの4倍程度の遠距離だと、映像の精細さやコントラストの知覚感度が下がりやすいため、精細感を高めてメリハリのあるチューニングを施します。
ミリ波レーダー高音質テクノロジーは、ミリ波で視聴している角度を検出し、角度に合わせて最適な音場に自動で調整する技術です。これにより、テレビを真正面からではなく左右から見ている人が知覚しがちな音の位相のずれを正してくれるといいます。
構図推定 AI立体感復元超解像技術は、AIが映像の構図全体から被写体の顔や衣装を把握し、質感や精細感を向上させるというもの。これにより、背景のノイズを抑制しながら空間の奥行きを再現できるそうです。
AIコンテンツ判別 ネット動画高画質化技術は、ネット動画のコンテンツや特徴をAIが自動で判別して、最適な画質に自動調整する技術です。テレビなどの放送コンテンツの場合、メタデータが付与されており、従来はそのメタデータからコンテンツの種類を判別して、高画質処理を施していたとのこと。ネット動画のコンテンツの場合、メタデータがないものもあるため、開発にいたったとしています。
こうしたテクノロジーは、現時点では開発段階のもの。実際に販売されるレグザに搭載されるかどうかはわかりませんが、これまでにない高画質・高音質テクノロジーなので、期待したいところです。