2017年の発売当時、クラファンの記録を塗り替えた「GODJ Plus」。その後継機となるポータブルDJマシン「FJ1」が登場した。現在Makuakeで展開中のプロジェクトでは、すでに目標額の5000万円を大きく上回り、なんと8000万円を突破! 1月26日には渋谷のクラブ「CIRCUS TOKYO」にて、FJ1の実機筐体を実際に “見て触れる” ことができる一夜限りのDJイベント「The DJ Gadget Night」が開催されました。
イベントには、DJ KOOさん、DJ TAROさん、そしてFJ1の開発者であるミューシグナル代表取締役の宮崎晃一郎さんが出演。本記事では、イベントゲストとして登場した、DJ KOOさんに聞いたFJ1の魅力と、GODJ Plusを使用したDJプレイやFJ1の最新情報など、盛りだくさんだったイベントの様子をレポートしていきます。
「誰もが主役になれる素晴らしいDJマシン」。DJ KOOさんが語るFJ1の魅力
一般にDJを行うためには2台のターンテーブル、またはCDプレーヤー、ミキサー、エフェクターやサンプラーなど、さまざまな機材を用意する必要があります。これらの機材を全て揃えて、初めてDJのスタートラインに立てるわけですが、これが初心者にとっては、かなりハードルが高いことだったりします。
しかし、FJ1にはA4サイズの筐体にDJに必要なすべての機能が搭載されています。さらに、本格的なスピーカーも内蔵しているので、ちょっとしたパーティからクラブでのプレイまで対応可能。場所を選ばず、誰でもDJプレイを気軽に楽しむことができるのです。
現役のDJはもちろん、DJ初心者に優しいこのFJ1。DJ KOOさんはどう見ているのか? 注目ポイントやこれからDJを始める人へのメッセージなど、たっぷり語っていただきました。
やはり、気になるのはFJ1の使い勝手。そこで、FJ1を初めてプレイした時の感想を聞いてみました。
「FJ1はA4サイズの中にDJの機能すべてが詰まっているんですが、その操作性の良さには感動しましたね」と、興奮した様子で語ってくださったDJ KOOさん。世界的に珍しいというA4サイズでのDJマシンが実現したことには「これが実現した技術力を含めて、日本の誇れるDJカルチャーだと思います」と大絶賛。イベントでのプレイを振り返って、サウンドの良さにも注目されていました。
「DJを始めるには、コントローラーやPC、スピーカーなど、いろいろ揃えないといけないので結構大変だと思うんです。でもFJ1の場合は、スピーカーも内蔵していて、それだけで完結しちゃいます。しかも、そのスピーカーもダンスミュージックをかけた時に、低域がしっかり出てくるのでプレイしている方も気持ち良いんですよ。今日もEDMやJ-POPなど、さまざまな曲でプレイしましたがどれも気持ち良く、しっかりと音に迫力があったので、そこは改めていいなと思いました」(DJ KOOさん、以下同)
また、DJにとって重要な選曲もFJ1なら、とても簡単にこなすことができるそう。
「DJにとって大事なのは選曲。FJ1は、自分の好きな曲を簡単にセレクトできて、次の曲を押せばすぐ流すことができる。従来機だとここまでシームレスではなかったけれど、曲の頭がすぐに出て来るっていうのも、初心者にとって便利だと思いますね。例えば、本格的なクラブサウンドをやるんだったら、AutoDJ機能を使えば自動的にテンポを合わせてくれるので、これはとてもありがたいですよ」
同じくA4サイズのGODJ Plusを携えて、南アフリカで盆踊りのイベントに参加したこともあるというDJ KOOさん。現地の人たちとの交流では、同機を使用しTRFの音楽を流すなど、日本の音楽を紹介しみんなで楽しんでもらうときにも、ばっちりだったそう。FJ1でも海外でプレイしてみたいですか? との質問には、「もちろん!」と即答。
「今後は、ぜひFJ1を使って海外でプレイしてみたいです。それで、FJ1というオンリーワンのDJマシンがあるということを、世界に映してほしい。こんなにコンパクトな機材でやっていて、こんなにたくさんのことができるんだっていうのを、世界に知ってほしいですね!」
最後に、これからDJを始める人に向けてメッセージをいただきました!
「大きなイベントでのDJプレイと変わらないことが、FJ1なら気軽にチャレンジできるので、初心者には絶対おすすめだと思います! DJは人を踊らせることが主役だと思っていますけれど、FJ1は自分も、周りも、みんなが主役になれる。そんな素晴らしい機材です」
「夢中になりすぎるのが欠点」。数多くのエフェクトを駆使したパフォーマンスで大盛況
「The DJ Gadget Night」には100名以上の観客が集まりました。DR.DJ ATSUKOさん、DJ TAROさん、そしてメインゲストであるDJ KOOさんによるDJプレイが行われ、会場は大盛り上がり。ただし、FJ1は開発中のため、当日はGODJ Plusを使用してのプレイとなった。
世界中の人が楽しめる、をコンセプトに行われたDJ KOOさんのプレイでは、80年代からJ-POP、そしてTRFの名曲まで、さまざまな楽曲を数多くのエフェクトなど、GODJ Plusが備える機能を駆使して披露されました。
プレイを終えたDJ KOOさんに、宮崎さんが「ボタン押しすぎですよ(笑)」と指摘すると、「GODJ Plusの唯一の欠点が夢中になりすぎちゃうってことなんですよ」と笑って答える場面も。
DJ KOOさんは、今後強化されたらうれしい機能に「クラウドへの対応」を挙げていました。宮崎さんも、FJ1に2つあるUSB Type-Aのポートのうち1本をWi-Fiのドングルに割り当てて、インターネット接続できるようにしていきたい、と考えているようです。FJ1が世界的にメジャーになった際には、音楽配信サービスの音源を使ってプレイできるようになれば面白いはず、と前向きな姿勢で語ってくれました。
ストレッチゴール達成! Bluetooth機能搭載が決定
かつて多くの音楽ファンを熱狂させ、話題となったGODJ Plusの継続機となるFJ1。「名機「GODJ Plus」が順当かつ期待通りに進化! 1台ですぐに使えるポータブルDJマシン「FJ1」登場」でも紹介していますが、さらなる進化を遂げた機能・性能を改めてお伝えしましょう。
FJ1は、バッテリー駆動、スピーカー搭載、PC不要といったGODJ Plusの機能はそのまま。音楽ファイルをUSBメモリに入れ、本体横のUSBポートに差し込むだけでDJをスタートすることができます。
そして、大きく進化したポイントのひとつが、タッチパネル式液晶。横長の液晶を採用し、表示領域を1.5倍に拡張したことで、操作性が向上。GODJシリーズから明るさもコントラストも格段に向上したので、これまで弱点となっていた「晴天の屋外だと見えづらい」問題も、これで解決です。
筐体は従来のプラスチックからアルミニウムに変更。より高級感ある見た目、手触りになったことはもちろん、プラスチックには無かったほどよい重量感がDJに安心感を与えてくれます。アルミニウムに酸化被膜を作りつつ塗装を施すカラーアルマイト採用で、表面の変色や腐食が少ない、堅牢な筐体に仕上がっています。
3つめは、縦並びの3バンドイコライザー。GODJ Plusに搭載されたイコライザノブを従来の横並びから、他のDJマシンが採用している縦並びへと変更。これにより、違和感なく、直感的な操作をすることが可能となります。ユーザーからの要望に応える形で改善されたそうで、これまでも多くのDJファンをよろこばせてきたミューシグナルらしい気遣いあふれる点です。
さらに、メインのプロセッサーも58MHzから1.6GHzと約25倍に。動作速度や計算精度の向上だけでなく、アルバムアート表示や高負荷サウンドエフェクトにも対応するそうです。
GODJ Plus同様、搭載される本格的なスピーカーは、普段使いのオーディオ機器としても活用できます。独自開発のAutoDJ機能を使えば、まるでDJがプレイしているかのように、自動で選曲とミキシングをしてくれるので、パーティやBBQなどさまざまなシーンを盛り上げてくれること間違いなしです。
そして、ストレッチゴール8000万円をイベント前日の1月25日に見事達成したFJ1に、新機能追加として「Bluetooth対応」が発表されました。詳細は未定ですが、Bluetoothイヤホンやスピーカーを使用したプレイもできるようになるとのことです。
価格は一般販売9万2000円(税込、以下同)のところ、Makuakeでは早割35%オフの5万9800円で応援購入できます。カラーはブラック、シルバーの2色から。キャンペーンは、1月30日18時まで実施中。すでにDJをされている人も、これからDJを始めてみたい人も、話題のFJ1を導入するならぜひこの機会に!
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