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2016/12/28 17:00

【宇多田ヒカルの復帰や大物アーティストの訃報】ハイレゾ音源で振り返る2016年の音楽的できごと

いよいよ2016年もあとわずか。世界や国内の動向に大きな変化があった激動の1年でしたが、音楽業界でも数々の出来事がありました。そこで今回は、2016年を代表するハイレゾ音源を聴きながら、この1年を振り返ってみたいと思います。

 

【ハイレゾ試聴に使ったモデル】

試聴に使用したのは、10月に発売されたオンキヨーのポータブルハイレゾプレーヤー「DP-X1A」と、ハイレゾ対応のオンイヤー型ヘッドホン「H500M」。

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↑DP-X1AとH500M

 

DP-X1Aは、2015年発売の「DP-X1」の後継機で、DP-X1と比べて約3 倍の大容量になった大容量コンデンサを搭載したことでノイズ抑制し、音質が向上。内蔵メモリも2倍の64GBに増加され、2枚のマイクロSDカードも装着できる「トリプルストレージ設計」(※)で、データ量の大きいハイレゾ音源をたっぷり保存できます。

※:最大464GBまで拡張可能

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↑DP-X1A

 

H500Mは、ハイレゾ音源に対応するコントロールマイク付きヘッドホン。40mm強磁力希土類マグネット搭載ドライバーを備え、ハイレゾの超高域もしっかり再現します。

 

密閉型ならではの引き締まったタイトなサウンドですが、圧迫感は感じず、自然な響きが好印象。ハウジングのアルミキャップが本体の共振を防ぎながら外音も遮断するので、屋外でも周囲の騒音や音漏れを気にせず音楽を楽しめます。

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↑40mm強磁力希土類マグネット搭載ドライバー

 

■相次ぐ大物アーティストの訃報

2016年は、70~80年代にかけて活躍した大物アーティストの訃報が多く届いた年でした。年明けのデヴィッド・ボウイをはじめ、2月にはアース・ウィンド・アンド・ファイアのモーリス・ホワイト、4月にはプリンス、そしてこの12月には「ラスト・クリスマス」のヒットで知られる元ワム!のジョージ・マイケルが亡くなりました。また、5人目のビートルズともいわれた音楽プロデューサーのジョージ・マーティンも3月に亡くなっています。

 

彼らの残した楽曲の数々はハイレゾ作品としても配信されています。

 

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September/アース・ウィンド・アンド・ファイア

70年代のディスコサウンドを代表するナンバーで、EW&Fの代表曲のひとつ。聴く人をウキウキさせるような軽快なサウンドは、ハイレゾになってさらにクリアに。思わず身体を動かしたくなること間違いなし!

 

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Purple Rain/プリンス&ザ・レヴォリューション

自身の主演映画の主題歌としてリリースされた名バラード。これまでのプリンスのイメージを覆した切ない曲調がヒットし、アルバムはビルボードチャートで24週連続1位を記録。ハイレゾならではのコーラスの重なりや、エモーショナルなギターが聴きどころです。

 

■人気アーティストの復帰

人間活動宣言を行い活動を休止していた宇多田ヒカルが、約8年ぶりとなるアルバム作品「Fantôme」をリリース。結婚・出産や最愛の母・藤 圭子さんの死を乗り越え生み出された作品が大ヒットを記録しました。また、デビューアルバム「Come Away With Me」でグラミー賞8部門を制覇したノラ・ジョーンズも、原点回帰ともいえるピアノ弾き語りを中心としたアルバム「DAY BREAKS」を発表しています。

 

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2時間だけのバカンス/宇多田ヒカル

盟友・椎名林檎と共演した楽曲。ほどよく“抜け感”のあるサウンドが、バカンス気分を演出しています。一聴しただけでわかるボーカルと歌詞は、これぞ“宇多田ヒカル”という出来栄え! ハイレゾ版は、二人の歌声の違いがより明確に感じられる仕上がりになっています。

 

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Carry On/ノラ・ジョーンズ

デビューアルバムの世界的ヒット以来、様々なジャンルに取り組み音楽性の拡大を図ってきたノラ・ジョーンズが、あらためて自身の原点であるピアノ弾き語りに回帰した作品。究極の癒しともいわれる歌声は、ハイレゾになってさらに深みを増しています。

 

2017年は、どのような作品が音楽業界を代表することになるのでしょうか。なお、今回はハイレゾ音源の試聴にオンキヨーのポータブルプレーヤー「DP-X1A」を使用しましたが、同社は富士通コネクテッドテクノロジーズと共同で「オンキヨーブランドのハイレゾ対応スマホ」の開発をすすめていることを明らかにしており、早ければ2017年にも発売される見込みとのこと。2017年は、スマホでハイレゾ音源を当たり前に聴けるようになるかもしれません。