現在、32歳の私。
ふと、いままで年金っていくら支払ったんだろう? と年金保険料納付総額を確認するとなんと260万円近く支払っていました! これをそのまま貯金できていたら、あれもこれも買えたのに……なんてことを思ってしまったのですが、みなさんはこれまでに支払った年金総額をご存じですか?
今回は『知らなきゃソンする! お金のキーワード50』(藤原久敏・著/学研プラス・刊)より、早めに知っておきたい年金の基礎知識をお伝えします。
25年以上支払っていないと年金ってもらえないの!?
たま~に自宅に送られてくる年金のお知らせですが、ちゃんと読んでいますか?
お恥ずかしいことに今日の今日まで全く読んできておらず、放置していました。しかしちゃんと読んでみると、自分が今までに支払った期間や金額も書かれてあって、あぁこれだけ国民としての責任を果たしているから、まあ65歳以上になったらちゃんともらえるんだろうな、くらいに思っていたのですが、ちょっと気になることを発見。
受給資格期間が25年間に満たなければ、年金は1円たりとももらえないのです。極端な話、24年11ヶ月間、きっちりと保険料を納めていても、それは無駄になってしまうのです。支払いが苦しければ、まずは必ず、免除を検討しましょう。
(『知らなきゃソンする! お金のキーワード50』より引用)
ええーー! 知らなかった!
もうバカ丸出しですが、誰かこんなこと教えてくれましたか?(笑)
生活保護や各種障害年金を受ける方など、法定免除されている方もいるとのことですが、普通に会社員として働いて天引きされていたら、あんまり気にしないし、ましてや払っているならもらえると思いますよね。
また平成29年8月1日から、この資格期間が25年が10年に短縮されるそうです。しかし10年は「もらえる」「もらえない」だけの期間なので、生活できるだけの年金が支給されるかどうかは別問題。気になってお問い合わせセンターに電話までしてしまったのですが、50歳以上にならないと実際の受給額は伝えてもらえないそうなので、50歳以下の方はねんきんネットで「年金見込み額の試算」をしてみましょう。
65歳以上でも働きたい! でも、年金支給はカットされる?
見込み額をみると、これじゃ少ないよー! と思う方も多いでしょう。私も「年金もいつまでもらえるかわからないから、頼らずに働き続けるわ」と思っていたのですが、どうやら65歳以上もバリバリに! とはいかないようです。
毎月のお給料と年金の合計額が28万円を超えた場合に、原則として、28万円を超えた分の2分の1がカットされるのです。ちなみにお給料が46万円を超えると、支給停止額の計算は少々複雑になります(結果として、46万円を超えた分は全額がカットされることになる)。
(『知らなきゃソンする! お金のキーワード50』より引用)
きっと32歳の私が65歳になる頃には、このまま健康でいられたらきっと働けるくらい元気だと思うんです(自信過剰w)。どうしても働きたい! という人は、
・お給料の額を抑える工夫をする
・厚生年金に加入しない(共済組合に加入して、公務員や学校職員として働く、5人以下の個人事務所で働く等)
などの方法を取れれば、65歳過ぎても現役バリバリで働けます。まだまだ先だと思わず、今後のプランを考えてみるのがいいかもしれませんね。
今からできる「個人年金」
今から貯蓄をしておかなければ! と思った方も多いはず。
そんな方にオススメなのは「個人年金(=私的年金)」です。現在支払っている年金の額は簡単には増やせませんから、気がついた時から将来のために貯蓄しておくことが大事です。個人年金の貯め方も「民間の保険に入る」「銀行に預ける」だけじゃなく色々と楽しめるみたいですよ。
発想を柔軟にすれば、マンションを買って、そこからの家賃を個人年金とすることも可能です。また、現役時代に金貨をコツコツ買っておき、それを老後、1枚1枚換金していくことも、おしゃれな個人年金ですね。
(『知らなきゃソンする! お金のキーワード50』より引用)
30代なら、まだ間に合います! だって32歳ならあと33年! 生きてきた以上に頑張って働かないと年金がもらえないのですから。これから先、どうなるかわからない時代だからこそ、楽しい老後を迎えるためにも、困った時に自分が自分を助けてくれるよう今のうちから準備しておきましょう。
よっしゃー! (もう何度目の宣言かわかりませんが・・・)今日からちゃんと貯金するぞー!!!!
(文:つるたちかこ)
【文献紹介】
知らなきゃソンする! お金のキーワード50
著者:藤原久敏
出版社:学研プラス
「利率」と「利回り」ってどう違う?「確定申告」って何のこと?お金を知る上でトクするキーワードを「税金」「保険」「マイホーム」「年金」「資産運用」の5つのカテゴリに分類して紹介、図表をふんだんに使って解説します。お金を楽しく学びましょう!