世の中には、常人を超えた能力をもつ人々がたくさん存在する。テレパシーやサイコキネシス、テレポーテーションなどは有名だが、さらに驚くべき超能力をもつ人も多いのだ。
「超常現象の大百科」(学研教育出版・編/学研プラス・刊)は、科学的にも解明されていない、超人的な人々のエピソードが満載だ。神秘的なエピソードをいくつか紹介しよう。
身体に金属がくっつく磁石人間
身体に物体をはり付けることできる磁石人間だ。マレーシアには、金属を身体に貼り付けることができる人がいる。その力は驚くべきものだ。なんと、腹にはり付けた金属板を使い、小型車を20mも引っ張ることができたのだ。
また、ウクライナにいる少年も、金属製のスプーンやフォークを、耳やあご、鼻などにはり付けることができるという。
いったい、なぜこうした能力が身に着くのか、原因はわからないという。本書によると、皮膚の強い吸着力のせいか、あるいは金属を引き寄せる電気的な力が働いているためか…と推測しているが、はっきりわからないのだ。
胸が光る、発光人間!?
なんと、身体が光る発光人間なる人々も存在する。1934年、ぜんそくで入院した女性の胸が突如、光を放ち、医師が驚愕した。眠っている女性の胸が青白い光を放ち、その状態が数週間続いたという。
自然界にはクラゲやキノコなど、自然に発光する生物が存在する。しかし、人間が光るなんて、常識的にも科学的にもあり得ないことだ。宗教的な奇跡にみられるような、オーラを放つ現象とも異なる。いったいなんだったのだろうか。
その後、医師たちによって原因の究明が行われた。体内で、磁気を帯びた細胞組織が発達したためと推測されたが、結論は出ないままだった。
18世紀に現れたタイムトラベラー
2000年ごろ、インターネット上に現れたタイムトラベラー、ジョン・タイターのことを覚えている人はいるだろうか。ネットに数か月間書き込みを行って突然消えた、謎の人物だ。実は、タイムトラベラーの存在は、意外に昔から記録が残っている。
1710年にフランスに現れた、サン・ジェルマン伯爵もそんな一人だ。彼の言動は普段から奇妙なものだったという。例えば、数千年前にキリストやソロモン王と会ったことがあると話したり、錬金術でつくった丸薬を食べればいいと言って人前で食事をとらなかったというのだ。
サン・ジェルマン伯爵は1784年に死亡したことになっているが、その後も各地で目撃され、フランス革命直前にマリー・アントワネットに「民衆の声を聞くように」と手紙を送ったりしている。
王妃の処刑を予言していた!?
さらにその後、王妃の侍女がサン・ジェルマン伯爵本人に会うことがあった。伯爵が口にしたのは、驚くべき言葉だった。
「私は永遠の時間をさまよう不死身の人間です。国王と王妃は私の警告に耳を貸しませんでした。もうおしまいです」
まさに、自らの口から、タイムトラベラーであることを明らかにしたのだ。もちろん、侍女は半信半疑だったに違いない。
しかし、その後、フランス革命が勃発し、マリー・アントワネットがギロチンで処刑されたのは承知の通りだ。伯爵は王妃の未来を知っていたのである。だからこそ、事前に警告をしていたのだろう。もし、このとき王妃が忠告を受け入れていたら、その後のフランスの未来も変わったかもしれない。
世の中は科学で解明できないことばかり
宇宙と人体は謎に満ちているといわれることが多い。確かに、なぜ人が夢を見るのかといった身近な現象ですら、いまだに科学では解明されていないのだ。
こういった不思議な超能力も、ひょっとするといつかは、科学的に解明される日が来るのかもしれない。人間はまだまだ内に秘めた、潜在的な能力が備わっているかもしれないのだ。
【著書紹介】
超常現象の大百科
著者:学研教育出版(編)
出版社:学研プラス
科学では説明のつかない超怪奇事件を豊富な写真・イラストとともにオールカラーで紹介!恐怖のポルターガイスト、血の涙を流すマリア像、戦慄の人体発火事件、前世の記憶をもつ人びと……恐ろしい事件が世界中で起きている!