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2018/1/12 11:00

時給36万!? 自分の時間を高く売るために必要なこと

最近ヒットしているビジネス書『お金2.0』(佐藤航陽・著/幻冬舎・刊)は、貨幣社会の次にどんな社会が来るかということを俯瞰して書かれた本だ。

 

著者は佐藤航陽さん。29歳という若さで東証マザーズに上場したメタップスの代表取締役だ。多額の財を得たと言われている彼が、お金の次にやってくる考えている資産的価値があるものとは何だろうか。

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時は金なり

『お金2.0』では、今後の社会は資本主義から価値主義へと変換していくだろうと書かれている。今後AIが仕事を代行してくれるため、人々に余暇がたくさんできる。そんな未来の生きかたがそこにはあった。

 

本書では、もう物はたくさんあるので人々は物質的満足ではなく、精神的満足のほうにより価値を見出していくだろうと予測されている。精神的満足とはどんなものかというと、感謝や共感などを指すという。

 

メタップスでは最近「タイムバンク」という新しい事業が始まった。人の時間を秒単位で購入し、その時間内でサービスを受けることができるというものだ。サービス内容は人それぞれ異なるようだが、チャットができたり、一緒に食事ができたり、講演を依頼できたりと様々な選択肢がある。

 

1秒で100円以上もの料金設定になっている人もいる。時給にしたら36万円以上だ。これを高額と思うかどうかは人それぞれだろう。高名な人に講演を依頼したら2時間で100万円を超える場合もあるからだ。

 

 

専門性を身につける

時間がお金に匹敵する価値を持つという考え方には驚かされるが、お目当ての人の時間を買えるものなら買ってみたい。とはいえ誰もがタイムバンクで時間を売ることができるわけではない。事前審査もあるし、自分に何らかの売りがないと、時間を高く売ることはできないだろう。自分の時間の価値を高めるためには、自分自身の専門性を高めることが必要だ。

 

時間単位で特定の人からサービスを受けることができるというサービスは、前からある。

 

例えば多くの弁護士は30分単位で相談料がかかるし、カウンセラーにも1時間単位でセッションを受けることができる。ピアノのレッスンや家庭教師も時間枠が決まっているし、最近増えてきたレンタル家族やレンタル友達も1時間ごとの料金設定が多い。彼らの料金はアルバイトで得られる時給よりも高額であることが多い。それは、その人の専門性に付加価値があるからだ。

 

 

時間が自由な仕事に就く

そして、いざ時間を実際に売り出すことになっても、多忙な仕事をしていたら、なかなか余剰時間が出てこない。平日は職場でみっちり働いているのだとしたら、休日を売るしかない。けれどせっかくの休日を売ってしまったら、疲労が溜まって大変だ。

 

もし時間を売りたいのなら、自分自身を身軽に行動できるようにすることが必要だ。

 

フリーランスなど、時間にある程度自由がきく職業であれば、誰かのリクエストにすぐ応じることもできるだろう。フリーランスにならなくても、今後は多くの人の労働時間が減ると予測されているので、週休3日になったりプレミアムフライデーのように早く帰宅できる日も増えるかもしれない。自分の自由な時間を把握し、効率的に売る計画も必要だ。

 

親しみやすい人になる

例えば弁護士の場合、今では大勢の中から検索することができる。「弁護士ドットコム」では「離婚に強い弁護士」と指定すると1400人以上もがずらりと並ぶ。その中から1人を選ぶのだから、こちらとしても大変だ。料金が割安で、実績があり、相談しやすそうな人を私だったら選びたい。料金や実績はすぐには変更しづらい部分かもしれないが「相談しやすそう」はイメージなので、効果を上げやすい。

 

写真スタジオで撮った笑顔の宣伝写真を載せるだけで、見ているこちらは「いい感じの先生みたい」と好感を抱く。今後時間を売る人が増えたら、多くの人と競合しなくてはならない。そのためにも第一印象を上げる努力は必要だろう。私の知人でレンタル彼氏に登録したはいいけれど、ちっとも指名してもらえないと嘆いている男性がいた。プロフィール画像を見ると、見事な仏頂面だった。これからの社会、素敵な笑顔こそが価値を生むのかもしれない。

 

 

【著書紹介】

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お金2.0 新しい経済のルールと生き方

著者:佐藤航陽
出版社:幻冬舎

仮想通貨、フィンテック、シェアリングエコノミー、評論経済。「新しい経済」を私たちはどう生きるか。メタップス創業者が明かす、資本主義の先の世界。

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