コンビニのイートインに先客いたらどうする?
イートインコーナーでゆっくり休憩しながら
ソフトクリームを食す
コレが正解だ!!
(中略)
せ…先客を見落としてたー!!!
女子高生のグループだと…!?(『鬱ごはん 1』から引用)
コンビニ店内のカウンター席(イートイン)は、狭小空間です。1つの席が埋まるだけで圧迫感が生じます。
●=着席
○=空席
【例】
●○○○○●
ひとり飯の場合。6席のうち4席以上が空いている、もしくは1番乗りでなければ、イートインコーナーで飲食する気持ちにはなりません。
【女子高生グループ】
●●●○○○
一見すると、右端にインサートする余地がありそうですが、心理的ハードルは高いです。ひとりで来店した成人男性が、ソフトクリームを持ちながら乗り込むには勇気がいるシチュエーションです。
ミスドのセルフサービス列の順番ルールは?
な…並ばれてる!?
そうか! コレはレジに並ぶのと商品を取るのが
同時に行われるシステムなのか!ヤベエ!!
オレのせいで流れが止まっている!
あわわわわ……(『鬱ごはん 1』から引用)
休日の午前中、平日の夕方ごろ。ミスタードーナツに行くと混み合っています。トレイとトングを取って、レジに向かって並んでいるうちに、食べたいドーナツを選びます。
ひとり飯(ひとり喫茶)の場合、食べられる量は1つか2つなので悩むことはありません。しかし、2人以上で来ている人たちは、ひとり客の2乗の時間をかけてドーナツを選んでいる印象があります。
家族連れの場合、子どもが食べたいものをすぐに決められません。友人連れやカップルの場合、どちらか片方が決めあぐねています。そのほか、ひとり客のように見える「持ち帰り客」の場合も、10個以上のドーナツを選ぶために時間をかけています。
ミスドのセルフサービス行列においては、「追い越しにくい」のが実情です。目の前にいる家族連れの客が「迷いトング」をしているので追い越そうとすると、「追い越される」と悟ったのか急にトングの動きが速くなったりします。「追い越されたくないモーション」です。気持ちはよくわかります。誰だって自分の順番を飛ばされるのはイヤでしょう。
無理な追い越しはトラブルの元です。こちらとしても、相手が望まない追い越しをするつもりはありません。しかし、わたしが追い越さなければ、わたしの背後で待っている「すでにドーナツ選択を終えた客」が、わたしのことを追い越そうとします。殺るか殺られるか。ミスドの行列では、いつも脇汗をかいてしまいます。
この世は、多勢に無勢と決まっています。ひとり飯は苦難の連続です。グルメ漫画なのに胃が痛くなる『鬱ごはん』。お試しください。
【著書紹介】
心とカラダを浄化する方法 すっきり、キレイに生まれ変わる!
著者:施川ユウキ
発行:秋田書店
就職浪人生・鬱野たけし。人と食事するのは好きじゃないし、たいして食に興味もない…。鬱々とした想いの中で日々、ひとりめしを食う。 読むと食欲が失せるアンチグルメ漫画!