日本のおひとりさま度は加速する一方。「ひとカラ」こと、ひとりカラオケはもちろん、ひとり焼肉、ひとりバスツアー、ひとりウェディングなどあらゆるものを単独で楽しむ人が続出している。一生結婚せず独身でもいいなどと言う人も少なくないのだけれど、実はこのおひとりさま、ニューヨークではモテるのだという。
日本のおひとりさま事情
2017年12月に『おひとりさま専用Walker』(KADOKAWA・刊)がコンビニに並び、あちこちで品切れになった。そこにはひとりで楽しむクリスマスやアウトドアなどの情報が満載だった。おひとりさま歓迎の寿司屋やフレンチなども並び、あちこちに単独行動派が出没しているのがうかがえる。
データを見ても、生涯独身率は男性が23%、女性が14%に上昇し、一生おひとりさまを貫く人はどんどん増えている(2015年・国勢調査)。さまざまなアンケートを見ても「恋人がいない」と答える人の割合が急増している。「出生動向基本調査」(2015年・国立社会保障・人口問題研究所調べ)では18〜34歳の未婚者のうち恋人がいない人が男性で69.8%、女性で59.1%と過去最高の数値になったと伝えている。もはや半数以上がフリーというすごい状況なのである。
恋愛というストレス
私は常に恋をしていたいタイプなので、恋人がいない、好きな人もいない、と答える人が激増していることには戸惑いを隠せない。ひと昔前までは、いわゆるイケメンと言われる外見のいい男たちには恋人がいる確率がかなり高かった。それなのに、最近のイケメンたちにはそうした存在がない場合も多い。どうしてなのと聞くと「恋愛が面倒」「ひとりのほうが楽」だと答えるのだ。
恋愛が面倒と言う人がとても増えている現状には、スマートフォンの存在が大きいと私は考えている。SNSが発達し、スマホで個人が発信をできるようになったけれど、それが恋愛にとっては大きな妨げになっているのかもしれないからだ。心配性の人は、恋人のSNSでのやり取りをチェックしたり、LINEの返信が遅いとすぐに気にする。細かく日常をチェックされることに辟易する人がいるのだろう。しかしニューヨークは違う。