本・書籍
2018/8/1 23:00

【深夜の1冊】「月刊ムー」に届けられた35年分の恐怖を一気に体験!!――『ムー実話怪談「恐」選集』

出所者からの手紙!?「独居房」

栃木県・36歳男性。1990年代から2000年代前半の読者投稿です。おもに凶悪犯を収容する、死刑場もそなえた「ある刑務所」。そこに服役したことがある投稿者が、いわくつきの懲罰房に閉じ込められたときの体験談を語っています。


私が収監された独居は4舎2階にある、過去に3人もの自殺者が出たという部屋でした。
(中略)
私は、急にだれかに首を絞められる苦しさに目を覚ましました。見れば、なんと囚衣を着た中年の男性が、私の首に手をかけています。しかも、天井に7人の男女の顔が浮かんでいるのです。

(『ムー実話怪談「恐」選集』から引用)

 

投稿者のことを金縛りで苦しめたのは、かつて独居房で自ら命を絶った強盗殺人犯の霊だったようです。刑務官たちはそれを踏まえて、二重の懲罰を与えたつもりなのかもしれません。

 

 

オバケの当たり屋!?「飛び込みおばさん」

愛知県・52歳女性。2000年代後半の読者投稿です。投稿者が住んでいる町の有名人(?)。車と衝突を繰り返す「年配女性の霊」という、ちょっと珍しいエピソード。


数年前のこと、兄がその交差点を自転車で通りかかったとき、彼女に気づいて急ブレーキをかけましたが、間に合わず、彼女の体を通り抜けてしまいました。
その瞬間、醜く崩れかけた右目で鋭く睨みつけられたそうです。

(『ムー実話怪談「恐」選集』から引用)

 

目撃情報によれば、その霊は「白い割烹着の和服姿で、ケガをしていて全身が血まみれ」。年配女性の霊、いわゆる「ババア怪異」にはワケアリの事例が多いです。
詳しくは、以前に紹介した、ババア怪異たちの事情『日本現代怪異事典』にて解説しています。きっと悲しい理由があるのでしょう。

 

そのほか、2000年代後半の投稿は、部屋の片隅でひたすら新聞をめくる音が聞こえる「どなた様」。隣りのおじさんと目撃した真夏の夜の夢「小さなウルトラマン」……などが収録されています。

 

ふしぎな話。こわい話。びっくりする話。60通以上の読者投稿を収録している盛りだくさんの1冊です。お試しください。

 

【書籍紹介】

 

ムー実話怪談「恐」選集

著者:吉田悠軌
発行:学研プラス

月刊ムーに投稿された読者の恐怖体験談を厳選収録。選者は気鋭の怪談師・吉田悠軌。80年代初期から2000年代まで、実話怪談の歴史を追うような体験へ誘う。30数年にわたって投稿を選集している伝説の怪談ライターへのインタビューも収録した。

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