洋服などに付いている「ファスナー」。普段かなりお世話になっているものだ。さて、ここで問題。ファスナーに刻まれている「YKK」とはどんな意味があるのだろうか?
「YKK」ってどんな意味?
おそらく大抵の方は「ファスナーを作っている会社の名前」と答えることだろう。正解だ。ファスナーの製造などを行うYKK株式会社は、スライドファスナーの生産で有名な企業。ファスナーの世界シェアが45%を誇っている。
それではさらに問題。YKKの意味は?
YKKは、元々の会社名の頭文字を取ったもの。それが現在は正式会社名となっている。旧社名は「吉田工業株式会社」。この頭文字から現在の社名が「YKK」となっているのだ。
意外なところにファスナーは使われている
『ぼくたちのファスナーをとりもどせ!』(池田圭吾・絵、佐藤宏文・文/学研プラス・刊)は、子ども向けにファスナーを紹介するタイトル。上記についてもこのタイトル内に記載されている。
そしてもうひとつ、このタイトルでファスナーの豆知識が紹介されている。
Q.このなかでファスナーが使われているものがあるよ。どれかな?
①はし
②さかなをとるあみ
③ロケット(『ぼくたちのファスナーをとりもどせ! 学研ソトイコ!ブック』より引用)
大人の我々は、ファスナーが洋服やバッグ以外にも使われていることは知っているだろう。では、上記の3つの場所のどこで使われているか、ご存じだろうか?
実は、全部正解。「①はし」では、明石海峡大橋。橋の下に雨水を流す場所があり、そこにゴミを取り除く場所に使われている。
「②さかなをとるあみ」は、漁業用の網。ひもで結んでいた部分をファスナーにしているものがある。
「③ロケット」は、宇宙ロケットの装置をカバーするところにファスナーが採用されている。点検時に簡単に開け閉めができるようにということらしい。また、宇宙服にも採用されているそうだ。
日常の些細なことに目を向けよう
ファスナーは、常日頃意識せずに使っているもの。もはや、我々の日常には欠かせないものになっている。このようなものは、ほかにもあるかもしれない。そういったものを見つけて調べてみたりすると、意外とおもしろいことに気がつくはず。
ただぼーっと毎日を過ごすのではなく、ちょっとしたことに興味や疑問を持つ。そんな習慣を身につけると、いろいろなアイデアが湧いてくるようになるだろう。
【書籍紹介】
ぼくたちのファスナーをとりもどせ! 学研ソトイコ!ブック
著者:池田圭吾(絵)、佐藤宏史(文)
発行:学研プラス
みんなのファスナーが、世界からとつぜんきえた!? 巻末にはこのお話を読むとできる、自由研究と読書感想文のやり方つき!
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