2017年6月12日、上野動物園で生まれたパンダの赤ちゃん「シャンシャン」。現在は一般公開もされ、連日その元気でかわいらしい姿を見ようと上野動物園に見物客が訪れています。
パンダ、かわいいですよね。特に子どもパンダなんて、この世のものとは思えないかわいさです。
パンダ目線でことわざ解説
そのかわいらしいパンダと一緒に、ことわざを覚えようという本が『パンダでおぼえる ことわざ慣用句』(学研プラス、福田豊文、今泉忠明、アドベンチャーワールド・著/学研プラス・刊)です。
なぜにパンダなのか。前書きにこう書いてあります。
人間の暮らしや思いを言い表した言葉と、どこか人間くさいパンダたち。会わせてみると、くすりと笑える不思議なおかしいがあふれます。
(『パンダでおぼえる ことわざ慣用句』より引用)
大人のパンダは、どこかおじさんみたいな雰囲気がありますし、子どもパンダは、やんちゃでコロコロしていてかわいらしい。そんなパンダの写真をふんだんに使い、ことわざや慣用句を解説。パンダ目線での例文もあり、とても親しみやすい内容となっています。
たとえば「目もくれない」という慣用句の解説。母子パンダの写真とともに、例文が掲載されています。
母パンダは、おやつにタケノコが入っているかどうか、飼育員さんの持つバケツをじっと見ていて、子パンダが話しかけても目もくれなかった。
(『パンダでおぼえる ことわざ慣用句』より引用)
ユーモラスでかわいい写真と、こんな例文がずらりと並ぶ本書。パンダの写真見たさについついめくってしまう魅力があります。
「お茶の子さいさい」の「お茶の子」って何?
基本的に、簡単なことわざや慣用句が多いため、大人が読んだら知っていることばかり。しかし、今まであまり気にしていなかった言葉の意味がわかりました。
それは「お茶の子さいさい」という慣用句で使われている「お茶の子」です。「お茶の子さいさい」は、とても簡単な様子を表していることはわかるのです、お茶の子というのは何なのか、今まで考えたことがありませんでした。
しかし、この本を読んでその意味を知ることができました。
「お茶の子」は、お茶を飲むときに食べるおかしなどのこと。昔、朝食前に軽食をとることがあったが、それが簡単に食べられたことから。
(『パンダでおぼえる ことわざ慣用句』より引用)
「お茶の子」はお菓子だったのか! 今まで知りませんでした。まあ、「さいさい」ってなんだろうということは書いてないんですけどね……。
もしかしたら知らない言葉があるかも?
本書は、かわいいパンダの写真を見ながらことわざや慣用句を覚えるためのもの。子どもが読んでも楽しめるし、大人が読んでも癒やし効果があります。
大人にとっては、知っていることがほとんどだと思いますが、先ほどの「お茶の子さいさい」のように、実は知らなかったということもあるかもしれません。パンダの写真を見るついでに、言葉の探検に出てみてはいかがでしょうか。
【書籍紹介】
パンダでおぼえる ことわざ慣用句
著者:学研プラス、福田豊文、今泉忠明、アドベンチャーワールド
発行:学研プラス
もふもふの赤ちゃんパンダ写真とともに、ことわざ・慣用句をたっぷり学べる本。「果報は寝て待て」「どんぐりの背比べ」など、知っておきたい大事な言葉を、全てパンダ目線の例文で面白おかしく紹介。パンダみたいに寝ころびながら、ゆる~く身につけよう!
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