以前、ボクシングをしている男性にダイエット中だと伝えると、「足だけ鍛えれば痩せられるんだよ」と言われたことがある。
トレーニングジムで、太ももを開閉させるマシンだけをすればいいのだと。その時はフーンと聞き流してしまったけれど、実は足を鍛えることは痩せの重要ポイントらしい。
足を使って痩せた人たち
実は、足を使って痩せた男性を私は2人知っている。どちらも10キロほどの減量に成功し、リバウンドしているようにも見えない。ひとりは「もも上げ」を1日50回やり続けたら、1か月に1キロずつ痩せていったと言っていた。もも上げとは、左右の太ももを交互に高く上げて足踏みする運動だ。最初は足を高く上げるだけで疲れていたそうだけれど、長く続けることで体力もついたという。
もうひとりはひたすら歩いたという。ひとつ手前の駅どころかふたつみっつ手前の駅で降りて徒歩で帰ったというから、相当な距離だ。1日2時間以上は歩いていたら、自然と体がスリムになっていったのだという。
ここで2人の男性に共通項があることがわかる。どちらも足だけを使っており、そして何か月か続けることで、効果を出していったところだ。
内転筋の大切さ
足で痩せるポイントは内転筋を刺激することだとどこかで聞いたことがある。内転筋とは、太ももの内側のエリアにある筋肉群のことだ。そこを鍛えるといいことがあるらしい。
先日読んだ『はじめてのやせ筋トレ』(とがわ愛・著/KADOKAWA・刊)にも「内転筋を鍛えると世界が変わる」とあった。けれど普段は使わない筋肉なので、なかなか鍛えにくいのだとか。意識して運動し続けることが、やはり必要なようだ。
万年ダイエッター(つまりなかなか痩せない)の私が目に留めたのは『寝たままラクやせ! 足パカダイエット』(松井 薫・著/学研プラス・刊)だ。足パカとは、仰向けに寝転び、両足を天井に向けて上げ、それを大きくパカパカ開閉を繰り返すという運動だ。タイトルによると、どうやらこれを繰り返すとラクに痩せられるらしい。
意外とキツい足の刺激、だからこそ効く
そのくらいならできそうなので、早速試してみた。1度に30回ほど足をパカパカすればいいらしい。それを3〜4セット行う方法もあるという。そんなの簡単、と思ったら意外とキツい。足が疲れ、太ももの内側がプルプルしているのがわかる。翌日にはしっかりと内ももが筋肉痛になった。
この足パカ、寝ながら足を鍛えるため、立って行う運動よりも、足だけに効かせやすいのだという。内転筋への記述もあった。
普段の生活では使われにくい太ももの内側、裏側、外側などにしっかり意識を向けることができるため、部分的な引き締めに効果があるのです。
『寝たままラクやせ! 足パカダイエット』より引用
何よりも続けることが大切
この足パカのすごいところは、効いているのが内転筋だけではないことだ。あおむけで足をパカパカさせると、体の70%もの筋肉を使うという。確かにやってみると、体がグラつくのを体幹で支えたり、お腹に力を入れたりと、足と連動して体のあちこちも動いているのがわかる。さらに血液やリンパの流れもサポートしてくれるというのだから、かなりオトクなダイエット法のようだ。
本には、足パカを続けて痩せた2人の体験記も載っていた。10日チャレンジしたら太ももとウエストがなんと4センチも細くなった人がいる。むくみや冷えが取れたとも書かれているから、全身の血行が良くなったのかもしれない。
そしてわかるのは少なくとも10日間は毎日続けたほうがよさそうだということ。一番体を動かす習慣になりやすそうなのは朝の時間帯だと思ったので、寝起きに最低30回はパカパカすることに決めた。あとは続ける努力をするだけなので、目標体重に落ちるまで、散歩などとも併用しながら頑張ってみるつもりである。
【書籍紹介】
寝たままラクやせ! 足パカダイエット
著者:松井 薫
発行:学研プラス
TwitterやInstagramなど、ネットから人気に火がついた「足パカ」ダイエット。床に寝ながら、足を真横や前後に「パカパカ」と動かすだけで、引き締まったおなか&スラリ脚をつくる、究極の楽やせエクササイズです。
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