本・書籍
2019/6/5 21:45

夏の動物園でペンギンを見るなら、「プール掃除タイム」を狙うのがオススメ!

 

最後に動物園に行ったのはいつですか?

 

お子さんがいるお家なら行く機会も多いかもしれませんが、大人になるとなかなか動物園へ行くという選択は少なくなりますよね。私も3年前の春に、思い立って上野動物園にひとりで行ったのですが、のんびり動物を眺めるだけでも面白くて「これは年パス買ってもいいかも!」とテンションが上がったのですが、帰り際「いや、ちょっと寂しい人かもな…」といきなり冷静な気持ちになってしまい、買わずに帰宅してしまったのでした(笑)。

 

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でも、そろそろ動物園に行きたいなーと思っていた時に見つけた『春・夏・秋・冬 どうぶつえん』(森由民・著/東洋館出版社・刊)には、四季ごとの楽しみ方が紹介されていました。ただ眺めるだけでも十分楽しい動物園をワンランクアップさせるコツをお伝えします。

 

季節ごとに注目したい動物がかわる?

動物園に行くと、珍しい動物に目が行きがちですが、上野動物園にはなんと約350種2500頭の動物がいるんです! これってすごい数じゃないですか? ひとつの会社だと思ったら、350チームがある組織で、2500人の社員が働いているって思うとそりゃいろんなタイプの動物がいるだろうなと思いますよね。

 

『春・夏・秋・冬 どうぶつえん』の著者である森さんは、1年の半分は動物園に通うというすごい方。言い換えれば動物園のプロ! ですよね。森さんは動物園のどこに注目しているのでしょうか?

 

もともと日本に住んでいる動物なら、かれらが日本の四季とともに生きていることを教えてくれます。異なる気候の地域出身の動物たちは、かれらが健やかにくらしていくために凝らしている工夫が、逆に日本の四季を感じさせてくれます。

(『春・夏・秋・冬 どうぶつえん』より引用)

 

確かに、全ての動物が日本生まれではないから、どのように日本で暮らしているかに注目してみると、普段見られないような面白い行動が見えるということですね。では早速、夏の動物園を楽しむコツをご紹介していきましょう!

 

 

夏のペンギンを見るなら、週に2回ほどある掃除のタイミングを狙おう!

これからの季節に注目の動物をご紹介しましょう。

 

最近は、水族館でも人気者になっているペンギン。通常だと週に1回のペンギンプールの掃除ですが、夏になると週に2回くらいに変更になるそうなのです。水温が上がり、藻がわいてくるので、きれいな水を保つため掃除の回数を増やすんだとか。

 

フンボルトペンギンは、暑さに適応していますが、汚れた水では元気にくらせません。夏以外は休園日にプール掃除をするので、そうじ中のペンギンが見られるのは夏ならではです。

(『春・夏・秋・冬 どうぶつえん』より引用)

 

プールに水を抜くにも入れるにも時間がかかるので、掃除する前にペンギンを見ながら他の動物も見て、また戻って様子を伺って、入れ替わったきれいな水でのびのびと泳ぐペンギンたちを再び見るっていうのも楽しそうですね。

 

同じ水でも「え、この動物も好きなの!?」というのがトラ。ネコ科なので、どうしても水なんか入らないでしょ! と思うのですが、大好きなんですって。

 

 

しかし、トラは水が大好き。真夏に、体を冷やすように水につかるのは、トラのお楽しみのひとつです。

(『春・夏・秋・冬 どうぶつえん』より引用)

 

体を冷やすように水に浸かり、薄く目を閉じてのんびりしている姿も見れるらしいです! 一緒に入りたい、とは思わないですが(笑)、無邪気に遊ぶトラを見ていると心が和みそうですよね。

 

他にも面白い取り組みをしているのが、浜松市動物園で、ゴリラの運動場の一部を畑にしているそうなんです。とれたて野菜にゴリラのショウくんがかぶりつくシーンも見られるかもしれませんね。ショウくんは目の上にぶら〜んとコブができちゃっているかわいいゴリラ。「え、邪魔じゃないの?」なんて思っちゃうのですが、病気ではなく体調には問題ないとのことで、経過を見守り中なんですって。そんなかわいいショウくんが、楽しそうに野菜収穫している姿を狙っていくのもオススメですね。

 

浜松市動物園(静岡県)

http://www.hamazoo.net/breeder_log.php?eid=00891

 

 

6月4日〜10日は歯磨きする動物と出会えるかも?

せっかくなら、普段行かない時期に行きたい! という方に直近でオススメなのは、6月4日〜10日にある「歯と口の健康週間」にちなんだイベント。

 

6月4〜10日は「歯と口の健康週間」。動物園では、動物が歯磨きしてもらう姿に出会えます。

(『春・夏・秋・冬 どうぶつえん』より引用)

 

詳しくは、お近くの動物園を調べていただければと思いますが、こんな感じでYoutubeにもニュースがアップされていました。

 

こちらは2014年のイベントの様子ですが、めっちゃでかい歯ブラシ歯を磨かれるカバ……かわいい!

 

『春・夏・秋・冬 どうぶつえん』には、他にも「雨の動物園の楽しみ方」や、個人的に見てみたい「コアラの健康診断の様子」、「どうやったら動物園の飼育員になれるの?」などの情報もたっぷり掲載されています。読んでいるだけでも楽しめますが、この本を片手に、季節ごとに動物園に行くのがオススメ! やっぱり上野動物園の年パス買おうかな?(笑)

 

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【書籍紹介】

春・夏・秋・冬 どうぶつえん

著者:森由民
発行:東洋館出版社

【春】お花見に興じるナマケモノ、【夏】水風呂に飛び込むトラ、【秋】恋してお尻を赤くするニホンザル、【冬】ネギで風邪予防するチンパンジー―――こんな季節限定の動物たちの姿を知っていますか? 日本の動物園に暮らしている動物たちは、私たちと同じ季節を生きています。四季折々に見せる「季節限定の姿」を集めました。絵本のようなイラストとともに楽しむ“動物園版 歳時記”です。

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