本・書籍
2019/8/12 21:45

「選ばれ、求められる女」であるために。デヴィ夫人が指南する婚活論・レディの心得が深い!

「デヴィ夫人」と言うと、どのようなイメージをお持ちだろうか。

 

『世界の果てまでイッテQ!』をはじめ数々のバラエティ番組で活躍、時に体を張る驚異の79歳。

いつも大きな宝石をつけている、セレブ。

歯に衣着せぬ物言いが何かと話題の、芸能界のご意見番。

そして、どうやらかつて大統領夫人だったらしい。

 

アラフォーである私にとっての「デヴィ夫人」は、こんな感じだ。

 

それが、最近読んだ『選ばれる女におなりなさい―デヴィ夫人の婚活論―』(ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ・著/講談社・刊)で、いくつもの衝撃を受けた。

 

【衝撃1】華麗で激動…波乱万丈なデヴィ夫人の人生

まず驚いたのが、デヴィ夫人が歩んできた人生の色濃さだ。

 

戦時中に生まれ、命からがら逃げのびた幼少期。視力をなくした父と足の悪い母、弟とともに、貧しい境遇のなかで必死に日々を暮らしていた学生時代。合格率1%未満という狭き門を突破して千代田生命に入社、ランチタイムは会社近くの、土日は銀座の喫茶店でアルバイトをしながら家計を助け、夜は超難関の都立三田高校の定時制に通って勉学にも励む。俳優育成プロダクションでお芝居を習い、映画やドラマのエキストラとして出演したり、友人の紹介をきっかけにナイトクラブで歌手としてアルバイトしたり……。

 

ここまでですでに、「本当に一人の生い立ち?」と疑いたくなるほどだが、夫人激動の人生は、むしろここからがスタート。

 

高級サパークラブで働き、世界中の裕福な外国人と接する中で、かのインドネシア・スカルノ大統領と出会う。

 

「2週間ぐらいインドネシアに遊びに来ませんか?」という手紙を受け取り、インドネシアに向かった夫人。滞在中に大統領からプロポーズを受け、そのままインドネシアにとどまり、大統領夫人としての一歩を踏み出す。幸せな生活を送るもつかの間、インドネシア情勢が悪化し、大統領の子どもを身ごもっていた夫人は日本にて娘カリナを出産。その後、フランスに亡命、大統領の死後はフランスからインドネシア、ニューヨークへと拠点を移した後、60歳を機に日本に移り住む。その後の活躍は、皆さんご存じの通り…というわけ。

 

まったくこの数行ではまとめきれないほど、小説か映画かと見間違うドラマティックな展開の数々。こんな数奇な人生、一般庶民には無縁だと思ってしまうが、デヴィ夫人はこう語る。

 

貧しい境遇に生まれ苦労したことはラッキーだと思っています。

貧しさは神から与えられたギフトであり、イデオロギーであり、パワーの源なのです。

(『選ばれる女におなりなさい』より引用)

 

つまり、生まれ持って特別な境遇を与えられたわけではなく、桁外れの勉強量と努力で語学と教養を身につけ、強い精神力と行動力をもって、自らの手で運命を切り開いていった人なのだ。

 

 

【衝撃2】ズバッと言うわよ! デヴィ夫人流・婚活論

この本でメインとなっているのが、サブタイトルの通り、酸いも甘いも知り尽くしたデヴィ夫人による恋愛論・婚活論だ。

 

女性が幸せになるためには、自分で男性を選ぶのではなく、男性から選ばれ求められること。

 

一貫したこの精神をもとに、さまざまなアドバイスが繰り広げられている。

 

たとえば、「いい男のいる場所へ」というアドバイス。女子会なんて結婚してからもできるのだから、未婚のうちは積極的に”いい男“が集まる場所へ出向いて、人生を開拓なさい、というものだ。

 

たしかに、すっかり「女子会」という言葉が定着し、老いも若きも女性たちはみな女性とつるむ傾向にある。女子会は、楽しい。気の置けない友人と過ごす時間であり、極上のひとときだ。けれど、本気で婚活したい、素敵な男性と出会いたいと望むなら、女子会などおしまいになさい、とデヴィ夫人は語る。

 

たとえば、「大好きな年収200万円の男と好きでもない年収1億円の男、どちらと結婚すべき?」という質問には、迷わず「1億円稼ぐ男」だと夫人は即答する。

 

そして、たいていの場合は「お金で愛は買える」とも。年収200万円の男との生活は、愛にあふれてはいても、次第に困窮し、満たされなくなり、不平不満が増して愛の熱量も冷めてしまう。けれど年収1億円の男は、満ち足りた生活を送らせてもらえるし、その能力を尊敬し感謝の念が消えない。安心して子どもを産み、望む教育を存分に受けさせられる、という持論だ。

 

年収1億円というのは極端ではあるが、「結婚生活に対するリスクを回避できる男性と出会う努力を怠らないこと」を夫人は強く訴えている。

 

ほかにも、ハイスペックな男性から選ばれ求められる女でいるためには、どのようなふるまいをし、どのように生きていくべきか。夫人の経験をもとにした、辛口だが的確なアドバイスが満載である。

 

 

【衝撃3】度肝を抜かれたデヴィ夫人の美貌

『選ばれる女におなりなさい』には若いころの夫人の写真が複数点掲載されているのだが、とにもかくにも、その美貌に度肝を抜かれた。

 

もちろん、現在の夫人も美しいと思う。けれど、若かりしころの夫人は、もうなんというか、モデルや女優以上の美しさと輝きを放っていて、いくら写真を見ていても飽きぬほど。この美貌に教養や所作が加わったら、まさに無敵だろう。「東洋の真珠」と社交界で謳われていたというのも納得だ。

 

そういえば、昨年ある記者発表会に登壇した夫人は、「30歳から48年間で体重が3㎏しか増えていない」と告白していた。産後かなりの体重増加を遂げてしまった私には耳が痛い。

 

食事には常に気を付け、美のためには食べたいものを我慢し、スタイルをキープしている夫人。こんなところにも、夫人の並々ならぬ努力を垣間見た。

 

婚活本でありながら、既婚の私にも参考になる意見がいっぱいで、背筋が伸びる思いで読み終えた『選ばれる女におなりなさい』。少々ナルシスト気味な発言もあるし、必ずしも美談だけでないことも想像できるが、デヴィ夫人の語り口に迷いはなく、まさしく! という主張ばかり。

 

これから娘たちが大きくなったら、読ませたい一冊である。

 

【書籍紹介】

選ばれる女におなりなさい

著者:ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ
発行:講談社

「社交界の恋はゲーム」「大富豪を射止めるのは普通の女」「ハイスペック男性から求婚され続ける人生」「10カラットのダイヤをもらう方法」「男は浮気をする生き物」「男の視線はサプリメント」「白馬に乗った王子より、自分流に育てた男」「大好きな年収200万の男と好きでもない年収1億の男、どちらと結婚するべき?」……恋愛の主導権はいつも自分の側にあるというデヴィ夫人にしか語れない恋愛と結婚とは?

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