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自己啓発
2019/11/14 21:45

20年無敗の雀鬼・桜井章一の「あきらめてあきらめない」スタイルとは?

あなたは「代打ち」をご存知でしょうか?

 

代打ちとは、賭け事をする際に組織の代理としてその賭け事を行う人のことで、パチンコやスロット、麻雀などで使われている言葉です。そんな麻雀の代打ちを20年間負けなしで貫いてきたのが、”雀鬼”こと桜井章一さん。麻雀に触れたことがある人なら一度はその名前を聞いたことがあるでしょう。

 

ギャンブルに対してネガティブなイメージを持っている人も多いかもしれませんが、『感情を整える』(桜井章一・著/PHP文庫・刊)を読んだら雀鬼の生き方に痺れちゃうこと間違いなし! 麻雀は正月にしかやらないくらいの私ですが、町田にある雀鬼会に行きたい…と思うほど惚れてしまいました。今回は桜井章一の無敗人生をお伝えしながら、勝負ごとで負けない強さの秘密をお伝えしていきます!

 

どうして「雀鬼」なのか?

雀鬼こと桜井章一さんは、大学生のころから麻雀を始めて、裏プロと呼ばれる世界で勝負師として活躍してきました。現在は引退し、麻雀道場を経営しながら全国の若者にその経験と技術を伝えているそうですが、現役時代には政財界のトップはもちろん、裏社会の人たちとも勝負をして、「負けたら死のう」と思ったこともあったそうです。こんなことは漫画や映画のフィクションの世界の話で、命をかけた戦いなんてこの世にないと思っていた私には衝撃的で、きっと雀鬼と呼ばれるくらいだからめちゃくちゃ怖くて恐ろしい人なんだろう……と思っていたのですが、普段の雀鬼は人間味のある感情豊かな人なんだとか。

 

実際の私は全く違う。もちろん麻雀を打っているときは厳しい顔をしているだろうが、そうでないときはしょっちゅう笑っている。

(『感情を整える』より引用)

 

「本当に?」と思って、雀鬼会のサイトを見てみたらめっちゃ笑っている雀鬼がいました(笑)。

 

また、近年は損得で人付き合いすることが当たり前になり、本能を優先しない生き方をする人が増えたため、個性のない”人工的な感情”を持つ人が増えてきたとも語っています。いろんなタイプの人と、本気で戦ってきた雀鬼だからこそわかる感情の整え方がこの一冊にはつまっているのです。では、実際の雀鬼が勝負をするときには、どんな感情を持っているのでしょうか?

 

 

自信に満ちているわけではない! 常に半分信じて、半分疑っている

20年間無敗と聞くと、かなりの自信を持っている人なのだろうと思っていたのですが、実はそうではないようです。

 

私は何事も半信半疑の姿勢でいることが大事だと思っている。

半分信じて半分疑う。この世のことはすべて変化していくものだから、信じるということは本来できない話なのだ。

(『感情を整える』より引用)

 

“死ぬかもしれない勝負”を何度も行ってきた人でも自信に満ちることはないって! ちなみに唯一信じられるのは「今」ここにいる自分だけで、自分を信じていないからこそ、自分の仕事を客観的に見ることができて、満足することをしないからこそ、次のレベルに行けるというのです。

 

また常に半信半疑の姿勢でいるということは、他人を信じる「他心」も持てるから、周りの人にも感謝できるようになるとも語られています。いやぁ、言葉が出てこないですよね(笑)。どうしても自信を持つことや、ポジティブに生きることが正義のように感じる時代だから、自分を疑うなんてことをしてはいけないのでは? なんて思うこともありますが、常に半信半疑でいるほうが、本来の自分の姿なのだと思うと納得できるような気がしてきます。

 

 

人生の背骨となっている「あきらめてあきらめない」とは?

最後に桜井さんが人生の背骨と語る、「あきらめてあきらめない」精神についてご紹介しておきましょう。本当に諦めてしまえば、それは放棄になりますが、躍起になっている気持ちの中からふっと無駄な力を抜くというのが「あきらめてあきらめない」ということなんだとか。

 

ちなみに麻雀の勝負においては、私は勝負を捨てるという意味であきらめたことは一度もない。

しかし、別の意味であきらめることは幾度もあった。それは勝つことをあきらめて、「きれいな麻雀を打とう」と思ったときだ。

(『感情を整える』より引用)

 

勝つことをあきらめたことで、無駄な力が抜けて、結局勝ててしまうこともあったそうです。これは仕事にも言えることかな? と思ったのですが、一生懸命目の前の仕事をしていると、本来の目的を見失ってしまい、達成すべきことから離れてしまっている……なんていうのはよくある話ですよね。半信半疑でもあったように、リラックスできる状態で、自分を客観視できることが安定的な自分でいられる方法なのかもしれないと感じました。

 

まだまだご紹介したい雀鬼語録はまた近いうちに! 正しさや協調性が強いられる世の中に疲れちゃったなという方、最近心から感情を出せていないなという方、毎日がルーティンでパッとしないなという方にも『感情を整える』はおすすめです。

 

 

【書籍紹介】

感情を整える

著者:桜井章一
発行:PHP研究所

麻雀は東南西北の順番で回っていて、勝っても負けてもまた自分に返ってくればいいという感覚で打つものだという。点では考えないのだ。感情も同じで、円を描くように変化していくもの。プラスはいずれマイナスに、マイナスもいずれプラスに変わる。どちらも受け入れることが強くなる極意である。バランスをとるコツ、力を発揮する方法など、勝負の世界で培われた含蓄ある言葉でじっくり語る一冊。

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