「もう、パソコンはいらない。スマホがあればどこにいても働けるし稼げる」
堀江貴文さんは5月11日発売の新著『スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル』のなかでこう書いています。
堀江さんはもうほとんどパソコンを使いません。ビジネスもプライベートも連絡はLINEなどのスマホアプリが中心で、メルマガの原稿もフリック入力を駆使してスマホで書いているといいます。
新型コロナウイルスの感染拡大防止策としてテレワークが推奨されているいま、会社に出社してパソコンにしがみついて仕事をしている人は、時代の変化に取り残され、職を失うかもしれません。
しかし、スマホを本来の使い方で使えば、時代に取り残されることなく生き残ることができます。スマホで人生を切り開く――その秘訣を新著から一部を抜粋して紹介します。
インターネット黎明期に少年時代を過ごした僕は、現在から見れば、ひどくスペックの低いパソコンを使うところからスタートしなくてはいけなかった。
例えば1980年代後半に出たNECの32ビットPC、PC-9801RA2は、現在のスマホにさえ性能面でかなり劣っている。RAMが1.6MB、VRAMは256KB、それでいて価格は約50万円という高額商品だった。若い世代には信じられないだろう。
その後、だんだんと機能が向上し、プログラミングなど専門的な作業をするのも楽しくなった。そしてその用途が広がるにつれ価格も下がって、誰もが使える一般的なツールとして認知されはじめた。
こうしてパソコンは短い年月で格段に進化していったのである。
これがスマホの場合、パソコンの数倍のスピードで機能も用途も広がっている。
iPhone 3Gから10年ほどしか経っていないけれど、もはやSiriの音声機能が使えなかったり、App Storeに数百ほどしかアプリが揃っていなかった頃のことなど思い出せない。急速に可能性が広がったこの環境で、パソコンに一度も触ったことがないという若い世代が、いま、スマホを柔軟に使いこなしている。
僕らの少年時代、10代の若者たちがこぞってパソコンの使い方や遊び方、有用な活かし方をエネルギッシュに模索していた頃が戻ってきた感覚だ。自分たちが通ってきた道をはるかに高速で駆け抜ける若い世代の活躍を、僕は密かに期待している。
現代の社会に生きるほとんどの大人たちが、スマホの真価をいまだに引き出せていない。ビジネスにおいても人間関係においても、行動の本質は、ほぼ20世紀と変わっていない。
かつてはパソコンがIT革命の主役となり、社会の構造をそっくりつくり変えた。そんなダイナミックな潮流のただ中に、いま再び僕たちはいる。
今度はスマホだ。ぜひあなたも、この渦中に身を投じてほしい。組織の手を借りることなく夢が実現するし、やり方次第でお金だって稼げる。
可能性にあふれたこの時代に、それを傍観者として指をくわえて見ている手はないだろう。
スマホを駆使して時間効率を高めろ!
「現代人はスマホに依存しすぎている」といった知識人の意見を聞く。
脳の活性力が下がった、生産性が落ちたとするような研究結果も、しばしば報じられる。どれくらい信憑性があるのかは知らないが、それでスマホが悪者にされるいわれはない。
スマホで生産性が落ちたり、脳が働かなくなるとしても、それはスマホ自体が悪いのではなく、使い方の問題ではないのだろうか。
スマホで行うコミュニケーションや情報発信などの生産的な行為を、課金制ゲームやアダルトサイトの閲覧などの暇つぶしと一緒くたにされてはたまらない。
僕はすでにさまざまな著書で、スマホを使って時間効率を高めろ! と発言している。時間効率を高めるには、すき間時間を最適化する意識が大事だ。スマホはそのために欠かせないツールである。
メールなどのテキスト作成はスマホで、それもフリック入力で行う。スマホでは通話をせず、連絡作業はメッセンジャーソフトに一本化する。読みたい本は電子書籍で即購入して、〝キモ″だけを読む。会議には遠隔で参加して、不必要な会議や打ち合わせには足を運ばない……。
こうしてスマホを賢く使い切ることで、時間はどんどん効率化できる。
一見、これらはただのビジネススキルに見えるかもしれないが、実はまったく違う。
時間とお金の価値が、同等なわけがない。
時間の効率化は、寿命を有意義に使うことと同等の行為なのだ。
1日1時間、すき間時間を有効活用できたら、10年で5か月ほどの時間が創出できる。言い方を変えるなら、これは5か月分の命を人生に外付け拡張できるということだ。まったく最高ではないか。
時間は命だ。すべての人に平等に与えられ、何もしていなくても常に目減りしていく、最も貴重な資源だ。ビル・ゲイツだろうとウォーレン・バフェットだろうと、どんな大金持ちも、「失った1秒」をお金で買い戻すことはできない。
すべての人間において、時間は平等に与えられている。
けれどスマホを使ってすき間時間を蓄積すれば、あなたの人生で浪費された「失った1秒」に相当する時間を取り戻すこともできる。要は、やり方次第だ。
あなたの命、つまり与えられた人生を生かすも殺すも、スマホの使い方次第であると言っても過言ではないのだ。
【書籍紹介】
スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル
著者:堀江貴文
発行:学研プラス
「スマホとは何なのか?」「どう使えば人生は最大化するのか?」 IT起業家として、インターネット黎明期から第一線を走り続けた堀江貴文さんが今まで語らなかった“スマホの真実”を、縦横無尽に語り尽くします。お金、教養、フォロワー…すべてをゲットして、小さなデバイスで人生を大きく変えていくコツが凝縮された一冊。