「もう、パソコンはいらない。スマホがあればどこにいても働けるし稼げる」
堀江貴文さんは5月11日発売の新著『スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル』のなかでこう書いています。
堀江さんはもうほとんどパソコンを使いません。ビジネスもプライベートも連絡はLINEなどのスマホアプリが中心で、メルマガの原稿もフリック入力を駆使してスマホで書いているといいます。
新型コロナウイルスの感染拡大防止策としてテレワークが推奨されているいま、会社に出社してパソコンにしがみついて仕事をしている人は、時代の変化に取り残され、職を失うかもしれません。
しかし、スマホを本来の使い方で使えば、時代に取り残されることなく生き残ることができます。スマホで人生を切り開く――その秘訣を新著から一部を抜粋して紹介します。
スマホは定期的に最新機種が発売されている。
iPhoneは2019年9月に「11」シリーズが発売された。もちろん僕はiPhone 11 Pro Maxを即購入した。日本で買うとカメラのシャッター音が邪魔なので、もっぱら香港など海外で購入している。
スマホに限らず、タブレットやカメラなど、気になるデジタルガジェットがあるときは、ほぼ最新のモデルを購入する。スペックはほとんど変わらないから、少し旧型の安いモデルのほうがお得だなどと言われても、まず買わない。いちばん高価で、いちばん新しいものを買う、この一択である。
堀江さんはお金持ちだからいいですね、などと言われることもあるが、金持ちかどうかとか関係あるの? と不思議に思う。
スマホは1年を通じて、仕事でもプライベートでも、毎日必ず使用する大切なツールだ。これを、ちょっとばかり安価だからと、古いモデルを買って済ませようという発想が僕にはわからない。
いちばん最新のモデルが、最も性能がいいのは当然だ。性能のいいツールを使わなければ、最高の仕事はできないし、最高の情報も得られない。
さらに、最新モデルを持つ、ということはセルフブランディングにもつながる。
「この人はいつも最新のツールを使っている」と認知されることは、ビジネスではプラスのアピールになる。集まる情報や、人間関係のレベルも上がるだろう。
もしもあなたがお金を得たいのなら、最新機種と古い機種、どちらを使ったほうがより多くのお金を得られるのかは明白だろう。
僕の知る限り、旧型のスマホをずっと使っている人で、高いレベルの仕事をし、高い収入を得ているビジネスパーソンはいない。格安スマホなども論外だ。
あなたは、いまだにiPhone 5を使っているような投資トレーダーやコンサルタントのアドバイスを、信用できるだろうか?
最新の計量器や温度計を一切使わず、長年の勘とか曖昧な感覚だけで調理しているシェフの料理を、いちばん美味しいと思うだろうか?
経費をケチって最新の工法を導入せず、資材を1円でも安く済ませようとする大工の建てた家に、住みたいだろうか?
そういう話だ。
スマホで最新モデルを買えるくらいのお金を稼ぐ努力はするべきだ。逆に言うと、最新のスマホを買うための努力もできないようなら、スマホの持つ高い水準の情報を得ても、役立てることはできないだろう。
節約しながら最高レベルの情報を得よう、という発想が間違っていると思う。
お金で買える欲しいものはすべて買うべし
僕がメディアに出るようになった頃、ある“誤解”が生まれた。
「世の中にお金で買えないものなんて、あるわけがない」
こんな発言をしたかのように、世間に広まってしまった。だが、あれは新聞が勝手に記事につけたタイトルで、僕はそんなことひと言も言っていない。
お金で買えないものはない、という言葉は僕のものではない。
けれど、「お金で買える欲しいものはすべて買え!」という主張は僕の言葉だ。
最新モデルが出ているのに、お金が足りないとか、データの引き継ぎが面倒くさいとかの理由で、買い替えをためらっていてはダメだ。
そういう思考は、他の大事なビジネスの場面でチャンスを逃すことにもなる。
欲しいモノは、欲しいときに買ってしまおう。
ツールによる優れた情報、体験を得るチャンスを逃してはいけない。
僕は日頃から、情報は、狩りに行くものだと、繰り返し言っている。狩猟者の意識で、インプットを行い、頭の中で料理して、アウトプットにつなげる。そうしなければ、情勢の変化の激しい現代を生き抜くのは困難だ。
節約なんて面倒くさいことは取り払い、欲しいモノには惜しまず出費すべきだ。
【書籍紹介】
スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル
著者:堀江貴文
発行:学研プラス
「スマホとは何なのか?」「どう使えば人生は最大化するのか?」 IT起業家として、インターネット黎明期から第一線を走り続けた堀江貴文さんが今まで語らなかった“スマホの真実”を、縦横無尽に語り尽くします。お金、教養、フォロワー…すべてをゲットして、小さなデバイスで人生を大きく変えていくコツが凝縮された一冊。