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2020/5/18 17:00

ホリエモンが効率よく情報を収集コツを伝授

「もう、パソコンはいらない。スマホがあればどこにいても働けるし稼げる」

 

堀江貴文さんは5月11日発売の新著『スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル』のなかでこう書いています。

 

堀江さんはもうほとんどパソコンを使いません。ビジネスもプライベートも連絡はLINEなどのスマホアプリが中心で、メルマガの原稿もフリック入力を駆使してスマホで書いているといいます。

 

新型コロナウイルスの感染拡大防止策としてテレワークが推奨されているいま、会社に出社してパソコンにしがみついて仕事をしている人は、時代の変化に取り残され、職を失うかもしれません。

 

しかし、スマホを本来の使い方で使えば、時代に取り残されることなく生き残ることができます。スマホで人生を切り開く――その秘訣を新著から一部を抜粋して紹介します。

 

 

僕はいろいろなところで「修業の時間をショートカットしろ」と発信している。修業にはそれなりの効果があるが、高いパフォーマンスをするための第一条件ではない。

 

同じ知識や技術を習得するとき、1年かかるのと1か月で済むのと、どちらを選ぶのが正しいか? 考えるまでもないのではないか。手抜きを推奨しているとか、修業をバカにしているとか、そういうレベルの話ではない。

 

高い技術を素早く身につけられれば、その分、他の優れた技術を習得する時間が増える。さらには、優れた人との出会いの機会も増えるだろう。

 

「いい仕事をするには時間をかけなさい」という教えも間違いではないけれど、根拠のない〝教訓″に振り回され、人生の貴重な時間を磨り減らしてはダメだ。

 

情報収集の場でも、やはり同じことが言える。昔の大人たちは、「たくさん本を読んで勉強しないと、賢くなれない」と子どもたちに教えてきた。学校の先生は、大学の偏差値に応じて「合格ラインに到達する1日の勉強時間」を指導してきた。

 

東大・京大であれば、進学校ではない高校の生徒なら1日10時間くらいかけないと合格は無理、という具合だ。僕も高校時代には、大学受験の直前、睡眠の他のすべての時間を勉強に注ぎ込んだ。

 

かつては、受験勉強をするのもこうしてガッツリ時間がかかった。でもいまは、そんなに時間はかからない。スマホを使えば、もっと効率よく短時間で、ポイントが要約された圧縮情報を取っていけるのだ。

 

例えば読書だったら、「flier」など書籍の要約サイトを使って内容をつかむことができる。ニュースであれば、記事の冒頭で内容を3つのポイントにまとめてある「ライブドアニュース」などを読んでいればいいのだ。

 

たっぷりと時間をかけて得た知識や技術が、無価値だというわけではない。それはそれで役立てればいいだろう。ただ現在、情報はひと昔前の何倍も圧縮されたものが、多くの分野で公開されているという事実を理解してほしい。

 

質・量ともに高い情報が大量に流布している現在、時間をかけて学びを得るという態度では、他人に後れを取ることにもなる。場合によっては、ステップアップのチャンスを逃すこともある。

 

「急がば回れ」は間違いだ。正しくは、「考えながら急いで回れ」だ。

ツールを駆使して、すべての時間コストを圧縮する――。

その意識を忘れないでほしい。

 

ラジオ、ポッドキャストは情報密度が薄い

スマホを使った情報収集は、まとめサイト、動画、公開論文など、ボーダーレスにいろんな媒体をつまんでいけばいいと思う。わからないことに出合ったら、作業を止めてすぐに検索しよう。だが、ラジオやポッドキャストなど音声ベースの情報は、あまりお薦めできない。

 

情報伝達手段として考えたとき、音声メディアは時間当たりの情報密度が薄すぎる。

 

例えば天気予報でも、映像ならパッと画面に出ただけで伝わるが、ラジオだと「関東地方、今夜の予報は北寄りの風……」と、最初から全部を聴き通さないといけない。これは光ファイバー全盛の時代にパソコン通信を使うくらい、時代とずれたものに僕は思える。

 

ポッドキャストとか、Voicyのような音声主体のサービスも、同様の理由であまり薦められない。楽しむためならいいけれど、効率的な情報収集の賢い手段とは言えないと思う。

 

同じ時間で最も情報密度が濃いのはマンガ

最も単位時間当たりの情報密度が濃いのはマンガだ。

物語、ビジュアル、世界観、セリフ……。たくさんの要素が、紙面の1ページごとに圧縮されている。ネットを介した娯楽ソフトの中で、情報の凝縮度はマンガが断トツのナンバーワンだ。

 

マンガでは、絵の情報をセリフで補完したり、またその逆の方法が取られることもある。それを読んでいるとき、あなたの脳内ではハイレベルな情報処理作業が行われている。本来、脳内の言語認識野と画像認識野はまったく違う機能を備えているけれど、マンガならこれを、パソコンのCPUとGPUの関係のように並列で動かせる。

 

情報量の多いマンガは、こうした脳の複雑な機能を同時に立ち上げて、脳の相関的な活動を促すのだ。これができるコンテンツは数少ない。映画も悪くないが、マンガは「好みのスピードで読める」点が強みだろう。

 

自分の速度に合わせながら、脳内で複数の情報を整理して、物語を理解する力を鍛える。そして、作家の素晴らしい想像力をも吸収できる。現代の学びの手段として、マンガほど最適なものはない。

 

「マンガばかり読んでいたらバカになる」などと言われたのは大昔だ。いま高名な学者や知識人のほとんどは、若い頃にマンガの影響を受けている。賢くなるためにマンガを活用する考え方は、もっと支持されるべきだ。

 

 

【書籍紹介】

スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル

著者:堀江貴文
発行:学研プラス

「スマホとは何なのか?」「どう使えば人生は最大化するのか?」 IT起業家として、インターネット黎明期から第一線を走り続けた堀江貴文さんが今まで語らなかった“スマホの真実”を、縦横無尽に語り尽くします。お金、教養、フォロワー…すべてをゲットして、小さなデバイスで人生を大きく変えていくコツが凝縮された一冊。

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