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2020/5/20 17:00

堀江貴文「ひとつに集中してはいけない。やりたいことは全部やれ!」

「もう、パソコンはいらない。スマホがあればどこにいても働けるし稼げる」

 

堀江貴文さんは5月11日発売の新著『スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル』のなかでこう書いています。

 

堀江さんはもうほとんどパソコンを使いません。ビジネスもプライベートも連絡はLINEなどのスマホアプリが中心で、メルマガの原稿もフリック入力を駆使してスマホで書いているといいます。

 

新型コロナウイルスの感染拡大防止策としてテレワークが推奨されているいま、会社に出社してパソコンにしがみついて仕事をしている人は、時代の変化に取り残され、職を失うかもしれません。

 

しかし、スマホを本来の使い方で使えば、時代に取り残されることなく生き残ることができます。スマホで人生を切り開く――その秘訣を新著から一部を抜粋して紹介します。

 

 

スマホを知的生産のツールとして使うときは「あれもこれも」の意識が大事だ。

 

本を読み、SNSで情報交換し、音楽を聴きながら、知りたい情報を検索する。多くのタスクを”同時進行”で処理するやり方が当たり前だ。ひとつの作業に飽きたら、すぐ次の作業をすればいい。「やりたいことを全部やる!」という気持ちで貪欲に使い尽くそう。もともとスマホは、人の旺盛な知識欲、行動欲に応えるように設計されているのだ。

 

ただ、複数のスマホを持っている人もいるが、僕はそんなに必要ないと思う。普通のビジネスパーソンなら1台で十分だ。「株式のトレーディングで使う都合上、2台以上が必要」という人などは仕方ないが、まずは手元の1台を、脳に同期させるくらいまで貪欲に使いこなそう。

 

あなたの脳に流入する情報量が増えていくと、それに連動して、行動と思考のパターンも増えていく。やるべきこと、やりたいことも増えるだろう。何かの分野において、専門家並みの知識と技術を得ることも可能だ。いまやほとんどの専門知識がインターネットに公開されている。

 

スマホのデータ容量は有限だが、脳と身体の行動のバリエーションは、どこまでも無限なのである。

 

IoT社会で求められるのは「点をつなぐ人材」

Googleは自動車メーカーではないが、開発部門から分社化したWaymoは、自動運転の領域ではトヨタ自動車よりも特許出願数が多い。地図会社でもないのに、Googleマップという精度の高い地図データを一般に提供している。

 

ソフトバンクも自動運転技術を活用したモビリティサービスの事業化を狙って、ベンチャー企業と合弁でSBドライブを設立した。そうした動きは、さまざまな店舗に導入されている感情を認識するロボット・Pepperの事業にも、思想的につながっている。

 

通信会社の枠に収まらず、社会に根ざした新しいインフラを築いていこうという試みは無謀なチャレンジではない。むしろ、理にかなった投資だといえる。

 

インターネットは、自動車、家電、建築など既存のプレーヤーとIT企業の提携を促進させた。モノとテクノロジーの横の接続により、世界はIoT社会へ舵を切っている。そんな情勢にあって、昔からの仕事にこだわっているようでは、企業の成長は見込めない。

 

個人だって、ひとつの分野でしか通用しないスキルにこだわっていてはダメだ。逆に言うと、ひとつの分野でしか通用しないようなスキルなど、もう存在しない。数多くの経験と情報を脳内に採り入れ、Googleのように、それらを柔軟につなげて新しいスキルをつくれる人こそが、これから求められる人材だ。

 

営業畑で数十年という人が、スマホで多くの情報に触れたことで、プログラミングや動画編集の才能を開花させることも、十分にありえるのだ。

 

とりあえず、「あれもこれも」と脳に入れまくろう。選り好みはいらない。〝すべて歓迎″の気持ちでいい。採り入れた情報を脳内で咀嚼しているうち、それらの情報が有機的につながる瞬間が訪れる。そこがチャンスだ。

 

いまさら引用するまでもないが、かつてスティーブ・ジョブズが発信した「点をつなぐ」というメッセージは核心をついている。とにかく、たくさんの点(経験・情報)を打っていく。そして、その点と点がつながれば、それはいつの間にか長く太い線となる。

 

将来をあらかじめ見通したうえで、点と点をつなぎ合わせることはできない。できるのは、後からつなぎ合わせることだけだ。いま、やっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じ、実践していくしかない。

 

スマホで、点を打つことに熱中していこう。

 

人生を変える線画を、どのようにつくり出すかは、あなたの行動次第だ。

自分にイノベーションを起こせるのは、自分だけだ。

 

 

【書籍紹介】

スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル

著者:堀江貴文
発行:学研プラス

「スマホとは何なのか?」「どう使えば人生は最大化するのか?」 IT起業家として、インターネット黎明期から第一線を走り続けた堀江貴文さんが今まで語らなかった“スマホの真実”を、縦横無尽に語り尽くします。お金、教養、フォロワー…すべてをゲットして、小さなデバイスで人生を大きく変えていくコツが凝縮された一冊。

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