本・書籍
自己啓発
2020/12/11 6:30

もう動画を観ることに飽きた。そんなあなたに−−『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』

withコロナが続くこのごろ。周囲からは「もう動画を観るのも飽きてしまった」「家の中でどう過ごしたらいいのかわからなくなってしまった」などという声も聞こえてきます。けれどせっかくなら、その時間を自分のために有意義に使いたくありませんか?

 

 

タイトル買いしてしまう本

「ジャケ買い」という言葉があります。表紙にひとめ惚れし、中を読まないまま衝動的に購入することをいいます。それと似た言葉で「タイトル買い」もあり、本のタイトルにシビれ、どんな内容のものかもわからないまま購入してしまうことがそれです。今回取り上げる『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』(ジュリア・キャメロン・著/サンマーク出版・刊)もそうです。

 

何かを始めたい人たち

この本は2001年に出版されたものですが、根強い人気で、続編も2冊出ています。なにしろタイトルがパワーワードすぎるのです。タイトルだけで、励まされ、癒されてしまう人もきっといるはずです。

 

家にこもりがちで、時間ならたくさんあるという人が多いのではないでしょうか。今ならば、ずっとやりたかったことができるかもしれない。そう感じている人もいます。動画鑑賞するだけの日常に飽き飽きした人の中には、前から興味を持っていた語学の学習や楽器練習を始める人が出てきました。

 

検索すると、動画サイトには語学や楽器のレクチャーコンテンツがたくさんあり、自分で何かをしたくなった時の強い味方になってくれます。その途端、今まで観ているだけだった動画サイトは、無料の学習ツールに変化するのです。

 

ずっとやりたかったこと探し

やりたいことがある人は、動画を検索すればそれに関連する情報を得ることができます。しかし「自分のやりたいこととはなんだろう?」と言うところで止まってしまう人がいます。いざ自由時間を与えられると、自由慣れしていないため、何をしていいのかわからず戸惑ってしまうのです。

 

この本は、そんな人たちのための自分探し本です。12週間にわたってこちらに様々な質問が投げかけられる仕組みになっており、やりたいこと探しを手伝ってくれるのです。いろいろなワークが収録されていますが、その中でも特に評判がいいのが「モーニング・ページ」というものです。

 

自分と対話できるモーニング・ページ

「モーニング・ページ」とは、朝に何かを書くということではありません。毎日、ノートに3ページずつ、何かを書くことです。何を書いてもよく、何も思い浮かばないときは、「何も思い浮かばない」と書けばいいのだそうです。

 

この作業をすることにより、自分に向けられる批判的な考えから離れ、創造に没頭できるようになるのだとか。実際、何年も前に筆者も試したことがありますが、子育て中だったので、まず子どものことを案じ、それから今日は天気がいいから洗濯しなくてはなどと家事が気になり、それらを書きました。そしてたくさんの雑念が自分を覆っていることに気づいたのです。

 

夢をかなえる3ページ

3ページも自分の思いを綴ることは、慣れていない人には大変かもしれません。けれど書き続けることによってクリエイティブな部分が刺激されるのか、それを続けた人のなかには、詩を書くようになったり作曲をするようになる人が続出したそうです。そして、前からやりたかったことを思い出した人もいました。

 

ノートに向かう集中した時間は、自分自身との深い対話をもたらすのかもしれません。本書では、モーニング・ページは「内的な世界へ入っていく通路」であり「自分の内部の知恵の源」とつながるものだと説明されています。雑念を払った先には、自分の純粋な気持ちや、ずっとやりたかったことが現れるのかもしれません。

 

【書籍紹介】

 

ずっとやりたかったことを、やりなさい。

著者:ジュリア・キャメロン
発行:サンマーク出版

毎日の繰り返しに、埋もれた自分。そろそろ起こしてみませんか?忘れた夢を取り戻す12週間の旅。

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