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2021/6/16 6:15

時給1500円から26万円! エンリケが語る「億稼ぐ」接客の秘訣とは?

元カリスマキャバ嬢。爆買いクイーン。Youtuber。エステや脱毛サロン、そしてシャンパンバーなどを経営する女性実業家。ちかごろゴールデンタイムの番組でもよく見るようになったエンリケ(小川えり)さんの主な肩書だ。

 

反応力

そのエンリケさんが書いた『結局、賢く生きるより素直なバカが成功する』(エンリケ・著/講談社・刊)を紹介したい。これまでにも著書は何冊か出ているのだが、エンリケさんという人の本質に最も近いところ、そしてこれまでの変遷が最も詳しく記されている一冊だと思う。

 

キャバ嬢という仕事に最も大切なのは、反応力ではないだろうか。売り上げを立てるためには会話力とか情報収集能力も不可欠だろうけれど、すべての基本になるのは反応力だと思うのだ。自分が置かれた場でどう反応するか。向けられた言葉にどう反応するか。反応力に長けている人は、理に適った行動をすることができる。まず言っておきたいのは、エンリケさんが反応力抜群な人であるということだ。

 

カリスマキャバ嬢の履歴書

すべてのキャリアのスタートとなったキャバ嬢という仕事は、こんな経緯で始まった。

 

知らない人のために簡単に経緯を書くと、18歳から時給1500円でキャバ嬢を始めて、最初の4年間は全く売れないポンコツ時代。ブレイクしたきっかけは、キャバ嬢7年目に「シャンパンの直瓶」をブログにアップしたこと。気づけば7年間連続ナンバーワンで、最終的には時給26万円、最高月収1億円超え、引退式4日間の売上は5億を超えるまでになれた。

『結局、賢く生きるより素直なバカが成功する』より引用

 

突出した成功を手にする人は、前段階としてかなりつらい状況を強いられることが多いように感じる。エンリケさんも例外ではない。小学校中学年のころ、保証人になった親戚のおじさんが“飛んで”家族ごと消え、お父さんが多額の借金を返済することになってしまった。

 

中学を卒業してすぐに働くことにしたが、それは家計を助けたかったからではなく、とにかく自立したかったからだという。しかし、岐阜の実家を離れて名古屋の飲食店で働き出してすぐ、実家が差し押さえになってしまう。そんなある日、キャバクラで働いていた中学時代の先輩から1日だけ代打を頼まれた。キャバ嬢という仕事は、意外な形で始まった。

 

14年間の緻密な記録

本書は、エンリケさんがつけていた14年にわたる日記を基にしている。章立ても、その特徴を活かした構成になっている。

 

CH1 14年間つけた日記の記録で振り返る 時給1500円~26万円までの道のり

CH2 ナンバー1になるための思考と戦略 指名をもらう、売上継続の実践マニュアル

CH3 お客様の心をつかむ話し方 初めてのお客様に、常連さんになってもらう会話術

CH4 お客様を店に呼ぶメール術 お客様に気持ちを伝えるLINEやメッセージの書き方

特別付録 仕事ができる人は記録がうまい! 夢を引き寄せるエンリケ日記

 

最初は日記というニュアンスではなく、単なるデータとして残すための記録のメモにすぎなかった。アイテムはお客さんの名前や同伴人数、指名人数、ボトルの数、ブログの閲覧者数など、現状を把握するために残していた。

 

私は同僚にライバル心なんて一切なくて、あるのは自分に対してだけ。過去の自分と比べるときにデータがないと、前進しているのかわからないでしょ。それを確かめるために毎日書くようにしたの。

『結局、賢く生きるより素直なバカが成功する』より引用

 

こうした積み重ねが、日々の現場で活きる反応力につながっていったのだろう。

 

刺さったヒントに即反応して実行

たとえば、こんなエピソードがある。キャバ嬢7年目、お店の指示でブログを始めた。しかしなかなかアクセス数が上がらない。同業者のブログの構成を参考にしたり、お客さんの意見を取り入れたりしながらの試行錯誤が続く。

 

また別の人は、「シャンパンをおろすから、ラッパ飲みする写真をブログに載せなよ」と進めてくれて、言われるままやったの。その時はラッパ飲みしている「ふり」だったけど、そしたらアクセスがドッと増えて。思えばそれが、「直瓶」をするようになるきっかけだった。

『結局、賢く生きるより素直なバカが成功する』より引用

 

え? “そんな簡単なことで”って思う人が多いはずだ。でも、才能と呼べるレベルの素直さが反応力と結びつくと、魔法めいた瞬間が訪れるのかもしれない。実際、これでアクセスが爆上がりしたんだから。

 

エンリケが行く

チャンスのつかみ方。チャンスが来ていることを認識する力のつけ方。そしてつかんだチャンスを最大限に活かすための反応力の育み方。話し言葉で綴られた、ストレートな響きの文章に込められたメッセージは多く、深い。

 

カリスマキャバ嬢が自ら実践した接客術のマニュアルという内容ではとどまらないし、成功者が自分の言葉で語る成功の秘訣というだけの印象ではない。もっともっと深いところに、独特の余韻が残る一冊だ。

 

【書籍紹介】

結局、賢く生きるより素直なバカが成功する

著者:エンリケ
発行:講談社

賢いわけでもなく、容姿で勝負ができるわけでもない私がお客様にお金を使う価値を感じてもらうためには、命を削って努力する姿を見せることで、応援してもらうしかなかった。—凡人が14年間の実践で身につけた億稼ぐ接客術。

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