本・書籍
2021/8/11 6:15

日々のストレスを霧消させる癒し効果抜群!「日常系」の決定版『のんのんびより』を知ってる?

僕は、「マンガやアニメのなかで好きなジャンルは?」と聞かれると、たいてい「日常系」と答える。

 

日常系というジャンルを簡単に説明すると、僕たちが普段暮らしている現実の世界で、キャラクターたちにこれといった大きな事件や出来事が降りかかってこない、いわゆる日常を淡々と描写している作品だ。代表作はやはり『サザエさん』や『ちびまる子ちゃん』ということになるだろう。

 

『けいおん!』が日常系を意識した最初の作品

もちろん『サザエさん』や『ちびまる子ちゃん』は好きだったが、僕がはっきりと日常系を意識した作品が『けいおん!』だった。女子高生の軽音部が舞台のストーリーだが、バンド運営などの話はあまり出てこない。ひたすら4人(後に5人)の軽音部メンバーたちの日常が描かれている(アニメだと多少ドラマチックになっているが原作はさらに日常にフォーカスしている)。

 

よく考えれば、僕が好きなマンガを思い返してみると結構日常系がある。古くは業田良家の『自虐の詩』だったり、森下裕美の『少年アシベ』なども好きだった。

 

『のんのんびより』は田舎の分校が舞台のほのぼの日常系

ここ数年、大好きな作品が『のんのんびより』(あっと・著/メディアファクトリー・刊)だ。この作品は、全校生徒が小学生・中学生合わせて5人しかいない田舎の分校が舞台。その学校と周辺で繰り広げられる日常が描かれている。

 

何か大きな事件が起こったりはしない。最大の出来事は、小学5年生の一条 蛍が転校してくるところくらいか。まあアニメの場合は1話目で描かれているのだが(原作だと転校シーンは描かれていない)。

 

あとはひたすら日常。小学1年生の宮内れんげが「ここは田舎なのか」と疑問に思い、それをみんなで考察したり、中学2年生の越谷小鞠と蛍が一緒に駄菓子屋に行ったり、学校の遠足に出かけたらただの田植えだったりと、そんな感じの話がずーっと続く。

 

アニメのほうは3期まであり、映画化もされている。ただし、登場人物たちは年をとらない。同じ1年間が繰り返されるシステムだ。

 

文章で読むと「何がおもしろいのか?」と思うかもしれないが、実際に作品を読んでみるとおもしろい。おもしろいポイントを挙げようと思えば挙げられるが、こればっかりは実際に見てもらわないとわからないだろう。

 

ストレスとは無縁の世界に行きたいから日常系を見る

なぜ僕は日常系が好きなのかと考えてみたことがある。もちろん、スポ根だったりSFだったり、ヒューマンドラマのような作品も好きだ。ただ、それらを見ていると途中で苦しくなることがある。

 

たいていストーリーの起伏が大きい作品は、誰かが死んでしまったり、ものすごく辛い目にあったりすることがある。最近は、そういうことをストレスに感じてしまうのだ。同じ理由で、テレビドラマも何十年も見ていない。

 

僕にとって『のんのんびより』は、お気に入りの金魚が住んでいる水槽のようなもの。気分転換に目を向ければ、金魚がゆらゆら泳いでいる。それを見ると安らぐ。『のんのんびより』にも同じような感覚を覚える。ものすごくのめり込んで見るという感じではなく、ふとしたときにマンガなりアニメなりを見るといった感じだ。

 

それがたいへん心地よい。また、あまり気合いを入れて見ているわけではないからなのか、ストーリーなどを細かく覚えていないので、いつでも新鮮な気持ちで見られるのもいい。毎回同じところで大爆笑してしまうから、お得感もある。

 

もし、仕事や生活でちょっとストレスを感じたら、『のんのんびより』を見てもらいたい。すると、なんとなく心が軽くなり、自然と笑顔になってしまうはず。何がおもしろいのかよくわからないけれど、何度でも見てしまう。そんな癒し効果が『のんのんびびより』にはあるような気がしてならない。

 

 

【書籍紹介】

 

のんのんびより

著者:あっと
発行:メディアファクトリー

田舎にある学校「旭丘分校」には、小中合わせて生徒は5人のみ。みんな家の鍵は閉めないし、たぬきはよく出るし……どこか不便だけど、でも何だかんだで気ままに過ごしている。『こあくまメレンゲ』のあっと先生が描く、ド田舎の学校に通う少女たちのまったりライフ。

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