「何もできずに1日が終わってしまった……」と、朝起きてから夜寝るまでモヤモヤした毎日を過ごしている方、必見! 精神科医でもある著者、樺沢紫苑さんの新刊『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』(樺沢紫苑・著/KADOKAWA・刊)には、日常生活の9割の悩みを解決できる方法が掲載されています。
文章を読むのが苦手という人でもわかりやすいように、前半はイラストによる解決方法の紹介、後半には論文や研究データを踏まえたエビデンス解説が紹介されています。「そんなことでよかったのか!」と思わず膝を打つコツがいっぱいですよ!
まずは、目次から自分の悩みを探そう!
この本を手に取ったのなら、まず目次をじっくり眺めてみましょう。あなた自身がどんな「悩み」を抱えているのか、目次をチェックすることで見えてくるはずです。例えば、
・スッキリと気持ちのいい「目覚め方」を学ぶ
・ちょっとした「休憩のとり方」で効率が変わる
・成功している人は「遊び」の達人が多い
・日々たまっていく「疲れ」を取る方法
・誰でもできる「アイデア」の出し方
・三日坊主にならない「続ける方法」をマスターする
・多くの人に愛されている「コーヒーの飲み方」の正解
などなど、目次には50項目に及ぶ行動最適化が紹介されています。
そこから気になったページに飛ぶと、見開きでイラストが掲載されており、そのページを見るだけでも「そうだったのか!」と解決できることも。イメージしやすいイラストなので、お子さんと一緒に読んでみるのもおすすめです。
「もっと詳しい情報を知りたい!」と思ったのなら、ページの隅に後半部分のエビデンスに関わるページ数が記載されているので、そこも読んでみましょう。どの項目もトータル3分ほどで読めてしまうので、今までモヤモヤと悩んでいたこともスッキリ解決できますよ。
『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』は、1ページ目から順を追って読まなくてもいい点や、文字を読まなくてもイメージだけで納得できてしまう新しい本の形だと感じました。日常生活の悩みは日々変化していくので、少し時間が経って読み返してみると新たな発見も。家の本棚に置いておきたい一冊ですよ。
記憶のゴールデンタイムは寝る前15分
ここからは2つ、もっと早く知りたかった〜! な行動最適化をご紹介します。
ひとつ目は、「記憶の最適化」。テスト勉強が効率よくできない、資格の勉強はいつも徹夜、なんて人いませんか? 記憶のゴールデンタイムと呼ばれる寝る前15分を活用すると簡単に暗記できるかもしれません!
単語帳やノートなどに「暗記したい項目」「暗記できなかった項目」をまとめておきます。洗顔、歯磨きを済ませてすぐに寝られる状態で、それらの暗記をします。
最後の3分間が最も重要です。最も覚えにくく、いつも間違ってしまう、難易度の高い英単語を3個ピックアップし、それぞれ10回ずつ紙に書きます。そして、すぐに布団に入る。眠りに入るまで、3つの英単語を頭の中で、順番に繰り返していきます。
(『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』より引用)
ここでは英単語と紹介されていますが、公式や歴史の年代でもOK。3分間で書き切れる数をピックアップし、やってみましょう。私も中学生のころに知りたかった……! いつも寝る前はラジオ番組を聴きながら寝落ちしていたので、その番組の内容は今でもよく覚えています。きっとこの効果だったのでしょうね(笑)。
『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』には、インプットやアウトプットのポイント、また記憶と睡眠の関係についても最適化できる方法が記載されていますよ。
「やる気」は存在しない?
「あぁ〜やる気が出ないなー」がしょっちゅうな私。やる気が出るのを待つのですが、なかなか簡単には出てきてくれません。脳科学者の池谷裕二教授によると、行動が先にあり、感情は後からついてくるものだから「やる気」そのものは存在しないよとのこと! やる気待ちしていた私、ただ何もしていなかっただけということなのですね……。
とはいっても「やる気」が出ないと仕事も勉強もはじめられないという人は、どうすればよいのでしょうか。
その答えは、「さっさとはじめる」ことです。
「そんなの矛盾している」と思うかもしれませんが、「やる気が湧かないときは、とりあえずはじめる」というのが、脳科学的に正しい方法なのです。
(『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』より引用)
億劫に感じても、行動してしまうことでやる気がみなぎってくるそうです。私も追い込まれタイプなのでよくわかるのですが(笑)、始めてしまえばどうってことないんですよね! 「やる気の最適化」について詳しくは『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』を読んでみてください!
『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』には全部で153項目もの行動最適化が掲載されています。自分の苦手だな〜と思っていることの習慣を変えることで自分自身を今より好きになれるかも? と、読んでいて感じました。
「どうして自分はできないのだろう?」とモヤモヤ悩んでいる人は、意外と簡単なことで今までの習慣が変わってしまうので、前向きに「次はあれもやってみよう」と取り組むことができるようになるはず。
巻末には、最適化チェックリストも掲載されているので、適宜活用すれば毎日を楽しく過ごせるでしょう。勉強に悩むお子さんから、会社での対人関係に悩むお父さん、自分の時間を作りたいお母さんまで、どんな悩みも解決してくれます。一家に一冊『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』、おすすめですよ!
【書籍紹介】
今日がもっと楽しくなる行動最適化大全 ベストタイムにベストルーティンで常に「最高の1日」を作り出す
著者:樺沢紫苑
刊行:KADOKAWA
一人のビジネスパーソンが、仕事においても健康においても最適な1日を過ごすために必要な行動を紹介。それに加え最適な学習方法や最適な睡眠の取り方などビジネスマンに限らず子供や老人でも役に立つような情報も盛り込んでいます。イラスストだけでわかるパート1、最新学術理論を用いたパート2、この2部構成だからこそ、子供から大人まで老若男女が理解できる!