本・書籍
2022/5/5 6:00

丸い地球の果てはどこ? 新しい旅行の楽しみが見つかる『地球の果ての歩き方』

そろそろ旅行を……と考えている方も多いでしょう。コロナ禍で旅行の大切さを実感した人もたくさんいらっしゃると思います。そんな中、旅行の定番「地球の歩き方」が、旅の図鑑シリーズを発売していたのをご存知でしょうか? 「月刊ムー」とのコラボで注目を集めていますが、やっぱり旅は旅の専門家に教えてもらうのが一番だな! と実感したのが『地球の果ての歩き方』(地球の歩き方編集室・編/地球の歩き方・刊)という一冊でした。

 

北の果て、南の果て、海の果て、地の果て……と、「果て」にこだわって編集されたこの本は、めくるたびに多くの発見があります。今回は、驚きと感動が詰まった『地球の果ての歩き方』をご紹介します。

 

知らない場所だらけで、あっという間に2時間経っちゃう!

『地球の果ての歩き方』を読む前は、「う〜ん、果てか……」とそこまで興味がそそられなかったのが正直な思いなのですが(ごめんなさい!)、冒頭にあるこの一文でその考えが覆されて、本屋さんの会計へと急いだのでした。

 

時代が変わっても、

「果て」を求める旅人の心に大きな違いはない。

「果て」は終わりであると同時に

始まりの場所でもある。

本書は、そんな世界中にある様々な「果て」に憧れる

冒険心をもった旅人へ贈る一冊だ。

(『地球の果ての歩き方』より引用)

 

一体、どんな果てがあるのだろう?

 

ワクワクしながらページをめくっていたのですが、気がついたら2時間近く経っていて驚きました。「私って果てが好きだったんだ……」そんなことも思ってしまいました。

 

「果て」にもいろんな果てがある

私にとってはほとんどが知らない地域ばかりだったので、じっくり文章を読んで、写真を眺めているうちに時間が経ってしまったのですが、掲載されている項目は結構シンプルです。

 

目次を開くと、

 

1 北の果て、南の果て

2 海の果て、地の果て、空の果て

3 大陸の果て

4 気候の果て

5 時の果て

 

の5つで構成されています。気候の果てには、青森市が掲載されているのですが、一体どんな「果て」かご存知でしょうか?

 

実は、2016年に発表された「降雪量の多い人口10万人以上の世界の都市ランキング」での1位が青森市だったのです。ちなみにこのランキングのトップ3は全て日本だったそう!

 

世界の中で降雪量の多いところはありますが、雪が多い中で人が暮らしているのがポイント。日本にいると、あまり実感しませんが、世界的に見るとすごいことかもしれませんよね。そんなことにも気付かされました。

 

「時の果て」が美しい……

個人的におすすめなのが、「時の果て」のページです。日本からは軍艦島が掲載されているのですが、時間によって移りゆく建築物や街が紹介されています。戦争や自然災害によって破壊されてしまった場所、あるタイミングから時が止まってしまった場所など、写真を眺めているだけでも訴えてくるものがあり、心が揺さぶられます。

 

見れば見るほど、「自分の目で確かめたい」思いも湧いてきました。そんな「時の果て」の中には、『スター・ウォーズ』で使われた場所も紹介されています。アイルランドにあるシュケリッグ・ヴィヒルなのですが、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で、「ルークったら、なんでこんなところにいるのよー!」と突っ込んでしまったあの場所です!(笑)どんな場所なのかは是非『地球の果ての歩き方』でお楽しみください。私はもう一度『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を見返したくなりました。

 

これまでの旅行は、世界遺産を見たり、都市に行ってお買い物をしたり、アクティブに活動することがメインでしたが、「果てに行く」「果てを体感する」というのは新しい旅行の楽しみ方になると感じました。果てだけに、行って帰ってくるのもそれなりに大変な場所が多いですが(笑)、果てなき探究心を胸に、旅へ出かけてみたいと感じます。旅行をもっと楽しみたい方、果ての魅力を知りたい方、たくさんの方に読んでもらいたい一冊です。

 

【書籍紹介】

地球の果ての歩き方

著者:地球の歩き方編集室
発行:地球の歩き方

地球の「果て」には何があるのだろう? 北の果て、南の果て、海の果て、地の果て、空の果て、大陸の果て、気候の果て、時の果て…そこには旅心を刺激する景色が広がっている。

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