オンライン会議が主流になった今、画面越しから「伝える」ことの大切さを実感するようになりました。対面であれば、雰囲気で「ん? なんか伝わっていないな〜」とわかりましたが、相手がカメラをオフにしていたり、小さい1コマから全員の表情を感じたりするのはとても難しく感じます。
そんな時に使いたいのが、2万枚の企画書制作から生まれた「セブンチャート」。これを使うと画面越しでも、伝えたいことがわかりやすく伝えられると話題になっています。今回は、今すぐ使えて、一生役立つ一冊『チャートで考えればうまくいく』(安藤芳樹・著/ディスカバー・トゥエンティワン・刊)をご紹介します。
「セブンチャート」って何?
まずチャートと聞いて、どんなものを思い浮かべますか?
仕事で「ガントチャート」や「フローチャート」を使ったり、自己分析のために「マンダラチャート」を使ったりしている人も多いかもしれませんね。チャートとは、テキストや数値情報を表やグラフなどに可視化した図のこと。パワーポイントにもたくさんのチャートがあるので、資料作りで使ったことがある人もいるでしょう。
しかし、「情報を整理するのに、このチャートでいいの?」と悩むこともありますよね。そんな時に役立つのが、今回ご紹介する「セブンチャート」です。
「セブンチャート」は、文章を分解してはめ込んでいくだけで、誰でも簡単に「論理の構造」を可視化できる、とてもシンプルなフレームワークです。
企画書をどう書けばいいかわからない人、自分が伝えたいことがうまく伝わらない人、もっと効率的に仕事をしたい人など、すべてのビジネスマンに自信をもっておすすめします。
(『チャートで考えればうまくいく』より引用)
この「セブンチャート」は、著者の安藤さんがビジネス書の要約をしていく中で、どんな文章もこの7つのチャートがあればまとめられるな……と気がつき、まとめたもの。用途に合わせ、7つのチャートを使いこなせることができれば、大体の資料はまとめられる、便利なチャートなのです。
7つのチャートはどんなもの?
では、7つのチャートについて簡単にご紹介しましょう。
・センテンスチャート
・定義チャート
・YES NO チャート
・要素チャート
・VSチャート
・プロセスチャート
・ランタンチャート
(『チャートで考えればうまくいく』より引用)
文章だけ読んでもわからないですよね! ということで、どんなチャートかゲットナビウェブを説明する「②定義チャート」を作ってみました。
言葉の定義を明らかにする「定義チャート」は、上の枠に「意味を明らかにしたい語句」を、下にその「意味」を書き込むだけの極めてシンプルなチャートです。
(『チャートで考えればうまくいく』より引用)
「これだけ?」と思うかもしれませんが、知っているのと知らないのとでは大違い!他の6つのチャートもこの「定義チャート」のように、頭の中を整理するのにぴったり。「これくらいわかるよ〜」と思わず、ぜひ『チャートで考えればうまくいく』を読んでもらいたい……!
いずれにしても、難しい図を使ったり、色をつけたり、フォントを変えたりする必要はありません。こういった仕事術の書籍は、やってみたいけどハードルが高い……と離脱してしまう人も多いですよね。『チャートで考えればうまくいく』なら、たった7つのチャートを覚えれば、組み合わせて無限にアレンジできるので、何時間も本とにらめっこする必要もありませんよ!
実践しながら進められる一冊
ちなみに『チャートで考えればうまくいく』は、実践を交えながら、読み進めていくことができます。
まず、センテンスチャートを使って文章の要約を身に付けていくのですが、これができるようになると、驚くようなスピードで「セブンチャート」を理解できるようになります。資料作りのノウハウや効率アップの方法も紹介されているので、今までの仕事を見直すきっかけにもなるかも!
オンライン会議や資料作りで悩んでいる人はもちろん、議事録も「もっとわかりやすくまとめたい」という人は、セブンチャートを使ってみましょう。ネタバレになってしまうので、全てをご紹介できないのがもどかしいのですが(笑)、新しいことを覚えなくても、今ある知識を活かしてよりわかりやすく伝えられるようになりますよ。7つの「セブンチャート」を身につけて、面倒な資料作りとおさらばして、効率アップさせちゃいましょう!
【書籍紹介】
チャートで考えればうまくいく
著者:安藤芳樹
発行:ディスカバー・トゥエンティワン
思考整理、プレゼン、商談、営業、議事録、課題解決とビジネスのあらゆる場面で使えるフレームワーク!
文章を構造化して、誰にでもわかりやすく見せるオリジナルメソッド「セブンチャート」の全てがわかります。