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2022/9/29 21:30

肌はぜったいにこすらない! 目からうろこのスキンケア法とは? 『一週間であなたの肌は変わります』

コロナ禍のもと、仕事の打ち合わせはネットを利用する毎日が続いています。そのため化粧品をほとんど使っていません。毎日、家にいるので、メイクする必要がないのです。外出先から帰り、クレンジングで化粧落としをするという習慣も今や昔という感じです。

 

元々、私の洗顔は、いい加減でした。朝はパシャシャと水で洗うだけ。夜は入浴時に石けんで顔を洗うものの、すすぎはシャワーをじかに当てしておしまいです。「これが一番、楽ちんだわ」と思っていたのですが、最近、なんだか顔がくすんでいるような気がしてなりません。晴れてコロナが収束し、外出するようになったとき、果たして社会復帰できるだろうかと不安になり、『1週間であなたの肌は変わります』を読みました。

 

今までのスキンケアをみなおす

そして、驚きました。私が今までしてきたスキンケアは、間違いだったと知ったからです。振り返ってみれば、コロナ禍に関係なく、メイクを始めたころから、私のスキンケアは間違っていたようです。自分の肌に合うかどうか頓着せず、なんとなく買ってきた化粧品を使っていました。おまけに「何もしない方が肌にはいい」と、勝手に決めつけていました。ニキビなどの肌トラブルがなかったので、安心していたのです。ところが、年を重ねるにつれ、シミやシワに悩むようになり、突如として、「これは大変。手遅れになる」と焦るようになりました。

 

私のズボラぶりを見るに見かねたのでしょう。知り合いがアメリカの基礎化粧品をすすめてくれました。使ってみたところ、肌に合ったので、定期的に購入するようになりました。ようやく安定したスキンケアができるようになったとほっとした矢先、日本での販売が打ちきりとなってしまい、私は窮地に立たされました。ネットで購入しようと思うものの、商品があまりにも多く、どれを買ったらいいのかわからないのです。

 

そんな私にとって『一週間であなたの肌は変わります』は、美の手引き書となりました。スキンケアには実に色々な方法や意見があります。けれども、これこそが正解、私の方法が一番最適と自信を持って言い切ることができる人は少ないのではないでしょうか。肌は生きものです。おまけに、それぞれの人がそれぞれの肌を持ち、様々な事情を抱えて生活しているのですから、多くの人が迷い、悩むのも当然です。

 

中には「私にはこれでいい」と、勝手に決めつけ、正しいかどうか検証することなく、自己流のスキンケアを続けている人もいます。私もその一人でした。

 

著者のスキンケア・ヒストリー

『一週間であなたの肌は変わります』の著者・石井美保は、今や多くの雑誌でひっぱりだこの美容家です。主宰する美肌サロンで彼女を指名しようと思ったら、かなり待たなければなりません。『1週間であなたの肌は変わります』の写真を見ると、「あぁ、こうなりたい」と思うような美肌の持ち主。私などもう手遅れかと、絶望しそうになりました。

 

けれども、彼女もかつては、肌のトラブルに悩んだいたというではありませんか。トラブルを解決しようと熱心にケアすればするほど症状が悪化していったといいます。いわゆる負のスパイラルにはまっていたのです。どちらかといえば色黒で、肌に自信を持てず、カメラを向けられるのも好まなかったといいます。

 

その頃の著者は、欠点を隠すためにファンデーションを厚塗りしていました。当然、落とすときは洗浄力の強いものを使わなければなりません。綺麗に落とそうと、ゴシゴシこすり、また翌日には厚化粧、そんな生活を続けていたそうです。『1週間であなたの肌は変わります』の中で、著者は隠すことなく、自分の肌ヒストリーを公開しています。

 

まずは20代後半は、肌にコンプレックスがあったため、それを隠すため、メイクでカバーしようと必死でした。それなのに、肌の状態は悪くなる一方。とくに毛穴が目立つのが、コンプレックスでした。ところが、とあるきっかけで、洗顔方法を変えたところ、みるみる効果が出てきて、30代になると、毛穴も目立たなくなり、次第に乾燥もやわらぎ、たるみも改善されたといいます。

 

そして、40代になった今、毛穴レスと言うべき美肌を手に入れ、「自分史上、もっともキレイな肌を更新中」と、高らかに宣言するまでになるのです。あきらめるのはまだ早いと、勇気づけられる言葉です。

 

間違っていた私のスキンケア

さて、美肌を手にいれるために、一番、大事なのは何でしょう? それは、「肌をこすらない」ことだといいます。

 

「私はこすってないわ」という方がいたら、あなたの肌はきっと美しく輝いているでしょう。けれども、私はといえば、こすっていました。それも、思いっきり。とくに朝が問題でした。水でパシャパシャ洗った後、洗ったばかりのタオルでゴシゴシと拭いていたのです。そうすると「よし、今日も頑張ろう」という気持ちになれるからです。しかも、我が家では洗濯するとき、柔軟剤を使いません。前日が快晴だったりすると、タオルはパリパリのゴワゴワです。今思えば、凶器のようなタオルを使っていたことになり、肌には小さな傷がついていたことでしょう。

 

さらに私には悪い癖がありました。猫が顔を洗うように、両手のひらで乾いた顔をスリスリと、こするのが大好きだったのです。特に、嫌なことがあると、この顔スリスリ動作を繰り返してしまいます。なぜか心が落ち着くからです。もしかしたら、小さな自傷行為だったのかもしれないと思うほど、私は顔をこすり続けてきました。

 

こすることで肌は刺激を感じて炎症を起こし、シミ、シワ、たるみなどのエイジングサインが現れます

(『一週間であなたの肌は変わります』より抜粋)

 

ま、まずい。自分で自分をエイジングさせていただなんて、情けないったらありゃしない。私はまいりました。

 

「徹底的にこすらない」をモットーとする石井式メソッドを知った今、それとは真逆の「こすりまくる」を繰り返してきた自分を叱りたい気持ちです。もう手遅れかもしれませんが、悔やんでいては、何も始まりません。大事なのは、これから先、こすらない毎日を始めることだ。私は決心しました。

 

乳液も大事です

心を入れ替えた私は、全行程20分かかる「石井式メソッド」をとりあえず1週間、試してみました。詳しいことは、『一週間であなたの肌は変わります』を参考にしていただきたいのですが、大事なのは「こすらない洗顔」をすることです。朝と夜、摩擦ゼロの洗顔をするように努力しました。その後、柔らかいタオルでそっと拭き、次にローションをたっぷり塗ります。いえ、塗るというより、押しむようにするといいのだそうです。そして、次に美容液、そして、乳液へとすすみます。

 

実は今まで、私は乳液が苦手でした。油分が多く、気持ちが悪かったからです。美容液を塗ればそれでOKと思っていました。ところが、乳液は「肌の水分・油分バランスを整えるため、省いてはいけない工程」だそうです。そして、その後、クリームを塗ります。私は朝はべたつくので、夜、たっぷり塗ればいいと思っていたのですが、石井式によるとこれはNG。朝こそ、うるおいを逃さず、感想や紫外線などから肌を守るクリームが必要なのだそうです。そして、仕上げに日焼け止めをぺたぺたと塗ります。

 

朝は忙しく、20分のスキンケアは無理と思う方もいるでしょう。だったら、せめて洗顔だけは手を抜かずに丁寧に行ってください。肌の状態が安定してくることでしょう。

 

私は朝の洗顔が嫌いでした。洗面所で顔を洗うと、そこらじゅうがびしょ濡れになります。髪の生え際にいつまでも石けんが残るのも、面倒でした。けれども心を入れ替えて、20分のコースにトライしたところ、結果が出てきているように思います。自分で言うのもなんですが、少しキレイになったような気がするのです。これからの私の課題は、この習慣をコロナ後も続けることと、メイクをする日がきても、こすらずにメイクを洗い流すことができるかどうかです。

 

『一週間であなたの肌は変わります』には、他にもたくさんのヒントが載っています。楽しみながら自分のスキンケアを振り返り、間違っているところがないか検証し、新しい自分に生まれ変わりたいものです。

 

【書籍紹介】

一週間であなたの肌は変わります

著者:石井美保
発行:講談社

あの田中みな実さん、絶賛!「私も美保さんに救われたひとりです」43歳にしてシワなし、たるみなし。透明感あふれる美肌と美貌を保ち続ける美容家・石井美保さんは、そのスキンケアメソッドの確かさと美しすぎるビジュアルで、女性誌読者の憧れの的。美容誌『VOCE』でのスキンケア連載「美肌塾」をはじめ、20代から50代まで幅広い各誌読者層に支持され、主宰するサロンには予約が殺到しています。そんな彼女も、実は30代前半まで「肌を褒められたことはなかった」といいます。現在の美肌にたどり着くきっかけとなったのが、徹底してこすらない「摩擦ゼロ洗顔」。その洗顔法を中心に毛穴悩み、シワ・たるみ・ほうれい線悩みを改善するスキンケア法や田中みな実さんも実践する「肌アイロン」まで、“石井メソッド”を単純明快に伝えます。いくつからでも美肌は目指せる!誰でもできる、毎日できる、一生モノのスキンケアメソッドです。

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