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歴史
2023/1/16 21:30

『どうする家康』がさらに楽しくなる一冊! 家康の生涯がわかりやすく解説された『家康日記』

いよいよ始まった2023年の大河ドラマ『どうする家康』。松本潤さんが徳川家康を演じるということで、始まる前から注目されていましたよね。教科書レベルの徳川家康のイメージは、狸親父やホトトギスは鳴くまで待っている印象があるので、個人的には「松潤でいいの!?」なんて思ってしまいました(笑)。始まってみれば、ぴったりな配役で今から次回が楽しみです!

 

大河ドラマは歴史に基づいてお話が進んでいくので、ネタバレ上等! 大枠の流れを知っておけば、より楽しむことができるのも魅力でしょう。今回は、歴史が苦手という人でも読みやすい『家康日記』(ミスター武士道・著/エクシア出版・刊)をご紹介します。家康の生涯を知っておくと、ドラマのタイトルになぜ「どうする?」がついているか、松本潤さんが配役されたのかも知ることができますよ。

 

瀬名と結婚したのは、16歳

大河ドラマでは、初回から積み木遊びやかくれんぼをするちょっぴり幼い家康が出てきましたが、当時の年齢は14歳。8歳から今川家の人質として駿府にいた家康は、人質という身ではありましたが、不自由なく幸せに暮らせていたのかな? と感じましたよね。

 

実際はどうだったのか? というところはぜひ『家康日記』で確認してみましょう。この本では、幼少期から亡くなるまで家康が日記を書いていたというテイで年代と日付、そして当時の家康の年齢とともに、日記が綴られていきます。例えば、16歳で瀬名と結婚した日にはこんなことが書かれてありました。

 

彼女は義元様の姪にあたる。つまり、今後は私も今川一門に準ずる扱いを受けるということになる。義元様にはずいぶんと気に入られてしまったな。瀬名は気の強い女子と聞いている。うまくやっていけると良いが……。

(『家康日記』より引用)

 

ドラマでは、瀬名の役を有村架純さんが演じていますが、気の強さはドラマの中でも発揮されていましたよね(笑)。『家康日記』は、YouTubeでも人気のミスター武士道さんが、実存する家康の書状や研究を元に作ったもの。上記のようにわかりやすい言葉で綴られているので、有名人の日記を読んでいる感覚で歴史について知ることができます。中学生でも楽しく読めると思いますよ!

 

三河軍を率いて、大高城に米を届けたのは19歳

大河ドラマの初回では、金の鎧で米を届けていた家康。三河のものたちからは「殿! 殿!」と呼ばれていましたが、なんと当時は19歳でした。当時の日記にもこんなことが書かれてありました。

 

ヤバい、ヤバい、かなりヤバい。

義元様が討たれた。

嘘だろ。こっちは丸根砦も攻略して、全て順調にいっていたのに。

二万を超える大軍だぞ、どうしてこうなった?

(『家康日記』より引用)

 

今まで大事に育ててもらった親代わりのような今川義元が、織田信長に討たれてしまったのです。大河ドラマの中では、信長に必要以上に怯えていた家康ですが、実は幼少期の出来事が由来しています。ご存知の方も多いかもしれませんが、今川家の人質として仕える前は、織田家の人質として過ごしていたのです。当時の家康は6歳で、信長は14歳。大河ドラマでは、次回以降この辺りも描かれそうですよね! 詳しくは『家康日記』にも書かれてあるので、気になる方は先読みしちゃいましょう。

 

大河ドラマではどこまで描かれるのかも楽しみ!

『家康日記』を読んでいくと家康の生涯が丸っとわかるので、大河ドラマでどんな出来事がどこまで描かれるのか想像できるのも楽しみのひとつになるでしょう。

 

家康は、75歳でその生涯を終えます。戦乱の世を終わらせ、戦いのない江戸時代を作り、死後は「東照宮」で祀られるようになるまでどんな人生を歩んだのかは『家康日記』そして、大河ドラマで学んでいきましょう! 戦国時代に登場する武将の中では、どことなく地味な人と思われがちな家康ですが、その人生はまさに“どうする?”の連続でした。現代の中間管理職にも通じるような苦しみも抱えていた家康の生涯を知り、知識を深めていくことで、自分の人生にもプラスになることがたくさんあるはずです。大河ドラマを楽しみにしている人は、『家康日記』を読んでより知識を深めていきましょう。きっと家康への印象がガラリとかわるはずですよ!

 

【書籍情報】

家康日記

著者:ミスター武士道
発行:エクシア出版

鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギスー徳川家康の性格をあらわした言葉といわれています。とにかく忍耐強くて、信長、秀吉が死んだから天下人になれた人という印象ですが、はたして本当にそうだったのか?実は、独立を果たすために凄いがんばった人だった!家康の年齢をたどりながら、その生涯を語る日記物語。

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