本・書籍
2023/3/7 21:15

ダイエットしたいなら早起き、朝飯、12時間断食だ!『脂肪を落としたければ、食べる時間を変えなさい』

中年になってからというもの、運動をまったくしなくなり、お腹がやけに出てしまっている。基本的には痩せ型体型なので、お腹だけがやけに目立つ。立派なおじさんだ。

 

以前はそんなことを気にせず、食べたいものを食べたいときに食べる生活をしていたのだが、最近はちょっと気になりだして、野菜などを多く摂取するなど、ちょっとだけ食生活に気をつけたりしているが、特に効果は見られない。

 

そんなときに読んだのが『脂肪を落としたければ、食べる時間を変えなさい』(柴田重信・著/講談社・刊)だ。

体内時計と食事を研究する「時間栄養学」

著者は「時間栄養学」の研究者。時間栄養学とは、人間の体内に備わっている体内時計の仕組みを解明しつつ、体内時計をいかにリズムよく動かせるか、そしてそのリズムに合わせた食べ方を研究する学問だ。

 

この時間栄養学の観点から、痩せるための食事の摂り方をアドバイスしているのが本書だ。

 

ダイエットの基本3か条

本書で著者が提唱しているのは大きく3つになる。

 

「朝、光を浴びよう」
「朝食をしっかり食べよう」
「夕食から翌日の朝食まで、12時間以上の絶食時間をつくろう」

(『脂肪を落としたければ、食べる時間を変えなさい』より引用)

 

もちろん、これらを行えば身体にいいことはわかるのだが、なかなかできないものだ。僕の場合、起きるのはだいたい午前10時ごろで、カーテンなど開けないので日の光を浴びることもあまりないし、朝ご飯もほとんど食べない。お腹が空いたら食事をするという感じだ。

 

しかも、夜型人間なので夜中にとんかつを食べたりすることも多い。夜中の揚げ物はおいしい。これでは、いつ生活習慣病になってしまってもおかしくないだろう。

 

要は規則正しい生活をして、3食しっかり食べようという話なのだが、これがなかなか難しい。そう、僕は堕落した現代人なのだ。

 

12時間絶食のメリット

最近、「16時間断食ダイエット」や「14時間断食ダイエット」というキーワードを聞くことがある。これは、1日の間に一定時間食事を摂らない(=断食をする)食事法のこと。16時間断食ダイエットだったら、そのほかの8時間は何をどれだけ食べてもいいというものだ。

 

このダイエット法に関しても研究が進んでおり、本書では「12時間」が最適な断食の長さだという。

 

ダイエットをしたい、メタボを予防・改善したいという人は、まずは12時間断食で、食べる時間帯を朝から夕方に設定して実行することをおすすめしたいと思います。

(『脂肪を落としたければ、食べる時間を変えなさい』より引用)

 

12時間断食のメリットは、時間設定がわかりやすいところ。朝食を午前7時に設定したら、夕食は午後7時までとなる。これなら、面倒な計算をしなくてもわかりやすい。

 

朝食に重きを置く

3回の食事のうち、もっとも重要なのは朝食だ。朝食は、栄養摂取という目的のほか、体内時計を動かすという役割もある。身体にとっての目覚まし時計なのだ。朝食に適した時間は午前9時まで。そして、「インスリンの出やすい食べ物」がいいとのこと。

 

具体的には魚の脂、タンパク質、ビタミンKなど。これらを効率よく摂取する理想的なメニューは、ご飯と魚、そしてみそ汁や納豆など。つまり、日本古来からある和風な朝食メニューがいいのだ。旅館の朝ご飯なんて、理想的だろう。

 

「いつ食べるか」を意識しよう

本書を読むと、「何を食べるか」だけではなく「いつ食べるか」も重要だと気付く。

 

僕は、正午ごろに目覚め、いつも飲んでいる甜茶(花粉症に効くお茶)を飲みながら本書を読んでいた。この本に書いてあることを何一つ守っていない人間だ。

 

これではいけない。とりあえずできるだけ朝は午前8時くらいまでに起きて朝食を食べ、夜も早めに夕食を済ませて12時間断食ダイエットをするようにしよう。

 

一見簡単そうなんだけど、なかなかできないだろう。なんせ意思が弱い人間なのだ、僕は。

 

でも、これくらいならできるはず。早起きと朝食を食べること、そして12時間断食ダイエットを継続していけるくらいの意志の強い人間になるよう、明日から頑張りたい。

 

【書籍紹介】

脂肪を落としたければ、食べる時間を変えなさい

著者:柴田重信
発行:講談社

ダイエットやメタボ予防のために気を使い、毎日努力をしているはずなのに、なぜかあまり成果を得られない、と多くの人が感じています。健康的にやせられる方法、病気や老化を防ぐ方法など情報があふれているはずなのに、なぜなのでしょうか?その理由のひとつは、「時間」という視点が欠けているからだ、と私は思っています。たとえばダイエットのため、「何を」「どう」食べるか(食べないか)という情報はたくさんあっても、「いつ」食べたらいいのかということはあまり意識されていません。一日のなかで「いつ食べると太りにくく」「いつ運動するとやせやすいか」という時間の視点があれば、もっと方法も効果も違ってくるのです。

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