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2023/3/28 21:30

日々の食事があなたの成功を約束する!『10日間で劇的に人生を変える食事術』

仕事が忙しいときは、食事を簡単に手軽に済ませてしまいがち。しかし、食事を軽んじていたら最高の人生を手に入れることはできないらしい。『10日間で劇的に人生を変える食事術』(西山由美・著/ワニ・ブックス・刊)は、栄養医学専門外来で多くの人々を救ってきた医師による指南書だ。西山先生によると栄養が人生の質や幸福感を支配しているのだという。どんな食事をしたかで1日の質が決まり、その積み重ねがあなたの人生を決めてしまうというわけだ。

 

食事を変えれば、人生が変わる

まず章立てを見ていこう。

 

序章 人生の成功と幸福は、「食事」で決まる

第一章 栄養を制する者が、人生を制す

第二章 最高の自分を引き出す「ホルモン」の力

第三章 成功と幸せをつくる脳のコントロール法

第四章 「時計回りプレート」食事法で人生を変える

終章 人生はいつからだって変えられる

 

食事を見直し、変えていくとなぜ人生が変わっていくのかを医学的な根拠から詳しく解説しているのが本書だ。では、気になる内容を抜粋して紹介してみよう。

 

今の自分の能力は朝の目覚めに表れる

朝起きるのがつらい、どんなに眠っても疲労感がとれないという人は要注意。その原因は栄養不足にあるそうだ。

 

栄養不足と人の能力と朝の目覚めは、ダイレクトに結びついています。(中略)栄養が不足していると、生命にかかわる働きから優先的に栄養素が運ばれるため、直接、生命にかかわらない働きには、栄養素が満足に届けられなくなります。

(『10日間で劇的に人生を変える食事術』から引用)

 

つまり、栄養が足りないと脳は省エネモードになってしまい、思考を働きにくくしてしまうため、せっかく持っているすばらしい能力すらも発揮することができなくなってしまうのだ。そこで、栄養医学に基づいた食事療法が必要になる。西山先生によると効果は数日であらわれはじめ、10日目には目に見える変化を実感できるそうだ。

 

手軽すぎる食事が人生を狂わせる

毎食、栄養を考えながら食事を整えるなんて面倒でできない。そう思う人の脳はすでに省エネモードになっているらしい。「面倒」「できない」「無理」という後ろ向きの感情は栄養とエネルギーが不足している状態から起こってくるという。身体や脳を動かすエネルギー源になるのは「糖質」「たんぱく質」「脂質」そして「ビタミン」「ミネラル」を加えた5大栄養素。この5つが体内でしっかり働いてこそ人は健康を保てるのだ。それぞれの栄養素はバランスよく摂ることが大事で、特に注意すべきは「糖質」だ。例えば何かにつけてイライラするという人は糖質のとりすぎが原因だそうだ。

 

空腹時にいきなり主食から食べたり、糖質の多いお菓子やスイーツを食べたりする人は、ネガティブな思考に支配されやすく、人生を楽しめない生き方をしてしまうのです。(中略)糖質のとり方に注意が必要な理由は、もう1つあります。それは「糖化」です。糖化は今、人体を急速に老化させる現象として注目されています。糖化とは、血液中をめぐっているよぶんなブドウ糖が、体内のたんぱく質と結びつく現象のことです。

(『10日間で劇的に人生を変える食事術』から引用)

 

糖化の進行によって起こる病気の典型が糖尿病で、「病気のデパート」とも呼ばれている。例えば、脳で糖化が起これば脳細胞が老化して思考力が低下してしまい、成功や幸せが人生から遠ざかっていくことになってしまうのだ。

 

能力を高める「シナプス」を増やそう

脳の神経細胞は20才を過ぎると1秒間に1個ずつ死んでいく。これは避けられないことだが、神経細胞からは足がはえてていて、その足の先にはたくさんのアンテナが出ている。

 

神経細胞からはえる足の部分を「樹上突起」、樹上突起から何本か出ているアンテナの部分を「シナプス」と呼びます。このシナプスというアンテナは、隣りあう神経細胞のシナプスと結ぶように接し、情報交換をしています。シナプスが多い人ほど情報の伝達スピードが速くなります。それによって思考のスピードは速く、その力は強くなります。シナプスは、何歳になっても、いくらでも増やすことができます。

(『10日間で劇的に人生を変える食事術』から引用)

 

つまり、シナプスをいかに増やせるかが人生を決めるというわけだ。シナプスを増やすためには、ドーパミンの分泌量を増やす必要があり、それは日々の食事からとる栄養素が決め手になる。良質なたんぱく質、鉄、L-チロシン、ビタミンB6、この中の1つでも欠けるとドーパミンはつくれなくなるのだそうだ。

 

すべての栄養素がとれる「時計回りプレート」とは?

脳を活性化し、必ずあなたの人生をいい方向に導くと、西山先生が推奨しているのが「時計回りプレート」だ。直径25~30センチのお皿に1食にとる料理を順番に時計回りに並べる食事療法で、食べる順番も12時の場所から右回りで食べていくのが決まり。お皿は7つのポジションに分け、献立を並べて盛り付ける。1のポジションが12時の位置で、右回りに6までをのせ、最後に中央に7をおく。どのポジションにどんな料理を盛り付けるかは以下の通りだ。

 

1のポジション 酢のものやトマトなど酸っぱいもの

2のポジション 生野菜

3のポジション 温野菜

4のポジション たんぱく質が豊富な植物性食品

5のポジション 動物性たんぱく質のメインディッシュ

6のポジション 糖質の多い根菜など

7のポジション 果物

 

これは血糖値を乱高下させない食べ方なのだそう。この指針に基づいた食べ方をするとストレスホルモンのノルアドレナリンの分泌を防ぎ、「自分はダメだ」というようなネガティブな思考が起こらないようになる。するとポジティブな思考回路をつくり出しやすくなるのだ。また精神面ばかりではなく、肥満や老化、糖尿病などの病気を遠くざけていく効果もあるそうだ。

 

具体的な食品、料理、調理法から食べ方まで、本書では詳しく解説している。

 

たった今の現状に満足していないあなた、もっと上を目指したいあなたも、本書を読んで、食生活を見直してみてはどうだろう。

 

【書籍紹介】

10日間で劇的に人生を変える食事術

著者:西山由美
発行:ワニブックス

栄養医学専門外来で数多くの人々を救ってきたカリスマ女医が解説「人生の成功と幸福は日々の食事で決まる!」。

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