Money TapはSBIホールディングスとSBI Ripple Asiaより発表されています。SBI Ripple Asiaは日本及びアジアにおける「価値のインターネット」を実現することを目指して、2016年にSBIホールディングスと米Ripple社が出資して設立された会社です。Ripple社はRipple(XRP)という仮想通貨で有名ですね。マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツのゲイツ財団と提携したことでも話題になりました。
Money Tapが接続する「RCクラウド2.0」システムはRipple社が開発しています。また、SBI Ripple Asiaは「内外為替一元化コンソーシアム」と称し、日本国内63行(2018年3月時点)が参加するコンソーシアムの事務局も務めています。
冒頭に述べたように、個人間送金アプリは既に数多のフィンテック企業などがサービスを提供していますが、複数の銀行が主体的に提供するサービスとしては本邦初となります。「内外為替一元化コンソーシアム」参加行のうち、往信SBIネット銀行、スルガ銀行、りそな銀行の3行が先行商用化行として、夏以降に一般公開することを予定しています。また、Money Tapサービス対応銀行は順次増加していく予定とのことです。
大手金融機関の参加、ブロックチェーン技術、これらを組み合わせることで安全・リアルタイムかつ快適に個人間送金を行える「Money Tap」は、個人間送金アプリのスタンダードになる可能性を秘めているといえます。
最後に、先行して少し説明を受けることができたMoney tapの紹介をして締めたいと思います。
Money tapの登場によって、よりシームレスな送金が可能となっていくと思います。ブロック・チェーンと共に解説しましたが、まずは運用が始まる今夏からでも是非活用してみてはいかがでしょうか。