ビジネス
2018/10/9 21:30

これで成果が10倍に! 識者が教える今すぐできる「話し方」「伝え方」の極意とは?

自分は会話上手だと思っている人はごくごく少数派。ビジネスマンの大半は会話下手で悩んでいるのではないだろうか。初対面の相手には緊張して言葉が出ない、誰に対しても話題に困る、会話途中の沈黙が怖い、プレゼンはどうも苦手だ……などなど、悩みは尽きないはず。

 

 

10倍成果が上がる! 話し方の極意』(仕事の教科書編集部・編集/学研プラス・刊)は、それらの悩みを一挙に解決してくれるビジネスマンのための教科書だ。

 

本書のアドバイザーのひとりで商品開発・経営コンサルタントの美崎栄一郎氏は、仕事とは価値を伝えることだという。「いかに短い時間で価値を伝えられるか」が重要な課題となるのだ。

 

会話は知識と経験で上手になっていきます。本書にある会話やコミュニケーション、プレゼンなどのノウハウを取り入れて、積み重ねてきた苦労を上手に価値につなげるヒントを見つけてみてください。

(『10倍成果が上がる! 話し方の極意』から引用)

 

では、さっそく気になる内容をいくつか紹介してみよう。

 

 

会話編/会話上手の3本の柱は「聞く」「話す」「質問する」

「話し上手」とは流暢に話すことではないそうだ。明治大学教授の齋藤孝さんによると、世の中には話したがりのほうが圧倒的に多いけれども、人が集まるのは聞き上手な人のほうだという。

 

「相手の話を再生できるくらいきちんと聞いていますか? 会話を要約してポイントを落とさず再生して、繰り返し話せるくらいでなければ聞いたとはいえません」

(『10倍成果が上がる! 話し方の極意』から引用)

 

再生して話せるくらい聞けば、ビジネス相手も喜び、同時にポイントを要約することで自身の話す力も身についていくものだそうだ。ただし、黙って聞いているだけではだめで、聞ける能力を相手に示す必要もある。たとえば、「そうなんですね。もっと聞かせてもらえますか」と、相手にゆだねる。「今、おっしゃったことって○○ということでしょうか」と、アクティブに聞く。「その発想は思いつきませんでした。○○さんならではですね!」と、キャラクターをつかむなど、この本には聞き上手になれる実践テクニックが紹介されている。

 

また齋藤さんは、「話す」ときは、自分のことばかり話しても会話は弾まないので、相手との接点を探って、共通の話題を見つけるといいという。そのとき雑談は、だらだら話さずポイントをまとめて話すこと。また、否定から入らないことも重要だそうだ。

 

そして、どんどん話題を広げるのが「質問力」だ。たとえば、取引先の人とタクシーで2人きり。さあ、何を話したらよいのだろう? これに対し齋藤さんは、

 

「まずは向こうに教えを乞うつもりで質問してみましょう。共通の話題を踏まえつつ、相手の話を引き出すことです。(中略)相手が身につけているものを話題にするのもよいですね。つまり相手本位の話になるように持っていけばよいわけです」

(『10倍成果が上がる! 話し方の極意』から引用)

 

会話編では、この他にも、沈黙を味方にする方法、リアクションの技術、気遣い、褒め方など、知っておきたい会話テクニックが満載だ。

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