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クレカ
2019/4/4 17:15

【2019年春版】新年度にクレカを持つ人たちにオススメの最強カード

キャッシュレス社会で、クレジットカードの所持は大きな武器。だが、フリーターなど収入が不安定な人はカード取得が難しい現実もある。今回は岩田師範が、知っているようで知らない「カード審査クリアの条件」を解説!

 

【今月の悩める小羊】

 

壇出起米男 (40歳)

・新社会人が最初に持つべきカードを教えてほしい

・定番カードだけでなく、いま旬のカードも教えて!

・なぜそのカードがいいのかというウンチクも知りたい

 

広告代理店勤務の独身会社員。この春新社会人になる甥に「クレジットカードを作りたいんだけど何がいい?」と訊かれ困惑。ここは伯父として間違いのないカードを勧めたいと師範のもとを訪ねた。

 

新社会人の甥っ子に「いま持つべきカード」をドヤ顔で教えてあげたい

岩田師範「甥御にいいカッコしようとする軽い男はおぬしか?」

 

「え~、初っ端からきつい一言! まあ子どもの頃からかわいがってた姉の息子が社会人になって、ほかならぬ僕に相談してくれたんですよ。もちろん変なカードは紹介できない。そこで、師範の知恵を拝借しようってわけです」

 

岩田師範「ふむ。そう言われると、相談に乗ろうかという気にもなるの。まず、2019年の〝最旬〟カードはYahoo! JAPANカード。理由はPayPayと相性抜群だから! PayPayの支払いはPayPay残高かYahoo!マネー、クレジットカードで行うが、Yahoo! JAPANカードはクレジット払いに加え、カードでは唯一PayPay残高へのチャージができる。現在PayPayで実施中のキャンペーン(※1)では同カードなら買い物額の19%をポイント還元(※2)。ちなみに他カードの還元率は10%じゃ。また、PayPayで買い物した額が10回に1回の確率で全額戻る「やたら当たるくじ」(※3)に参加できるのも、カードではYahoo! JAPANカードで支払った場合のみじゃ」

※1:PayPayの「第2弾100億円キャンペーン」のこと。開催期間は2019年5月31日まで。キャンペーン期間中でも、PayPayの負担する付与金額が100億円に達した場合は早期終了する 
※2:ただし1回の支払いにおける上限額は1000円相当。キャンペーン期間中の付与合計上限は5万円相当 
※3:PayPay残高かYahoo! JAPANカードを使ったPayPayの支払いの際に、10回に1回の確率で最大1000円相当がポイント還元される

 

「PayPayはYahoo! JAPANのグループ会社。今後も同カードの優遇は期待できますね。ほかにオススメは?」

 

岩田師範「オーソドックスなところではワシはOrico Card THE POINTを勧めたい。ポイント還元率1%に加え、貯まったポイントがオリコポイントゲートウェイを介して様々なポイントやギフト券とすぐ交換できる。交換先はアマゾンのギフト券やiTunesギフトコード、Tポイントや楽天スーパーポイントなど多彩じゃ」

 

「ポイントって交換が面倒なカードも多いんですよね」

 

岩田師範「T&E系ではセゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードに注目。旅行の特典がとにかく充実しており、海外・国内の旅行保険が自動付帯で3000万円、傷害・疾病治療費もなんと最高300万円を補償してくれる」

 

「海外では病気の治療費が高いから、300万円は安心です」

 

岩田師範「このカードは海外での観光案内やチケット手配、トラブル時の各種手配も任せられる海外アシスタンスデスクも使える。年会費3240円ながら、年会費1万800円のセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードと海外旅行に関する特典はほぼ同等(※4)じゃ!」

※4:セゾンブルー・アメリカン・エキスプレスR・カードとセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスR・カードの主な違いは、ブルーの海外旅行保険が最大3000万円なのに対し、ゴールドが最大5000万円。また、ショッピング保険はブルーが最大100万円で、ゴールドは最大200万円。さらに、ゴールドでは使えるセゾン・UC国内空港ラウンジサービスが、ブルーでは使えない

 

「旅行でそこまで便利に使えるなら、僕が3240円の年会費払ってもほしいです!」

 

岩田師範「今年はLINE PayがVISAブランドのクレカを導入予定。Appleもアメリカでクレジットカード発行を計画しておる。そんなクレカの動向からは、今後も目が離せんのう」

 

【今月の注目カード】

PayPayに加えファミマやYahoo!ショッピングでもポイントを大量ゲット!

ワイジェイカード
Yahoo! JAPANカード

ファミリーマートなどでのカード提示と決済でポイントの二重取りができるTポイント一体型カード。Yahoo!ショッピングなどでの利用で、ポイント(※5)が3倍貯まる。

国際ブランドVisa/Mastercard/JCB
ポイント還元率1%
年会費無料
※5:用途や期間が限定された、期間固定Tポイントが含まれる

 

入会後半年は還元率2倍電子マネーが2種類使える総合力にすぐれたカード

オリエントコーポレーション
Orico Card THE POINT

基本1%のポイント還元率が入会後6か月は2%に。電子マネーは「ID」「QUICPay」が使え、月合計額にポイントが付く。家族カード・ETCカードも年会費無料で総合力抜群。

国際ブランドVisa/Mastercard
ポイント還元率1%
年会費無料

 

 

ゴールドカード並みの充実した特典が付いて年会費3240円は格安!

クレディセゾン
セゾンブルー・
アメリカン・エキスプレスR・カード

ジャパネットでも他店でも買い物200円で1P付与。ジャパネットの送料、分割金利手数料が無料なほか、他店の買い物でも分割3回、5回払いは金利手数料分のポイントを還元。

国際ブランドアメリカン・エキスプレス
ポイント還元率0.5%~1%
年会費3240円(初年度無料。25歳以下は無料)

 

 

黒帯になるためのキーワード解説

PayPay残高にチャージできる

PayPay残高には各種特典でもらったPayPayボーナスが貯まるが、支払額がPayPay残高以上の場合、チャージをするか、ほかの支払い方法を選択するかを選ぶ画面が表示される。従ってPayPayボーナスをムダなく使うには、PayPay残高からの支払いがオススメ。

 

オリコポイントゲートウェイ

オリコポイントが貯まるオリコカード会員向けサービス。同カードのポイント「暮らスマイル」をオリコポイントに移行する際や、オリコモール利用、オリコポイントの交換などに同サービスを使う。オリコポイントは500Pから各種ギフト券・共通ポイントに交換可。

 

海外アシスタンスデスク

世界51都市に置かれたセゾンの専用デスク。現地の観光情報のほか、ホテルやレストランの予約、パスポート紛失時のサポートなどを行ってくれる。通話料無料(一部を除く)で対応もすべて日本語。受付時間外のエマージェンシーラインも用意され、トラブルにも24時間対応。

 

【Profile】

岩田昭男:クレジットカード分野のオピニオンリーダーとして、20年以上取材・研究に携わる。「Suicaが世界を制覇する」(720円+税/朝日新書)など著書・監修書多数。

 

文/平島憲一郎