自分に合った投資スタイルを選ぼう!
まずは初心者が知っておくべき4種類の投資方法をピックアップ。目的や資産状況に応じ、最適な投資スタイルを選びましょう。これらは併用も可能なので、資産に余裕がある人は複数チャレンジしてみるのも良いでしょう。
【タイプA】ライフステージの変化を見越して資産を増やしたい
つみたてNISAがオススメ!
年間40万円まで積立可能で運用益は20年間非課税に!
「つみたてNISA」は、年間の投資上限額が40万円と低めですが、運用益は20年間非課税になります。対象商品は金融庁の基準を満たした投資信託のみなので、少額を長期間積立したい人、分散投資でリスクを抑えたい人向けです。資金は必要になったタイミングでいつでも引き出せます。
タイプAの人につみたてNISAをオススメするワケ
その1.通常、運用益にかかる約20%の税金が非課税になる!
特定・一般口座で投資信託などを購入した場合、運用益には約20%の税金がかかりますが、つみたてNISA口座なら非課税投資枠が最大800万円(年間上限額40万円×20年間)。ただし、その年の投資額が40万円以下でも、未使用枠は翌年以降に繰り越しできません。
運用益が10万円の場合
タイプAの人につみたてNISAをオススメするワケ
その2.最長20年間の積立で、普通預金では得られない多額の“運用益”に期待できる
投資信託も株と同様、購入時より基準価額が上がったタイミングで売却すると利益が得られます。もちろん元本割れのリスクもありますが、つみたてNISAの対象商品は長期の分散投資に適した投資信託のみ。図のように、長期間運用するほど資産アップが見込めるため、早めにはじめるのが得策です。
月3.3万円を20年間積み立てた場合
タイプAの人につみたてNISAをオススメするワケ
その3.一般NISAよりも“少額コツコツ”投資に向いている!
NISA制度には「一般NISA」と「つみたてNISA」があり、個人でこれらの併用は不可。一般NISAはつみたてNISAに比べ、対象商品数が多く、上限額一括でも定額でも購入できるなど自由度が高い。一方で非課税期間は5年と短いため、少額からはじめたい人はつみたてNISAを選びましょう。
数年以内に使う予定の資金なら定額預金がベター
繰り返しになりますが、つみたてNISAは長期間の運用で利益が出やすい投資スタイル。運用当初は元本割れのリスクも上がるため、短期で引き出す予定なら、定額預金のほうが確実に貯蓄でき安心です。
一般NISAは2024年以降、制度内容が変更予定
NISAは今後法改正が予定されており、一般NISAにおいては2024年以降の制度内容が現時点で未確定。いまNISA口座を開設するなら、つみたてNISAのほうが間違いないでしょう。
つみたてNISA口座の比較ポイントはココ!
つみたてNISAは多くの金融機関で利用可能。どこも販売手数料は無料(ノーロード)なので、違いは以下をチェックしましょう。
【ポイント1】取扱商品数
金融庁が公表しているつみたてNISAの対象商品は、投資信託・ETF(上場投資信託)を併せて181本(2020年4月1日現在)。このうち、取扱商品数が特に多いのは下記の5社です。商品数が多いと投資の幅がグッと広がりますが、少ないほうが使いやすいと感じる人もいるため、好みで選びましょう。
取扱商品数 BEST5
1 | SBI証券 | 160本 |
2 | 楽天証券 | 158本 |
3 | 松井証券 | 152本 |
4 | auカブコム証券 | 150本 |
5 | マネックス証券 | 149本 |
【ポイント2】最低積立金額
つみたてNISAの最低購入金額は、金融機関ごとに異なります。多くは「月1000円以上/1000円単位」ですが、なかには「月100円以上/1円単位」の機関も。つみたてNISAの投資上限額は年間40万円なので、「月100円以上/1円単位」の機関では、月3万3333円まで購入できます。
【ポイント3】ポイント還元率
つみたてNISA口座での積立額や購入額に応じ、ポイント還元を導入している金融機関もあります。なかでも高還元率なのが楽天証券。他社の還元率が0.01〜0.1%程度なのに対し、同社は楽天カードで決済するだけで1%還元に。貯めたポイントの使い道が多いのも大きなメリットです。
高還元率 断トツ1位
楽天証券
楽天カードでの購入で、100円につき楽天ポイントを1%還元。さらに、楽天銀行口座と連携し「楽天銀行ハッピープログラム」に登録すると、残高10万円ごとに毎月4ポイントが付与され、楽天銀行の普通預金金利も0.1%にアップ!
※:元々、一般NISAは2023年まで、つみたてNISAは2037年まででしたが、法改正により5年の期間延長となる見込み