ビジネス
2020/6/19 18:00

投資を始めるならまずは口座開設から――スマホから利用しやすい証券会社をプロがレクチャー

最近はスマホ上でも口座開設や取引ができるようになり、投資はより身近な存在となってきました。今回は、これから投資をはじめる人にオススメの証券会社8社を紹介します。いずれもスマホの専用サイトやアプリで口座開設が可能。それぞれつみたてNISA、iDeCo、ポイント投資、ロボアドバイザーへの対応の有無もまとめました。

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年7月号に掲載された記事を再編集したものです。
※記事中の情報はすべて2020年5月24日現在のものです。

 

私が解説します!

ファンドアナリスト

篠田尚子さん

ファンド分析のスペシャリスト。現在は楽天証券経済研究所に所属します。様々なメディアで活躍し、著書・監修書も多数。

 

口座開設前に、取扱商品数とスマホでの使い勝手を要確認

様々な証券会社があり、どこを選んだら良いか迷う人も多いでしょう。一般的には、取扱商品数が多いほどユーザーに最適な運用がしやすいといわれます。一方で、自己判断での商品選びが難しい初心者には、ある程度厳選された商品から選ぶほうが安心できる場合もあります。

 

例えば、下記8社のなかで最も新興のtsumiki証券は、投信積立に注力し、商品数は4本に限定しています。一見少なすぎるように思えますが、この4本はつみたてNISAの対象で、金融庁が長期運用向きと判断した信頼のおける商品。公式サイトに各商品の特徴もまとめられているので、商品選びが面倒な人にはピッタリです。

 

ほかにも、スマホ専用サイトやアプリの有無、そしてその使い勝手はあらかじめチェックしておきましょう。つみたてNISAを含む投信積立やロボアドバイザーは、口座開設から商品購入、資産状況の確認まで、運用がスマホで完結することがほとんど。年金制度であるiDeCoも、加入こそ書面での申し込みが必要な場合が多いですが、運用自体はスマホで管理できるように整備されつつあります。

 

【目的に合った投資スタイルを選ぼう】

・タイプA:ライフステージの変化を見越して資産を増やしたい

・タイプB:節税対策や老後のため確実な資産作りをしたい

・タイプC:貯めたポイントを使ってリスクなく運用したい

・タイプD:つみたてNISAやiDeCoに加えてもっと運用したい

→投資スタイルの解説は前回の記事をチェック

 

その1.商品を4本に厳選し投資の複雑さを解消

tsumiki証券

 

利用方法スマホ専用サイト、アプリ
【タイプA】
つみたてNISA
丸井グループが運営し、利用にはエポスカードが必要。取扱商品はつみたてNISA対象の4本のみと選びやすく、月3000円から積立可能です。エポスポイントも貯まります。
【タイプB】
iDeCo
【タイプC】
ポイント投資
100エポスポイントから運用が可能で、取扱商品はつみたてNISAと同じ。増えたポイントは、ショッピングでの利用や他社ポイントへの移行もできます。
【タイプD】
ロボアドバイザー

 

その2.初心者向けのコンテンツが充実しサポート体制が万全

大和証券

 

利用方法スマホ専用サイト
【タイプA】
つみたてNISA
つみたてNISAは厳選された商品を少額から購入でき、「つみたてサービス」で保有銘柄を一括管理できます。「SODATTE」など初心者向けコンテンツも充実。
【タイプB】
iDeCo
iDeCoの申し込みには書類手続きが必要ですが、運用は専用サイトで行えます。対象商品は22本。税制メリットシミュレーションや投資スタイルナビなども利用可能です。
【タイプC】
ポイント投資
【タイプD】
ロボアドバイザー
最低投資額1万円、月1万円から積立可能な「ダイワファンドラップ オンライン」を用意。日本の投資一任サービスのパイオニアとして、安定の運用実績を誇ります。

 

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