ビジネス
2020/8/26 21:00

リモートワークで注目の「ぼっちてんと」を使ってみた

自分のデスク用に試作したテントが商品に!

ぼっちてんとはシンプルな構造でありながら、実はそれまでにはありそうでなかったアイテムです。どのようにして誕生したのかを、ぼっちてんと生みの親であり、発売元・Bauhutteの商品企画部・川瀬隼利さんに話を聞きました。

↑Bauhutteの商品企画部・プロデューサーの川瀬隼利さん

 

ーーぼっちてんとが生まれた経緯から教えてください。

 

川瀬隼利さん(以下:川瀬) ぼっちてんとの販売を開始したのは今から6年前の2014年でした。現在、Bauhutteはゲーミング家具ブランドで展開していますが、当時僕は弊社の別のアウトドアブランドの部署にいて、つまり僕もアウトドア用のテントの制作をしなければいけない立場にいたんです。

 

でも、それまで僕はキャンプをしたことがなかったので、とりあえず自分のデスク用にテントを作ってみたんです。使ってみると、すごく居心地が良くて。「いっそ新しいブランドを作って、この室内用テントを商品化しよう」ということになり、販売し始めたという経緯です。

 

ーーどんなところに居心地の良さを感じましたか?

 

川瀬 一つは真っ暗になるところですかね。僕はオフィス空間の明るい場所が相当苦手で。むしろ暗いところでないと集中して仕事ができないんです。逆に、ぼっちテントのような暗い場所にいれば、仕事の能率が格段に上がるんです。一般性の高い商品ではないだろうとも思ったのですが、発売後は「ぼっちてんとじゃないとダメ。絶対にこれを使う」という人が結構いて驚きました。

 

ーーどんな方が多いのですか?

 

川瀬 ゲームを楽しむ方ももちろんいるのですが、イラストレーターさん、デザイナーさん、ライターさん、作家さんといった、クリエイティブな仕事をされていて、集中力を高めたい方からの支持が厚いです。また、特にイラストレーターさん、デザイナーさんなどは「PC画面に余計な光が入らなくて良い」という声もあるようです。

 

また、最近だとやはりリモートワーカーからの支持が高まっていますね。「コロナ禍で急にリモートワークをすることになったけど、部屋がなくリビングで仕事をしていると子どもやペットが乱入してきて大変」という方は、日常と仕事との空間を区切る上で、ぼっちてんとを使われる方が多いようですね。

↑クリエイティブな職業からの支持が厚いぼっちてんと。余分な情報を遮断するので、集中力は格段に上がります

 

社員1人ずつのための、ぼっちてんと化を目指す!

ーーこれまでにも改良を重ねてきたそうですが、今後さらに向上させていきたい点はありますか?

 

川瀬 今のぼっちてんとで十分だと思っており、今後は普及させていきたいです。具体的には日本のオフィスのあり方ですね。オフィスの常識は、広い空間にいくつものデスクがあって、そこでみんなが集まってコミュニケーションを取りながら仕事をしていくものだと思うんです。

 

でも、これによって、仕事の能率が下がっている人が、実はいっぱいいると思うんです。他人と同じ空間にいることが苦手な人もいるだろうし、作業をしてる自分のPC画面を誰かに覗き込まれたくない人もいるだろうし。そう考えると、社員1人ずつ別室があると良いと思うんですけど、さすがにコストがかかりますよね。そういう際に、社員1人ずつにオフィスの中に、ぼっちてんとを張って作業をさせてみると良いと思うんです。

 

ーーつまり、広いオフィス空間の中に、ポコポコとぼっちてんとがあるという(笑)。

 

川瀬 はい(笑)。実際に僕自身もやっていたことがあるんです。オフィスに自分だけのぼっちてんとを立てて、その中で仕事をしていたんですけど、ある日撤去されていました。「景観が悪い」って言われて(笑)。

 

しかし、ぼっちてんとがオフィスにあると本当に良いと思うんですよ。人にもよると思いますけど、会社全体の作業能率はきっと上がると思うので、業績改善にも繋がるんじゃないかと思っています。もちろん、このコロナ禍でリモートで使われるのも嬉しいですけど、今後はこういった広まり方があると良いなと思っています。

↑この四角いぼっちてんとがオフィス空間にいくつもあることを想像すると、なんだかかわいらしくも思いました

 

シンプルな構造でありながらも、実際に使ってみないと想像しにくかったぼっちてんと。しかし、今回設営→使用→撤収・収納を経て思ったことは、扱いやすさに対して、集中力アップの効果が絶大だということ。もちろん、川瀬さんのお話のように、今後オフィス空間での使用も面白いかもしれません。無限の可能性と使い方を秘めたぼっちてんと。特に昨今のリモート化で、業務能率が下がっている方はぜひ一度お試しいただきたいアイテムといえるでしょう。

 

撮影/中田 悟

 

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