秋葉原駅から昭和通りを右、神田川を渡って最初の角を左に曲がると、味のある看板が目に入る。「黄色い看板」「味自慢」との呼び名で愛される「岩本町スタンドそば」だ。
太めの「もそっ」としたゆで麺が甘辛つゆに合う!
創業36年のこの店は朝は6時20分から夜10時まで営業。夜になると仄暗い路地に黄色い明かりがぽつねんと浮かび上がり、郷愁にも似た深い趣きを湛える。そばはやや太めのゆで麺。立ち食いらしい「もそっ」とした食感が、甘辛の関東風のつゆとよく合う。だしはかつお節とさば節を使用。かえしはヒゲタの濃口に砂糖、みりんを加え、30年継ぎ足しで使っている。
また、この店最大の魅力が天ぷらの種類の多さだ。定番のかき揚げ、春菊天のほか、げそ天やいわし天、レンコンなど全17種類。常連客はかけそばに好みの天ぷらを1〜2個トッピングして楽しんでいる。激辛の粗みじんの鷹の爪も人気で、なかにはこれをどっさりかける人も。
中高年のサラリーマンはもちろん若者も多く訪れるこの店は、立ち食いそば王道のうまさと味わい深い佇まいで、いまも多くのファンを掴んでいる。
岩本町スタンドそば 秋葉原店
住所:東京都千代田区岩本町3-10-8
営業:6:20〜22:00(月〜金)、6:20〜19:00(土)
定休日:日、祝日
立ち食いそばのバイブルが3月11日に発売!
と、今回は「岩本町スタンドそば 秋葉原店」を紹介してきましたが、こちらの記事は、3月11日(土)に発売されるムック本、「立ち食いそば名店100 首都圏編 最新版」から抜粋したもの。本書は、2014年に発売した立ち食いそば好きのバイブル「立ち食いそば名店100 首都圏編」の最新版で、前作で紹介したレジェンド店10店をはじめ、100を超える立ち食いそばの名店が収録されています。
どの店もラーメンに比べると格安(ほとんどが500円以下!)で食べられるにもかかわらず、だしやかえし、麵に天ぷらとこだわりを持っているのが魅力的。本書では、そんな名店1軒1軒を取材してそのこだわりを探るとともに、使っている麵の種類(生麵/冷凍麵/ゆで麵)からつゆの甘さ/辛さ、そばのボリュームまで、細かくチェックしています。
また、「うどんの名店」「THE市場そば」「『ちょい高』名店&ニューウェーブ店」など、コラムも充実。店舗はエリア別に掲載されているうえ、巻末には最寄駅別のインデックスも付属しているので、検索性も抜群です。
安い・早い・旨いと三拍子揃った立ち食いそば。本書で好みのお店を見つけ、時間のない朝食に、充実したランチに、飲みのあとのシメにと便利に活用してください。新しい町を訪れた際は、立ち食いそばの名店を巡る楽しみも出てくるはず。ぜひいちど、手にとってみてください!
■ムック「立ち食いそば名店100 首都圏編 最新版」
定価:本体740円+税
発売日:2017年3月11日(土)
判型:A4/80ページ
電子版:あり(同時配信) 発行所:(株)学研プラス
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