4月25日に発売された「サントリー天然水 PREMIUM MORNING TEA レモン」。最大の特徴は、色が透明ということ。とはいえ奇をてらったものではなく、味は紅茶本来のフレーバーがしっかりありながら、レモンの爽やかさも効いていておいしいと評判です。今回は商品発表会の様子とともに、味と色のナゾに迫っていきたいと思います。
味には提携メーカーの素材や過去の知見が凝縮されていた!
まずは味の秘密から。これには茶葉、抽出した香り、天然水、レモン果汁の4つが大きく関係しています。茶葉は世界的メーカー・リプトンの「香り贅沢茶葉」というものを使用し、紅茶本来のコクを楽しめる設計に。そして独自に開発した「高濃度アロマ抽出製法」により、茶葉から華やかな香りのみをたっぷり引き出し凝縮。
水はサントリーの屋台骨である「サントリー天然水」、そしてイタリア・シチリア産の有機レモン果汁の自然な酸味を加えて、すっきりとした後味に仕上げているそうです。以前からサントリーで発売している「リプトン リモーネ」や天然水の開発や製造で得た知見を、今回の中味設計に生かしているのですね。
飲んでみると納得。ほかのレモンティに比べてもまったく遜色のない紅茶感と爽やかさがあり、むしろ洗練されて飲みやすい味わいです。これは方向性の設計にもよるところかもしれませんが、渋味、苦味、甘味が控えめな印象。これからの季節にゴクゴクいけるレモンティに仕上がっているといえるでしょう!
茶葉の香りだけを集めるのがポイント!
そして最大のナゾである「クリアな色味」ですが、これは先述の「高濃度アロマ抽出製法」に秘密がありました。これは紅茶の茶葉を水蒸気に接触させ、その蒸気を集めることで淹れたての紅茶の香りだけを高濃度に取り出す技術です。なんとなく、元のさつまいもは色が付いているのに商品自体は透明な、芋焼酎などの蒸溜に近いイメージが湧いてきます。
また、香りのみを集めるというのもポイント。茶葉の色はもちろんのこと、含まれている甘味、渋味、苦味といったものは使わないのです。茶葉本来のコクと香りだけが濃縮されることで、豊かなフレーバーになるということなのですね。
なお、本商品の登場で思い出したのが、2015年の4月にデビューした「ヨーグリーナ」。発売当時はクリアな色味ながらもヨーグルトのコクとすっきりした後味で、空前のヒットとなりました。今回のレモンティも同じようなギャップのある透明さがひとつのウリ。これからの市場動向に注目ですね!