世界的なメキシカンファストフードチェーン「タコベル」が上陸して行列になるなど、メキシコ料理は一定の市民権を得たといえる昨今。一方、ドリンクでもメキシコのお酒「テキーラ」に注目が集まっています。そのなかでも、世界販売数量No.1テキーラブランド「クエルボ」から3本の新作が登場しました。今回はその詳細をレポートしていきます!
その前に同ブランドの勢いを簡単に説明しておきましょう。先述したようにメキシカンのフードトレンドなども影響し、全体的にテキーラが日本では絶好調。なかでも、クエルボはテキーラ市場の世界シェア3分の1を占める名門ブランドで、日本でも直近10年で約2倍に伸長するほどトレンドをけん引しています。
【その1】日本向けに作られた「クエルボ・マルガリータ」
まずは、注ぐだけですぐにマルガリータを作ることができるプレミックスリキュールタイプから。その名も「クエルボ・マルガリータ」。マルガリータはテキーラベースの定番カクテルで、ホワイトキュラソーにレモン、ライムなどを加える爽やかな味が特徴です。ただ比較的複雑で、シェイクして仕上げるカクテルであることから、バー以外では広く飲まれていないのが現状。そこで登場したのが本商品なのです。
すでに同商品はアメリカなどで発売されていますが、こちらは日本向けにホセ・クエルボ社とアサヒビールが共同開発したもの。たとえば、アメリカではアルコールが10%なのに対し、日本では18%。ハイボール文化が根付いている日本では、ソーダで割って飲むことも多いと想定されているようです。
作り方は簡単で、氷を入れたグラスに注いだり、ソーダと割るだけ。クエルボの華やかな味わいと、ライムの爽やかな香味、オレンジリキュールの甘さのバランスがよく、すっきりとしたテイストで食事にもよく合いそうです。
【その2】贈り物に最適な高品質タイプ「クエルボ・プラティノ」
一方で、残りの2本は打って変わってプレミアムタイプ。先ほどのクエルボ・マルガリータは分類上リキュールでしたが、これらはスピリッツ(蒸溜酒)です。特徴なのは、テキーラの原料となる植物「アガヴェ」を100%使用していること。副原料を使用したテキーラと差別化するために、プレミアムテキーラと呼ばれる高品質タイプです。
100%アガヴェのテキーラは、樽熟成の段階に応じて4種類。「シルバー」「レポサド」「アニェホ」「エクストラ・アニェホ」に分けられます。そのなかで、まず紹介するのは樽熟成をしない、もしくは60日以内の樽熟成の透明なタイプ・シルバーテキーラ「クエルボ・プラティノ」です。
自社の畑から採取した10~12年物のアガヴェを厳選し、さらに特に香味の優れた中心部のみを使用。アガヴェのフレッシュな風味と滑らかな飲み口が特徴です。飲み方はストレート、もしくはプレミアムマルガリータをはじめ、カクテルのベースとしてもオススメ。
【その3】シリアルナンバー入りの「クエルボ・レゼルヴァ・デ・ラ・ファミリア」
そしてもうひとつは、最上級タイプのエクストラ・アニェホ「クエルボ・レゼルヴァ・デ・ラ・ファミリア」。1本1万9940円と、価格からしてハイグレードです。それが満を持して日本でも発売! かつては、クエルボ家の人々だけが楽しむためにつくられていた特別なテキーラだそうで、ホセ・クエルボ社創業200周年を記念して発売された逸品となります。
製法は贅沢極まるもので、自社畑から採取した10年以上のアガヴェのみを厳選し、熟成にはアメリカンオーク樽とフレンチオーク樽を使用。地下のセラーで最低3年以上寝かせるとのことですが、なかには30年以上熟成させた原酒もブレンドされており、長期熟成ならではの深く複雑な味わいが楽しめます。飲み方は、贅沢な風味をダイレクトに味わえるストレートで決まりでしょう!
だんだん気候も蒸し暑くなり、まもなく夏本番を迎えます。そんな時期こそ、爽やかにテキーラで乾杯するのもイイのではないでしょうか。また、プレミアムの2品はセンスあるお中元としてもぴったり。ぜひ今年はステキなテキーラライフをお過ごしください!