日本の夏の風物詩といえば「冷し中華」。セブン-イレブン、ファミリーマート、 ローソンなどの各コンビニからも発売され、いまでは手軽に食べることができるようになりました。実はコンビニの冷し中華は、気温が上がる3〜4月ごろから店頭に並ぶのですが、じゃあ冷やし中華は夏のメニューではないのかというと、そんなことはありません!
なんと、6月後半には夏向けにリニューアルされるのです。というわけで、盛夏版となったコンビニ大手3社の「冷し中華」を食べ比べてみました。今回は具材や麺の量も調査したので、味の感想とあわせて参考にしてみてください!
セブン-イレブンは少しピリ辛で箸がすすむ!
まずはセブン-イレブン。4月から発売されていた冷し中華ですが、商品名に“夏の”が加えられており、盛夏版としてリニューアルしていることがわかります。
麺は弾力とのど越しにこだわった三層麺。いわゆる中華麺ですが、玉子の香りは控えめなので、小麦の風味も感じることができます。商品名のとおり、ツルッとした食感でクセがなく食べやすいですね。具材はわかめとくらげが特徴で、これらはセブン-イレブンの冷し中華にだけ入っています。
鶏ガラなどを炊き出して作ったスープは、すっきりとした酸味でごま油が利いています。少しピリ辛なので、暑い日も箸がすすみますね。あと、麺がツルッとしているからでしょうか、ほぐしやすかったのが個人的に好印象。これって大事なことだと思いませんか?
さて、気になる内容量は、麺265.0g、スープ102.5g、チャーシュー20.5g、錦糸玉子24.5g、きゅうり24.5g、味付くらげ6.6g、わかめごま和え11.5g、紅生姜3.5g。総重量458.6gと、とてもボリューム感があります。
ファミリーマートは真夏にぴったりのあっさり味
つづいて紹介するファミリーマートの盛夏版・冷やし中華は、麺を細くし、スープもよりさっぱり味に仕上げているのが特徴です。
麺は、外はもちもち、中はプリッとした食感の三層玉子麺。とはいえ色が白く、玉子の香りよりも小麦の風味のほうが強い印象です。スープはまろやかな酸味があってすっきりしていて、さらに麺が細めなので食べやすい。暑い日にさっぱり食べられるのはうれしいですが、濃厚な味を求める人には少し物足りないかもしれません。
内容量は、麺205.0g、スープ103.0g、チャーシュー20.0g、錦糸玉子8.0g、きゅうり14.0g、もやしときくらげ18.5g、ゆで玉子24.5g、紅生姜2.0g。総重量は395.0gと、全体的にやや少なめ。しかしこれは、味自体をあっさり仕上げていることからも“真夏に食べやすい冷し中華を狙っている”のだと思います。そもそも、夏でも食欲旺盛な人は冷し中華を選ばない!?
ローソンはチャーシューを主役にして勝負!
最後に紹介するローソンの冷し中華ですが、ここ数年は炙りチャーシューをウリにしています。もちろん今年も、主役は同じく炙りチャーシューです。
麺は太めで、北海道産小麦とヨード卵・光を使用した玉子麺。そのため、黄色くて玉子の香りも強め。麺がほぐしにくいのが難点でしたが、ほぐした後はツルッとしていてのど越しもバッチリ! 鶏肉や椎茸、魚介の旨味を利かせたスープは、酸味よりも甘味のほうが感じられる濃厚な味わいになっています。トロトロのチャーシューとも相性抜群です!
ちなみに内容量は、麺231.5g、スープ103.5g、チャーシュー47.5g、錦糸玉子9.5g、きゅうり9.0g、もやしときくらげ7.0g、ゆで玉子23.0g、紅生姜2.5g。総重量は433.5gということで、セブン-イレブン(458.6g)とファミリーマート(395.0g)の中間くらいです。
商品名に恥じないチャーシューの量が最大の魅力です。ほかの具材は少ないものの、それを補って余りあるチャーシューの存在感。側面には焦げがあり、炙っていることもわかります。脂身が付いていてトロトロな食感。冷し中華にしては酸味を抑えた甘めのスープと相まって、肉好きや濃厚な味わいを好む人におすすめしたい一品ですね。
総重量でのコスパNo.1はセブン-イレブン!
各コンビニの冷し中華を比べてみると、内容量はセブン-イレブンが一番多いことがわかりました。個人的にセブンの弁当類は、入っている量が年々少なくなっていると感じていただけに、この結果にはいい意味で裏切られました。3商品とも価格は同じ480円なので、総重量だけで見た場合、コスパNo.1はセブン―イレブンに決定です!
とはいえ、量だけがコスパを測る要素ではありません。コンビニの冷し中華はそれぞれ味に特徴があり、麺や具材、スープなども工夫しています。ピリ辛&ごま油を利かせた中華仕立てのセブン-イレブン、暑い日にさっぱり食べられるファミリーマート、チャーシューを主役にして濃厚に仕上げたローソンと、その魅力は三者三様。自分の好みやその日の気分に合わせて、冷やし中華を選んでみてください。